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エッジAIペット検知がスゴク賢い! 爆安2,500円のネットワークカメラ「ATOM Cam」
~女子もニャンコも大喜び! そしておっさんは歓喜・感涙!
2020年8月28日 06:55
マジで2,500円!? うっそ! 安い!圧倒的に安い! それが日本のアトムテック株式会社から発売されている「ATOM Cam」というネットワークカメラです。あまりに安いので、解像度が低くて使いものにならないでしょ? と高をくくっていました。がっ! 即、懺悔。
2,500円なのにハイビジョン映像で画角130度の超広角レンズを搭載。まじか! 夜になれば高感度赤外線カメラに切り替わり、赤外線投光器も点灯。うそでしょ? しかも音や映像の変化を捉えて、自動録画でサーバーにもSDカードにも記録可能。どんだけ~!
いやいや、2,500円じゃ秋葉原でもSD映像の白黒カメラしか買えませんって! しかもこのATOM CamにはUSB ACアダプタにUSBケーブル、取り付け金具まで付属してるんです。
記事目次
■ネットワークカメラで何ができるの? リモート会議? いいえ。もっと夢とロマン、安心と安全があります
■ATOM Camがスゴイのは安さと多機能さと何にでも発展できる汎用性
□とにかくセットアップが簡単
□とにかく安い! たくさん使って死角をなくす
□ペットカメラにも防犯カメラにも実験用にも使える汎用性
■ここでちょっと目の保養。子猫を愛する女子にもATOM Camはうってつけ!
■ATOM CamならAIやセンサーを活用してこんなことまでできちゃう
■ユーザーとともにATOM Camを進化させる「Development Togther」
■ATOM Camならセンサーを選んで俺だけのIoTが作れる!
驚くのはカメラ内部にAI演算ができるCPUを搭載しているので、人とペットを見分けたりできること! ペットカメラにありがちな「ペット映像を撮りました」というメッセージに浮かれて、スマホでカメラ見たら「子どもが早退してきたんかーい!」なんてことがありません。
これまで何十台ものネットワークカメラをレビューしてきた筆者ですが、このカメラは数万円の製品と互角です。ペットや防犯用に高価な追従式カメラを買うなら、ATOM Camを10台買って死角をなくすことをオススメします。
まぁ、とにかくアホみたいに安いのに、アホみたいにスゲーので、ぜひこの記事を最後まで読んでいただきたい! 読んだら絶対欲しくなるからお覚悟を……。
ネットワークカメラで何ができるの? リモート会議? いいえ。もっと夢とロマン、安心と安全があります
「ネットワークカメラ」は、単体で映像をネットワークにライブ配信できるカメラ。ZoomやTeamsなどのリモート会議で使う「Webカメラ」と違ってパソコンが要りません。カメラ本体のなかにネットワーク通信モジュールと専用CPUが入っているので、自宅の無線LANにすぐ接続してライブ配信できます。
電源はUSB。普通はUSB ACアダプタで電源を供給しますが、モバイルバッテリも使えるので、コンセントの場所に縛られることなく、どこにでも設置できます。なお筆者が実験したかぎりでは、カメラをタイムラプス(後述)で撮影した状態のまま、10,000mAhのモバイルバッテリで2日間駆動できました。
たとえば玄関や勝手口に設置しておけば、出入りする人をすべてフルHD映像で撮影し、動画をクラウドサーバーやSDカードに保存可能です。もちろんオフィスの監視カメラとして利用可能。映像はフルHDだから顔をはっきりと撮影でき、不審者も見分けられます。そして夜間は、高感度の赤外線カメラに切り替わるので、真っ暗闇でも赤外線LEDに映し出された人物や行為などがくっきり(白黒で)撮影可能です。
とまぁ、ここまでならちょっと高性能なカメラでもできますが、ATOM Camのすごさは一味違います。キューブについたレンズの奥には「超高感度CMOSセンサー」を搭載しています。一般的なカメラだと夜になると白黒映像に変わってしまうか、「放送コードにかかる映像なのか?」というようなモザイク状のボロボロの映像になってしまいます。
ATOM Camは、常夜灯や月明かり程度あれば、カラー映像が撮影できます。タイムラプスを使えば、カラーで星空を撮影できるほどなのです。オフィスに備えた防犯カメラなら、非常口の電光表示や足元灯などがあれば、カラーでの撮影も可能です。ジュースの販売機や外の防犯灯の明かりでもあれば、昼間のように明るくカラーで撮影できるほどです。なお、カラーとナイトビジョンモードは、自動で切り替わりますが、アプリで強制的にモードを指定できます。
ちなみに、ATOM Cam公式Twitterでもその夜景撮影の美しさを確認できます(大きなサイズの動画はこちらから)。
ATOM Camで先程隕石?火球の映像が鮮明に撮れました!
