買い物山脈
地震を機に、ペットの見守り用に「ATOM Cam」を購入。ゲーム配信でも活躍
2021年11月22日 06:50
- 製品名
- アトムテック「ATOM Cam」
- 購入金額
- 2,500円
- 使用期間
- 約1カ月
浅井企画の奥村茉実です。今日は皆さんに私が最近購入した「ATOM Cam」という商品のレビューをお届けします。
私がこのカメラを知ったのは去年(2020年)の夏。ペットを飼い始めて間もなかった私に、PC Watchさんからペットの見守りカメラにもなる、このカメラに関する記事の撮影依頼を頂いたのがきっかけでした。
その時の利用は短時間で、このカメラの商品の説明を受け、軽く使わせていただき終わりました。ただその時間だけでも、こんなに小さくて、設定も楽、画質も申し分ないカメラが存在するのかと驚いた記憶があります。さらに、これだけの機能なのに3千円もしないなんて。そこからはずっと買おうと思いつつも、結局買わずに欲しいものリストの中で放置。今となってはなぜすぐ買わなかったのか後悔しています。
地震と猫の手術がきっかけで購入を決意
そこからなぜ私がこのカメラを自分用で購入したのか? うちには2匹の猫がいます。そしてご存知の通り最近は本当に地震が多い。10月中旬に、久しぶりに起こった大きな地震の時、私は仕事で外出していました。うちの猫たちにとっては恐らく初めての大きめの地震だったので、まぁ心配。こういう時こそペットカメラがあればな、と思った次第です。
さらに、同じ頃に2匹目の猫の去勢手術がありました。術後しばらくは、そばで体調の変化を観察しておきたかったのですが、仕事などで家にはいられ間、外でも随時猫の様子を見ることができたらいいのにという思いもありました。
私はゲーム配信をしているのですが、他の配信者の方でよく、猫カメラと題して猫の様子を配信の画面上に載せている方がいます。私も猫を飼っていることは公表していますし、猫を抱いて自分のカメラの前で配信中にお見せするということは多々ありました。ありがたいことに、うちの猫2匹は皆さんに可愛がっていただいておりまして、配信中に常に猫の様子を流したほうが画面映えもしますし、何より癒される。そして調べたところ、「ATOM Cam」は簡単に配信にその映像を載せられそうだったので、このカメラを購入することにしました。価格は2,500円です。
設定は機械に疎い私でも簡単
ATOM Camは、お年寄りや子供の見守り、防犯カメラとしてなど使い方は他にもたくさんありますが、今回は私がペットの見守りカメラとして使っている中で感じたこのカメラの感想を、紹介させていただきます。
まずは使い方ですが、ATOM Camはネットワーク対応のカメラで、自宅のネットワークに繋いでおけば、撮影している映像をいつでもどこからでもスマートフォンで観られるというものです。
接続方法は簡単。カメラを設置してそれをスマートフォンと接続、さらには配信に載せる、となると、なんとなく複雑だと思ってしまいます。私も最初はこれって割と手間がかかるのでは、と身構えていました。しかし、始めてみてビックリ。カメラはただ電源を挿すだけ。スマートフォンにはでは「ATOM」アプリをインストール。大まかにはそれだけです。
初めてアプリを起動した後は自分のアカウント登録やカメラの認識の作業がありますが、ほんの数分で終了します。
アカウント登録はよくネット上などで行なう、メールアドレスやパスワードを入力するだけ。アプリ内での丁寧な説明や、カメラからの音声指示があり、その通りに電源を入れ、Wi-Fiを設定すればカメラ認識は完了です。
この時点で、自分のスマートフォンでATOM Camの映像を観られるようになります。いつも間近で見ている猫たちなのに、こうやってスマートフォン越しに見ると新鮮だし、これもこれでカワイイ。
なお、1回この作業を終えるとカメラ使用後に都度コンセントを抜いてカメラを片付けたとしても、次の使用時に電源を繋ぐと自動的にアプリ内でも接続されて、すぐに携帯で観ることができます。
配信画面にはどう出すのか。これはシンプルに媒体をスマートフォンからPCへ変えるだけです。PCにも同じくATOMアプリをインストールし、携帯で設定したアカウントにログイン。カメラ画面を確認できたら、そのウインドウをOBS等の配信アプリに追加して、画面設定で余計な部分を切り取り、画面上に設置するだけです。思ったよりもずいぶん簡単でした。
なお、現時点でWindowsアプリが用意されているのは初代「ATOM Cam」だけで、新しい「ATOM Cam 2」は非対応です。ので、私と同じように使いたい人は初代が必要になりますが、こちらは生産終了でもう流通在庫しか残っていないので注意が必要です。
画質も音質もクリア!
