ニュース
Huaweiの10倍望遠/超高感度撮影対応スマホ「P30」シリーズ、ハンズオンレビュー
2019年3月27日 15:06
Huaweiは3月26日(現地時間)、フランス・パリで新製品発表会を開催し、最新フラッグシップスマートフォン「P30」シリーズ2モデルを発表した。
製品の詳細については既報(Huawei、屈曲光学系10倍望遠レンズ搭載スマホ「P30 Pro」)を参照いただくとして、本稿では発表されたP30シリーズ2モデルを写真で紹介する。
P30 Pro
P30 Proは、発表されたP30シリーズの上位モデルとなる。従来モデルの「P20 Pro」と比べると、ディスプレイの縦の表示解像度が2,340ドットと100ドット増えたこともあり、サイズがP20 Proの6.1型から、P30 Proでは6.47型とわずかに大きくなっている。
ただ、P20 Proでディスプレイ下部に用意されていた指紋認証センサーがディスプレイ埋め込み型となったことや、ディスプレイの左右側面付近がカーブしていることもあり、サイズは73.4×158.0×8.41mm(幅×奥行き×高さ)と、高さ+3mm、奥行き+0.1mm増にとどめられ、幅は0.5mm狭くなっている。実際に手に持つと、P20 Proとほぼ同等の大きさと感じる。
ただ、重量はP20 Proの180gに対して、P30 Proは192gと12g重くなった。わずかな違いではあるが、手にするとやや重く感じる。
ディスプレイ上部には、前面カメラを囲むように水滴型のノッチがある。このノッチはサイズがかなり小さく、幅はP20 Proのノッチの半分以下となっている。ただ、P30 Proでは上下左右ともに狭額縁仕様となっていることもあってか、ノッチ自体の存在感は十分だ。
ディスプレイを振動させて受話音声を耳に届ける「Acoustic Display Technology」を採用しているため、ディスプレイ上部にスピーカーがない。これも狭額縁化に貢献しているようだ。
背面を見ると、3個のレンズと、その横に深度計測カメラ、フラッシュ、レーザーセンサーなどが並ぶ、クアッドレンズ仕様の背面カメラが目に飛び込んでくる。Mate 20の背面カメラでは、3つのレンズとフラッシュを四角く並べた、独特の形状となっていたが、P30 Proは、従来モデルのP20 Pro同様に背面左上にレンズを横に並べた形となっている。
レンズの並びは、縦に持った状態で上から超広角レンズ、広角レンズ、望遠レンズとなり、広角レンズの右にあるレンズが深度計測カメラ用となる。なお、メインのレンズ部分は本体からやや大きく飛び出している。
端子は、底面側にUSB Type-CとSIMトレイがあり、物理ボタンは右側面のボリュームボタンと電源ボタンのみとなる。
P30
P30は、シリーズの標準モデルとなる。ディスプレイは1,080×2,340ドット表示対応の6.1型有機ELパネルを採用。
サイズは71.36×149.1×7.57mm(同)と、P30 Proより一回り小さくなっている。重量も165gと軽く、手にした印象はP30のほうが持ちやすいと感じる。
ディスプレイはP30 Pro同様に上下左右ともかなりの狭額縁となっているが、側面までフラットとなる。この仕様の互いは上位モデルとの差別化と思われる。
ディスプレイ上部の水滴型ノッチは、P30 Proのものとほぼ同じ。ただし、P30は「Acoustic Display Technology」に非対応のため、前面カメラ上部に受話用スピーカーを配置している。
背面の背面カメラは、超広角レンズ、広角レンズ、3倍望遠のトリプルレンズ仕様となる。レンズの並びは、縦位置で上から超広角、広角、望遠となり、フラッシュやレーザーセンサーなども縦位置に並んで配置している。
なお、P30の望遠レンズは屈曲光学系レンズではない。また、レンズ部の出っ張りはP30 Proとほぼ同等だ。
P30 Proのカメラ機能をチェック
展示機を利用して、P30 Proのカメラ機能の一部をチェックしてみた。
まずはズーム機能。カメラのUIは従来モデルから大きく変わっておらず、縦画面時には右側面付近のズームアイコンをタップしたりスライドさせることで倍率を変更できる。
下の写真は、超広角、広角、5倍望遠、ハイブリッドズームの10倍望遠、デジタルズームの50倍望遠を試しているものだが、光学ズームの5倍望遠はもちろん、ハイブリッドズームの10倍望遠でも、かなり先にある壁の文字がくっきりと捉えられている。
デジタルズームの50倍望遠では、さすがにやや荒れるものの、それでも大きな破綻は見られず、50倍デジタルズームとは思えないほどのクオリティだ。
展示コーナーには暗所撮影機能を試すブーズも用意されていた。暗幕を使って外部の光が一切入らないようになっており、内部はデモ用として置かれた数台のP30 Proのディスプレイの明かりのみといった状況で、その先の被写体は、肉眼ではまったく確認できないほどの暗さだった。
しかし、カメラアプリではその先の被写体がしっかり確認でき、撮影した写真では被写体の色も鮮やかに撮影できている。しかも、超高感度撮影にも関わらず、撮影された写真は荒れがかなり少ない。簡単なデモではあったが、超高感度撮影の実力を確認するには十分といったものだった。
最後に、P30 Proで実際に撮影した写真をいくつか掲載する。