— ATOM Cam (@ATOM_Cam_ATJ)August 21, 2020
みなさんはどうでしょう?#火球#隕石#流れ星#ATOMCampic.twitter.com/pXRIMgwLfO
また、ペットの水飲み場やお気に入りの場所にセットしておけば、出先からスマホを経由してペットの様子を確認。またカメラに寄ってきたときは自動的に動画を撮影できるので、可愛いベストショットを見逃しません。さらに、ペットの鳴き声をモニターしたり、出先からスマホを使ってペットに声がけできるので感情も読み取れますし、ペットもご主人の声を聞いて大喜びです。
赤ちゃんや小さい子ども、お年寄りの見守りにも活用可能。声を聞いたり声がけができるだけでなく、何か動きや大きな音がすると、スマートフォンへ即座にプッシュ通知されます。だから変化を見逃しません。またデジタル8倍ズームで遠くの様子も拡大して表示も可能です。さらに動きを検知する範囲を選択できるから、赤ちゃんのベッドだけをシッカリ見張って、風にたなびくカーテンは無視するということもできます。
ATOM Camがスゴイのは安さと多機能さと何にでも発展できる汎用性
ATOM Camスゴさは「1台2,500円という衝撃的な安さ」によって、ほかのスゴさが薄らいでしまっていますが、すでに説明してきたように価格以外にもすごいところはたくさんあります。
これまで20台以上のネットワークカメラを使ってきた筆者ですが、セットアップや使いやすさ、多機能さ汎用性などは、ネットワークカメラのなかでも抜きん出ています。
ATOM Camの何がそんなにスゴいのか、以下その特徴や機能について挙げていきます。
とにかくセットアップが簡単
一般的なネットワークカメラは、設定が面倒なものが多い! Wi-Fiのアクセスポイントを設定するために、一度カメラに直接Wi-Fi接続して設定、しばらく操作してまた元のセットアップ画面に戻ってつながったカメラを一覧から探したりというものが多いのです。非常に手間が多くウキー! とブチ切れそうになります。
でもATOM Camはアクセスポイントの情報をスマホの画面にQRコードで表示。これをカメラが読み取ってWi-Fiに接続してくれるので簡単です。これまでレビューしてきたネットワークカメラではQRコード方式は数製品しかなく、セットアップは一二を争う簡単・確実で驚きました。
またネットワークカメラのなかには、親機を設定して、それに子機としてカメラやセンサーをつなげるタイプがあります。でもATOM Camは親子関係がないので、設定も使い方もとてもシンプルです。
とにかく安い! たくさん使って死角をなくす
ここ2年間のネットワークカメラには、トレンドが2つあります。とくにペットカメラが大きく変わってきました。1つはペットの気を引いてカメラの前に来るように、おやつを発射したり、レーザーポインタで床を照らしたりする機能です。
もう1つはカメラを走行させてペットを追いかけたり、ペットのいる方向に自動でカメラを左右左右に振って追従するタイプです。でもいずれも「定点カメラに比べたらマシ」って程度。たいていペットはカメラの死角で遊んでいて、姿が見えることはごく稀です。これはペットカメラを購入した人の「あるある」でしょう。
とくに夏はなおさら。ペットと一緒に暮らす人はご存知のとおり、ワンちゃんやニャンコは、少しでも冷たいところを探しまわり、いつもは絶対に行かない玄関やお風呂場、階段の下などで、涼を取っているので、ほとんどカメラに写りません。
でもATOM Camならコレまでのペットカメラでは使えなかった作戦が有効です。それは「たくさんカメラを据えつけ、カメラの死角をなくす」方法。カメラを4台つけても1万円。10台以上のカメラをつけると、ようやく自動追従式ペットカメラ1台と同じぐらいの価格なのです。
ペットカメラにも防犯カメラにも実験用にも使える汎用性
防犯やペット用にカメラを何台もセットしても、スマホからカメラを切り替えて、それぞれをハイビジョン映像でモニターできます。また管理室にあるように、スマホの画面を分割して最大4台のカメラの映像を同時にモニターすることも可能です。カメラは20台でも100台でも何台でも登録できますが、あなたの目にはかぎりがあることに注意してください。
ご家庭の防犯カメラとして使う場合は、玄関や勝手口、ガレージへの通路などさまざまな場所に設置できます。オフィスなら、部署ごとに取りつけたり、受付など人の導線に併せて設置。真っ暗闇のなかでも赤外線LEDライト(人には見えないので撮影していることがさとられません)を照射するので、白黒ですがはっきり人の顔がわかるほど明るく写ります。
さらにセキュリティを強化するのが自動録画機能です。部屋に人が出入りしたりドアが空いたりと、映している画面に変化があったり音がすると、その瞬間から自動的に12秒間の映像を撮影してクラウド(インターネット上のディスク)に2週間保存できます。12秒じゃ短いって? 大丈夫! NAS(ルーターに接続して共有できるHDDやHDDレコーダの共有領域なども含む)への保存やクラウドへの保存時間の延長機能がそう遠くないうちに実装される予定です。
本体にmicroSDカード(32GBまで)を差し込めば、2週間以上の保存も可能です。もちろん感度を調整したり、ドア周辺の動きのみ監視というような、場所の指定もできます。
さらに「タイムラプス」という機能を使うと、定点カメラとして1日の映像を1分にまとめたり、花の咲く様子を短いビデオにまとめたりといったことが可能です。何秒(または分・時間)に1枚写真を撮影して、いつまで繰り返すかを指定するだけで、簡単に撮影できます。自然などの観察実験にも使えますし、ペットが毎日どういう行動をしているか? などの観察にも便利です。
ここでちょっと目の保養。子猫を愛する女子にもATOM Camはうってつけ!
