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独擅場のGPUがさらに強化。「GeForce RTX 2080 SUPER」をテスト

GeForce RTX 2080 SUPER

 7月23日、発表済みのGeForce RTX SUPERシリーズで唯一未発売となっていた「GeForce RTX 2080 SUPER」が発売となった。この発売に先立って同GPUのリファレンスモデルを試用する機会が得られたので、そのベンチマークレポートをお届けする。

無印2080を置き換えるGeForce RTX 2080 SUPER

 GeForce RTX 2080 SUPERは、Turingアーキテクチャに基づいて12nm FFNプロセスで製造されたTU104コアを採用したGPUだ。

 同じTU104コアを採用する無印版「GeForce RTX 2080」に比べ、有効化されたStreaming Multiprocessors(SMs)は46基から48基に増加。3,072基のCUDAコア、384基のTensorコア、48基のRTコアなどを備えている。

 8GBのGDDR6メモリを256bitのメモリインターフェイスでGPUと接続している点は無印版と同等ながら、メモリスピードは無印版の14.0Gtpsから15.5Gtpsに強化されており、メモリ帯域幅も448GB/sから496GB/sに向上した。なお、GPUコアとメモリが強化される一方で、消費電力も215Wから250Wに増加している。

【表1】GeForce RTX 2080 SUPERのおもな仕様
モデルナンバーGeForce RTX 2080 SUPERGeForce RTX 2080
アーキテクチャTuring
製造プロセス12nm FFN
GPUコアTU104TU104
SMs48基46基
CUDAコア3,072基2,944基
Tensorコア384基368基
RTコア48基46基
テクスチャユニット192基184基
ROPユニット64基64基
ベースクロック1,650MHz1,515MHz
ブーストクロック1,815MHz1,710MHz
メモリ容量8GB (GDDR6)8GB (GDDR6)
メモリスピード15.5Gtps14.0Gtps
メモリインターフェイス256bit256bit
メモリ帯域496GB/s448GB/s
消費電力250W215W

外装のデザインが変更されたリファレンスモデル

 今回は、NVIDIAより借用したGeForce RTX 2080 SUPERのリファレンスボードをテストする。

 GeForce RTX 2080 SUPERのリファレンスボードは2スロット占有のデュアルファンGPUクーラーを搭載しており、外装の一部が光沢仕様に変更されたことを除けば、GeForce RTX 2080 Founders Editionのデザインを踏襲している。

GeForce RTX 2080 SUPERのリファレンスボード。占有スロット数は2
裏面には金属製バックプレートを装備。カード長は約267mm
補助電源コネクタは8ピン+6ピンの2系統
画面出力端子。DisplayPort 1.4×3基、HDMI 2.0×1基、VirtualLink(USB Type-C)×1基
GeForce RTX 2080 SUPERのGPU-Z実行画面

テスト機材

 GeForce RTX 2080 SUPERの比較用GPUとして、無印版GeForce RTX 2080のFounders Editionを用意した。どちらもNVIDIAのリファレンスボードではあるが、GeForce RTX 2080 Founders EditionはNVIDIA公式オーバークロックモデルとなっており、標準仕様よりブーストクロックが高く、ブースト動作の電力リミッターであるパワーターゲットも10W高い225Wが設定されている。

 両ビデオカードの検証は、Intelの8コア16スレッドCPUであるCore i9-9900Kを搭載したIntel Z390環境で行なう。グラフィックスドライバは、GeForce RTX 2080 SUPERはレビュアー向けのベータ版「GeForce Game Ready Driver 431.56」、GeForce RTX 2080 Founders Editionにはテスト時点での最新版「GeForce Game Ready Driver 431.36」を使用した。

【表2】各ビデオカードのテスト時動作仕様
GPUGeForce RTX 2080 SUPERGeForce RTX 2080
ビデオカードベンダーNVIDIANVIDIA
製品名リファレンスFounders Edition
ベースクロック1,650MHz1,515MHz
ブーストクロック1,815MHz1,800MHz
メモリ容量8GB (GDDR6)8GB (GDDR6)
メモリスピード15.5Gtps14.0Gtps
メモリインターフェイス256bit256bit
メモリ帯域496GB/s448GB/s
パワーターゲット250W225W
【表3】テスト機材一覧
GPUGeForce RTX 2080 SUPERGeForce RTX 2080
CPUIntel Core i9-9900K
CPUクーラーASUS ROG RYUJIN 240
マザーボードASUS TUF Z390-PLUS GAMING (UEFI: 2417)
メモリDDR4-2666 8GB×2 (2ch、16-16-16-36、1.35V)
システム用ストレージIntel SSD 760p (256GB SSD/M.2-PCIe 3.0 x4)
アプリケーション用ストレージSanDisk Ultra 3D SSD (1TB SSD/6Gbps SATA)
電源玄人志向 KRPW-GK750W/90+ (750W/80PLUS GOLD)
グラフィックスドライバGeForce Game Ready Driver 431.56 DCH (26.21.14.3156)GeForce Game Ready Driver 431.36 DCH (26.21.14.3136)
OSWindows 10 Pro 64bit (Ver 1903 / build 18362.239)
電源設定高パフォーマンス
室温約25℃
GeForce RTX 2080 Founders Edition
GeForce RTX 2080 Founders EditionのGPU-Z実行画面