設定方法が簡単なのはよく分かった。では実際に使ってみて正直どうなのか? 画質はとにかく綺麗です。さらに猫はよく動きますが、かくつくこともなく、滑らかな映像が観られます。ペットの見守りカメラとして使う人にはありがたいことに、画面上で動きがあると、動いた部分に緑の枠が表示されます。今はここにいてこう動いたのかなど即座に気付きます。
携帯の画面いっぱいで見る全画面機能もありますし、気になる部分は拡大して見ることも可能です。猫がいる部屋の扉を開けて外出するのですが、広角のおかげで玄関までも映り、うちの場合は防犯カメラとしても使えて一石二鳥です。
ちなみに、うちの猫はコードを噛んでしまうので、コードレスなタイプもあったらなと思います。防犯カメラとして使う時も、コードを繋いで、天井に止めて、という工程は少し面倒な気もします。壁にフックを付けて、そこに掛けられるような小さな穴もあったらより嬉しいですね。とは言え、もちろんカメラの傾きは自由に変えることができ、レンズが広角なので広い範囲で写してくれるので、どんな環境でも置き場に困ることはないでしょう。
スマートフォンでカメラの映像を観ることができるだけではありません。音声も確認できるのです。音声は聞くだけではなく、こちらから発することも可能で、必要なければオフにすることもできます。
スマートフォンのマイクに向かって名前を呼んだりすると、カメラから直接私の声が流れ、猫たちが反応してくれます。次に地震とかがあった時、これで少しは猫たちの寂しさは減るのではないでしょうか。ちなみに、在宅中に別の部屋からマイクに向かって名前を呼び、どのように聞こえるのか耳を澄ますと、想像以上にクリアな音声でした。
亡くなった私の曾祖母は家に1人でいる時、よく徘徊をしていました。そういったお年寄りがいるご家庭では、映像を確認して徘徊していないか見守るだけでなく、音声を伝える機能を使って、家族に声をかけることもできるのではないでしょうか。留守番中の子供に対しても、同じように使えますね。
帰る時間が遅くなる日は、夜になるにつれて猫たちが恋しくなります。最初は、留守中は電気をつけていないし、真っ暗な画像になるのかなと思っていましたが、ナイトモードにするだけで、夜でも明るくしっかりと見えます。オン・オフ・自動を選ぶことが可能で、その違いは以下の通り。赤外線映像なので白黒になりますが、明るく、高画質もしっかり維持されています。夜も使えるのはありがたいです。
画面を確認するだけではなく、写真や動画として残しておきたいと思った時は、アプリでその瞬間を録画することが可能です。画像や動画は、アプリ内のアルバムに保存されますが、そこから共有したり、スマートフォンのアルバムにも保存ができます。私はまだ使ってないのですが、microSDカードを挿入すると、コマ送り動画のようなタイムラプス録画も可能です。
また、録画機能を使うと、自分がアプリを開いていなかった時間の様子も確認可能です。例えばこのカメラを防犯カメラとして使う時は、モーション検知や、サウンド検知、火災/警報音検知もオンにしておくと、画面上に大きな動きがあった時にすぐ通知が来て、録画を見返せるので便利ですね。録画も本体だけでできたらなとは思いますが、それは欲張りすぎでしょうか。