ここまでおっさんのATOM Camへの思いの丈をぶつけてきたが、編集部から「猫も出てるけどちょっとおっさん度が高いですね」とか理不尽な要求が来たので、女の子にも登場いただくことにした! 以下、女性タレントの奥村茉実さんに少しだけATOM Camの使用感をレポートしてもらいました。
PC Watchをご覧の皆様、はじめまして。浅井企画所属の奥村茉実と申します。今回、アトムテックさんの「ATOM Cam」を試用させていただきました。
私は最近、子猫を飼いはじめたので、まずはその見守り用途で使ってみました。初期設定は、スマートフォンにアプリを入れて、指示に従って数ステップで終わり、とくに難しいことはありませんでした。
設置については、本体が小さいのでどこにでも置けますね。デザインもかわいらしくて、インテリアにも溶け込むのがいいと思います。
仕事で家を空ける時間が長いときもあり、まだ子猫なので、ちゃんとお水を飲んだり、トイレをしたりしてくれるか心配なときもあります。ATOM Camをペットケージの近くに置いてみたところ、トイレやお水の皿に猫が近付いたときにアプリから通知が届き、お水を飲んでいる様子なんかを動画で確認できました。これなら安心してお仕事に専念できますね。
ナイトビジョンも試してみたところ、部屋を暗くしていても、ちゃんと撮れていてびっくりしました。電気をつけっぱなしにしていなくていいので、電気代も心配しなくていいです。
もう1つ、防犯用途でも試してみました。今度は部屋のドアに向けて設置して、ドアを開けてみたところ、それをしっかり検知して、スマートフォンに通知が届きました。そんなことは滅多にないと思いますが、これなら、万が一外出中に侵入されてもわかるので、一人暮らしの女性としてはすごく安心できますね。
今回はお試しさせてもらっただけですが、価格も2,500円ということで、気軽に買えるので、1台買いたくなってしまいました!
奥村さんありがとう! そう、筆者のようなおっさんはともかく、か弱い女子とともに暮らすか弱い猫ちゃんにもATOM Camは有効なのです!
ATOM CamならAIやセンサーを活用してこんなことまでできちゃう
それではそろそろおっさんの話に戻すことにしよう。あ、ちょっとそこの君、ページを閉じないで! チャンネルはそのまま!
ATOM Camが一般的なネットワークカメラと決定的に違うのは、カメラのなかにコンピュータが組み込まれていることです。つまりかたちこそサイコロ型ですが、中身はディスプレイのないスマホのようなものなのです。
だからATOM Camに内蔵しているアプリ(ファームウェア)を書き換えると、いろいろな機能を追加したり、ATOM Cam自体がAIになって賢く監視したり、買ったときにはなかったいろいろな機能を実現できます。
その代表例が、9月に提供予定のペット判定機能。多くのネットワークカメラでは、部屋のなかを撮影していると、動くものがあると全部撮影し、スマホに「動きを検知しました!」というメッセージを送ってきます。「お! うちの子の可愛い姿が見られるじゃん!」と喜んで、メッセージを開いてみると……。「ロボット掃除機が掃除してるやないかーい!」またあるときは「嫁の足やないかーい!」や「うちの子だけど、子どもやないかーい!」と。これはペットカメラを使っている方が、大きくうなずく「あるある」ネタです。
しかしATOM Camなら期待を裏切りません! 一般的なカメラは、画面に変化があると、それをスマホに通知します。つまり「カーテンが揺らいだのか」、「人が入ってきたのか」、「ペットが通ったのか」を知るよしがないのです。
でもATOM Camは、まずカメラ内部で画面の変化「モーションを検出」します。次に「それは人なのか? ペットなのか?」を判定するAI式のフィルタを持っているのです。だからスマホには「人を検知」、「犬猫を検知」と的確にお知らせできるのです。
人でも犬猫でもなく「カーテンがゆれた」だけなら「モーション検出」とお知らせしてくれます。そのため、出先でムービーを見てて「がっかり意気消沈」することがありません。
さらにおもしろい取り組みもあります。ATOM Camでは「AI人数カウント」なるサービスを9月中旬にβ版だが一般に利用できるように実装予定(※正式版では月額500円の利用料金が必要だそう。β版は無料)、お店を経営されている方なら、店内の全席を見渡せるところにカメラを設置すると、店内にいるお客さんをカウントして、店頭においてあるタブレットなどに「どうぞお入りください」、「ただいま満席なのでしばらくお待ちください」と自動的に表示することも可能。
