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海外メディア、メモリを貼り替えて「なんちゃってGeForce RTX 2080 Ti SUPER」を制作

 ブラジルのテックメディア「TecLab」が、メモリチップを交換するという荒業で世界初の(なんちゃって)「GeForce RTX 2080 Ti SUPER」を制作した。

 NVIDIAは2019年より、GeForce RTX 20シリーズおよびGeForce GTX 16シリーズの“SUPER化”を推し進めている。非SUPERモデルと比較すると、CUDAコア数が増加していたり、メモリクロックの高速化が図られていたりして、性能向上を実現しているわけだが、最上位となるGeForce RTX 2080 Tiは、未だ“SUPER化”されていない。

 TecLabは今回、メモリを高速化するというアプローチで、GeForce RTX 2080 Tiを“なんちゃってSUPER化”し、NVIDIAの正式発表に先んじた。

 ベースとなったのはGalaxy最上位の「GeForce RTX 2080 Ti HOF 10th Anniversary Edition」。このカードはリファレンス仕様に準じており、Samsung製の14Gbps対応GDDR6メモリが11枚搭載されている。

 一方、ビデオメモリを捧げる生贄にされたのは、GeForce RTX 2080 SUPERを搭載したビデオカード2枚。こちらにはSamsung製の16Gbpsのチップが搭載されている。2080 Tiは2080 SUPERよりメモリバス幅が広く、メモリチップが3枚多いので、2080 SUPERビデオカードを2枚用意する必要があった。

 動画からわかるとおり、TecLabはビデオカードをリフローにかけ、メモリチップを剥がし、リボールを行なってから、GeForce RTX 2080 Tiビデオカードに戻している。制作されたビデオカードは無事起動し、17.198Gbps相当にまでメモリ速度を引き上げることに成功していることがわかる。