ベンチマーク結果

 今回実行したベンチマーテストは、「3DMark(グラフ1~8)」、「VRMark(グラフ9~10)」、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(グラフ11)」、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク(グラフ12)」、「Forza Horizon 4(グラフ13)」、「F1 2019(グラフ14)」、「バトルフィールド V(グラフ15~16)」、「シャドウ オブ ザ トゥームレイダー(グラフ17~18)」、「フォートナイト(グラフ19)」、「オーバーウォッチ(グラフ20)」、「アサシン クリード オデッセイ(グラフ21)」、「モンスターハンター:ワールド(グラフ22)」、「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE(グラフ23)」、「ゴーストリコン ワイルドランズ(グラフ24)」。

 3DMarkの高負荷テストでは、高負荷テストの「Time Spy」「FireStrike」と、中負荷テストの「Night Raid」「Sky Diver」、DirectX Raytracing (DXR)を用いるリアルタイムレイトレーシングテスト「Port Royal」を実行した。

 高負荷テストのTime SpyとFire Strikeでは、GeForce RTX 2080 SUPERが無印版に対して約4%高いスコアを記録。スペックを考えれば当然だが、画面解像度や描画品質が変化してもスコア差はほぼ一定であり、性能の特性に大きな違いは見られない。

 CPUがボトルネックとなる中負荷テストでの差は、Night Raidで約1%、Sky Diverで約2%となっている。一方、DXRによるリアルタイムレイトレーシング性能をテストするPort Royalでは無印版を約6%上回っており、3DMarkのテストの中では最大の差を記録した。

【グラフ01】3DMark v2.9.6631「Time Spy」
【グラフ02】3DMark v2.9.6631「Time Spy Extreme」
【グラフ03】3DMark v2.9.6631「Fire Strike」
【グラフ04】3DMark v2.9.6631「Fire Strike Extreme」
【グラフ05】3DMark v2.9.6631「Fire Strike Ultra」
【グラフ06】3DMark v2.9.6631「Night Raid」
【グラフ07】3DMark v2.9.6631「Sky Diver」
【グラフ08】3DMark v2.9.6631「Port Royal」

 VR性能を確認するベンチマークテストであるVRMarkでは、「Orange Room」「Cyan Room」「Blue Room」を実行した。

 もっとも低負荷なOrange RoomではCPUのボトルネックによりスコアが頭打ちとなっているが、DirectX 12テストのCyan Roomで約3%、5K解像度で実行する超高負荷テストのBlue Roomでは約6%、GeForce RTX 2080 SUPERが無印版を上回った。

【グラフ09】VRMark v1.3.2020「スコア」
【グラフ10】VRMark v1.3.2020「平均フレームレート」

 ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークでは、描画設定「最高品質」に設定して、フルHDから4Kまでの画面解像度でテストを実行した。

 フルHDからWQHD解像度では、CPUボトルネック気味であるためGeForce RTX 2080 SUPERのリードは2%弱に留まるが、4K解像度では約6%の差をつけている。

【グラフ11】ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク

 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク v1.2では、描画設定を「高品質」に設定して、フルHDから4Kまでの画面解像度でテストを実行した。

 GeForce RTX 2080 SUPERの無印版に対するリードは約3~4%。VRMarkのBlue RoomやファイナルファンタジーXIVでの4K~5K解像度では、メモリ帯域で勝るGeForce RTX 2080 SUPERが優位性を示しているともとれる結果を示していたが、ここではそのような傾向は見られていない。

【グラフ12】FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク v1.2

 DirectX 12専用タイトルであるオープンワールドレースゲーム「Forza Horizon 4」では、描画設定を「ウルトラ」に設定して、フルHDから4Kまでの画面解像度でベンチマークモードを実行した。

 これまでのテスト結果とは異なり、GeForce RTX 2080 SUPERは無印版に対して12~20%ものフレームレート差をつけている。これはGPUスペックの差から想定される性能差を超えるものだ。

 この結果を受け、確認のため無印版にGeForce RTX 2080 SUPER向けのベータ版ドライバである「GeForce Game Ready Driver 431.56」を適用してテストを実行したところ、フルHDで148fps、WQHDで120fps、4Kで83fpsという、現行のドライバを適用した状態から大幅なフレームレート向上が確認された。