通常は画像を解析するために高性能なパソコンを別途用意しなければなりません。しかしこのサービスでは、カメラが定期的に専用サーバーに画像を送信。専用サーバーは画像から人を分析・抽出するAIを持っているので、人数のみをスマホ用アプリに通知します。ですから高性能なスマホも必要なく、最低限の投資でお店のIT化が可能。
全国の店長さんは、正式版のリリースが待ち望まれるところです。
ユーザーとともにATOM Camを進化させる「Development Togther」
ATOM Camのもう1つの特徴は、メーカーお仕着せのカメラを使うのではなく、僕らの意見でどんどん改良できるという点。それが先に説明したATOM Camはカメラであって、スマホでもあるというゆえん。
同社のサイトには専用のコミュニティがあり、「こんなことができるといいな!」、「こんな機能が欲しい!」、「ココが使いにくい」など、意見や議論が活発に行なわれています。ここで出た良いアイデアは、即アプリやファームウェアに実装できるというのがATOM Camの強みです。「私にはよくわからないから発言できない」なんてことはありません。率直なアイデアや意見を発言すれば、ほかのユーザーが「確かに!」と具体案を提案してくれるでしょう。
一般的なメーカーなら、ハードはハード会社、ファームウェアは依頼したソフト会社が開発します。さらにスマホ用のアプリは販売や輸入代理店が発注したソフト会社が開発するため、足並みを揃えることはできません。会社をまたいで修正が必要な改良は、遅々として進まないのが世の常なのです(笑)。
でもATOM Camはハードウェアは工場に直接指示を送ることができる体制を敷き、ファームウェアとスマホのソフトを自社開発しているので、機能強化が猛烈に速い! つまりコミュニティで議論されている機能が、ニーズが高ければ近い将来実装される可能性が非常に高いというのがATOM Camの大きな特徴なのです。
たとえば、フォーラムでナイトビジョンモード時に赤外線のLEDライトをオフにしてほしいという要望があり、その理由としてカメラを窓のガラス越しに駐車場や庭など外の状況を撮りたいけど、LEDライトがオンだとガラスの反射で映像が真っ白になるからというものがあったそうです。アトムテックのなかの人がこれにしっかりと反応し、ナイトビジョンモードと連動するLEDライトのオン/オフ機能を追加しています。
こういったエピソードは実際にフォーラムで見られるので、メーカーがしっかりと反応してくれていることがわかるでしょう。
ATOM Camならセンサーを選んで俺だけのIoTが作れる!
ATOM Camはただのネットワークカメラではありません。現在アトムテックで開発を検討している別売りのセンサーを使って、たとえばサッシが開いたときや、廊下で人の動きを検知すると、室内のカメラで録画状態にしたり、大きなアラーム音を鳴らしたりといったことができます。
現在開発が検討されているセンサーは数種類あります。またこれらのセンサーとデータをやりとりする無線モジュールがあります。この無線モジュールはカメラの背面に取り付け、ACアダプタなどは必要ありません。さらに登録した音声や警告音を鳴らすスピーカーがあります。
たくさんあるセンサーのなかから、必要なものを購入すると自分にピッタリの防犯システムや、簡易的ではありますが話題のIoT住宅をカスタマイズできるのです。
とりあえずまだまだ試作段階の仮製品なのですが、紹介していきましょう。
このようにATOM Camは、今後発売されるいろいろなセンサーや家電機器、IoTデバイスを組み合わせると、ペットの見守りシステムだけでなく、自宅に最適な防犯システムや、自分だけのオリジナリティあふれるのIoTシステムを構築できます。
各センサーの状態の変化に対するアクションや、IFTTTとの連携は、プログラムやマクロの知識が一切なくても可能です。スマホの画面を見ながら指先1つで、近未来のIoTを体験できます。
さて、ATOM Camがさまざまな可能性に満ちあふれていることがわかってもらえたでしょうか? これでなんと1台2,500円! ちょっとお財布の紐を緩めて使ってみたくなったのでは?
[制作協力:アトムテック株式会社]