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映ったものをAIで文字化する監視カメラ「ATOM Cam GPT」
2024年6月25日 11:22
アトムテック株式会社は、GPTによる生成AIで映ったものを文字化して概要をまとめるといった機能を搭載した監視カメラ「ATOM Cam GPT」を発売した。価格は6,280円だが、先着2万台までは発売記念特別価格として4,980円で販売する。
カメラで撮影した映像を認識分析し、GPT(Generative Pre-trained Transformer)技術により内容説明の文章を生成し、日本語のテキストで記述できる「Atom Intelligence」を搭載。現時点では以下の機能が実装されている。
- 画像付きプッシュ通知に内容が一目で分かる「イベントの文字要約」を提供
- 画面内の対象物が迅速に発見できるよう、物体の一括認識と正確な位置特定を提供
- キーワードを入力するだけで対象の動画を絞り込める「スマート検索」
- 「テーマをタグとして設定」することで、カメラが内容を監視して検出時にプッシュ通知可能
- 特定の時間帯に発生した類似内容の動画をまとめて、文字説明を加えて閲覧しやすくする機能(ビデオクラスタリング)
また、本製品のリリースに合わせて専用アプリ「ATOMアプリV2」を開発し、有料のAIサービスを提供開始する。先着2万台までの購入者はデバイス登録後1カ月間無料で利用できる。
- 食事の瞬間を記録して健康的な食事のアドバイスをする「食事妖怪ごはん君」
- 赤ちゃんの成長を記録し、発達をリアルタイムで注意深く観察し、予測される現象と対策をアドバイスする「ベビーシッター奈緒」
- 犬の食習慣やトイレ行動に常に注意をはらい記録する「ワンちゃん観察員まる」
- 猫の食習慣やトイレ行動に常に注意をはらい記録する「猫ちゃん観察員もも」
- キャプチャ画像をすべて正確に洞察し詳細を説明、タイムラインで動画をアーカイブする「探偵View Say」
同社ではテストモニター約100名に利用法や希望の機能に関する開発協力を委嘱しており、今後もこれを生かしてATOM Intelligenceを短期間で大きくバージョンアップする予定としている。
一方ハードウェアとしては、2,592×1,944ドット(500万画素)の高解像度カメラを搭載し、4連LEDライトによりナイトビジョン撮影で8mの照射距離を実現しており、完全な暗闇でもフルカラー画像を撮影できるという。
また、アプリ画面上部のカメラ“オフ”ボタンを押すことでカメラレンズ面を真下に向けて物理的に格納することで撮影させなくできるプライバシー機能を備えるほか、ローカルで保存できる64GB eMMCを内蔵。12秒のイベント再生録画は自社クラウドサーバー(国内AWSセキュアクラウド)で14日間保存されるという。
さらに、垂直大角度カンチレバー設計によるデュアルジンバル構造を採用し、市場最小クラスの筐体を実現。底部は三脚の標準ネジ対応コネクタを備える。首振り角度は水平350度、垂直135度。
無線はWi-Fi 4(2.4GHzのみ)。本体サイズは格納時が53×66×62mm、展開時(90度位置)が53×53×113mm、重量が180g。電源はUSB Type-Cで、5V/2AのACアダプタを利用する。ケーブル長は1.8m。