 この結果、同一のドライバを使用した場合、GeForce RTX 2080 SUPERと無印版の差は約2%に縮まることになる。GeForce RTX 2080 SUPER向けのベータ版ドライバを適用した結果である点に注意が必要だが、ここで記録された大幅な差の大部分は、グラフィックスドライバの違いによって生じたものであると考えて良いだろう。

【グラフ13】Forza Horizon 4 (v1.326.17.2)

 F1公式ゲームの最新版「F1 2019」では、DirectX 12モードで描画設定を最高の「超高」に設定。フルHDから4Kまでの画面解像度でベンチマークモードを実行した。

 ここでのGeForce RTX 2080 SUPERの無印版に対するリードは約4~6%。4K解像度でも60fpsを超えるフレームレートを記録しており、高品質かつ高解像度でF1 2019を快適にプレイ可能な性能を示している。

【グラフ14】F1 2019 (v1.05)

 バトルフィールド Vでは、フルHDから4Kまでの画面解像度において、DirectX 12で描画設定を「最高」にした場合と、DXRとDLSSを有効にした場合の2パターンでフレームレートの測定を試みた。

 しかしながら、GeForce RTX 2080 SUPERおよび無印版のGeForce RTX 2080については、フルHD解像度でDLSSを有効化できないため、フルHD解像度についてはDXRのみを有効にした場合の性能を測定している。

 DXRとDLSSを使用しない場合、GeForce RTX 2080 SUPERは約2~7%の差で無印版を上回った。約2%差であったフルHD解像度に関してはCPUがボトルネック気味であり、WQHD以上の画面解像度では約7%の差となっている。

 DXRを有効化したフルHD解像度では、GeForce RTX 2080 SUPERが無印版を約6%上回り60fpsを安定して超える76.5fpsを記録。DXRに加えDLSSも有効にしたWQHD以上の画面解像度では、GeForce RTX 2080 SUPERのリードは約4%だった。

【グラフ15】バトルフィールド V (1.0.74.39793)
【グラフ16】バトルフィールド V 「DXR + DLSS」 (1.0.74.39793)

 シャドウ オブ ザ トゥームレイダーでは、DirectX 12で描画設定を「最高」にした場合と、それに加えてDXRとDLSSを有効にした場合の2パターンで、フルHDから4Kまでの画面解像度でベンチマークを実行した。なお、ここでもGeForce RTX 2080シリーズの仕様により、フルHD解像度ではDLSSを利用できていない。

 DXRとDLSSを使用しない場合で、CPUのボトルネックでフレームレートが頭打ちになっているフルHDの結果を除くと、GeForce RTX 2080 SUPERが無印版を約6%上回っている。

 DXRのみを有効にしたフルHD解像度では、GeForce RTX 2080 SUPERが無印版を約4%上回る80fpsを記録。DXRとDLSSを有効化したWQHD以上では無印版を約5%上回った。

【グラフ17】シャドウ オブ ザ トゥームレイダー (v1.0/build 294.0_64)
【グラフ18】シャドウ オブ ザ トゥームレイダー 「DXR + DLSS」 (v1.0/build 294.0_64)

 バトルロイヤルTPSの「フォートナイト」では、描画設定を最高の「エピック」に設定し、フルHDから4Kまでの画面解像度でフレームレートを測定した。

 GeForce RTX 2080 SUPERは約3~5%の差で無印版を上回った。GeForce RTX 2080 SUPERは、フルHDで210.6fps、WQHDでは137.6fpsを記録しており、描画品質を多少調整すればフルHDで240fps、WQHDで144fpsという、高リフレッシュレートディスプレイに適した動作が狙えるだろう。

【グラフ19】フォートナイト (v9.40)

 オンラインFPSの「オーバーウォッチ」では、描画設定を最高の「エピック」に設定し、フルHDから4Kまでの画面解像度でフレームレートを測定した。

 GeForce RTX 2080 SUPERの無印版に対するリードは約4~5%。最高画質設定でのテストでありながら、4Kで60fpsを大きく上回り、WQHDやフルHDでも高リフレッシュレートディスプレイの表示能力を十分に引き出せるだけのフレームレートを実現している。

【グラフ20】オーバーウォッチ (v1.38.0.2.60417)

 アサシン クリード オデッセイでは、描画設定を「最高」に設定し、フルHDから4Kまでの画面解像度でベンチマークを実行した。

 GeForce RTX 2080 SUPERの無印版に対するリードは約3~5%。30fpsからプレイできる本タイトルにおいて、GeForce RTX 2080 SUPERは全ての画面解像度でその基準をクリアしており、WQHD以下の画面解像度では60fpsを上回っている。

【グラフ21】アサシン クリード オデッセイ (v1.4.0)

 モンスターハンター:ワールドでは、描画設定を「最高」に設定し、フルHDから4Kまでの画面解像度でフレームレートを測定した。また、モンスターハンター:ワールドは7月18日配信の最新版よりDLSSをサポートしたので、GeForce RTX 2080で同機能を有効化できるWQHD以上の解像度ではDLSS有効時のフレームレートも測定している。

 DLSS無効時のGeForce RTX 2080 SUPERは無印版を約7~8%上回り、DLSS有効時は約5%の差をつけた。

 注目すべきはDLSSの効果の大きさで、DLSS無効時(TAA+FXAA)とのフレームレート差は、GeForce RTX 2080 SUPERで約41~52%、無印版も約45~55%という劇的なものだ。GeForce RTX 2080 SUPERに限らず、GeForce RTX 20 シリーズユーザーであればDLSSをぜひとも試してみるべきだろう。

【グラフ22】モンスターハンター:ワールド (Revision 167796)

 フロムソフトウェアのアクションアドベンチャー「SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE」では、描画設定を「最高」に設定し、フルHDから4Kまでの画面解像度でフレームレートを測定した。

 本作は60fpsが上限フレームレートであり、GeForce RTX 2080 SUPERと無印版は全ての画面解像度でほぼ60fpsを維持できる性能を発揮している。実際に4K解像度でプレイしてみたところ、無印版が瞬間的に58fps程度に低下するシーンでもGeForce RTX 2080 SUPERは60fpsを維持できており、フレームレートの安定性がやや向上している印象だった。

【グラフ23】SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE (v1.04)

 オープンワールドシューティングの「ゴーストリコン ワイルドランズ」では、描画設定を「ウルトラ」に設定し、フルHDから4Kまでの画面解像度でベンチマークを実行した。

 GeForce RTX 2080 SUPERの無印版に対するリードは約4~5%。プレイの目安となる30fpsを4K解像度でもクリアしており、WQHD以下の画面解像度では60fpsを超えている。

【グラフ24】ゴーストリコン ワイルドランズ (v4073014)

消費電力とGPUモニタリングデータ

 電源ユニットのコンセント側に取り付けた電力計を用いて、アイドル時の消費電力とベンチマーク実行中のピーク消費電力を測定した結果が以下のグラフだ。

 アイドル時消費電力については36Wで横並びとなった一方、ベンチマーク中のピーク消費電力についてはCPUのボトルネックでGPUがフルロードに達していないVRMark Orange Roomを除き、GeForce RTX 2080 SUPERが無印版よりも21~34W高い値を記録した。

 GeForce RTX 2080 SUPERと無印版の消費電力差は7~11%であり、各ベンチマークでのスコア差を上回っている。システムの消費電力には、フレームレート向上に伴うCPU消費電力の増加という要素も含まれるため、GeForce RTX 2080 SUPERの電力効率が無印版より悪いと言い切るのは早計だが、少なくとも電力効率が大きく改善されたということは無さそうだ。

【グラフ25】システムの消費電力

 GPU-Zのモニタリング機能を利用し、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク実行中のGPU温度などを取得した結果をグラフにまとめた。ベンチマークは4K解像度かつ高品質設定で実行している。

 ベンチマーク中のピークGPU温度は73℃で、ファンスピードのピーク値は1,860rpmだった。GPU温度はブースト動作の基準となる温度ターゲットの84℃を常に下回っており、GPUクロックはテスト終盤までほぼ1,900MHz以上で動作していた。

 ファン制御はほかのGeForce RTX 20 シリーズのリファレンスモデル同様、アイドル時でもしっかりファンを回すというかたちをとっており、ファンスピードはアイドル時でも1,500rpmを維持している。静粛性に優れているとは言えないが、動作状況の変化に連動した極端なノイズの増減がないため、ファンノイズ意識が向きにくい仕様となっている。

【グラフ26】GeForce RTX 2080 SUPERのモニタリングデータ

無印Founders Editionより100ドル安く5%速いGeForce RTX 2080 SUPER

 699ドルで投入されるGeForce RTX 2080 SUPERは、同額で発売された標準仕様のGeForce RTX 2080を置き換えるマイナーチェンジモデルであり、GeForce RTX 2080 SUPER登場後に無印版は終息となる。

 今回比較したGeForce RTX 2080 Founders Editionは799ドルで発売されたGPUであり、それを5%程度上回る性能を持ったGPUが100ドル安い価格で登場するのだと考えれば、GeForce RTX 2080 SUPERはマイナーチェンジモデルとして十分な性能向上と低コスト化を実現していると言える。

 多くのゲームをWQHDや4Kという高解像度でプレイできる実力を備えたGeForce RTX 2080 SUPERは、現時点でライバルとなり得る競合製品が不在なこともあり、グラフィックス品質や性能を重視するゲーマーにとっての有力な選択肢の1つとなるだろう。