PC短評
最新N150搭載で超コンパクトなミニPC「GMKtec NucBox G2 Plus」
2025年3月3日 06:13
GMKtecの「NucBox G2 Plus」は、以前紹介したGMKtecの「NucBox G3 Plus」と同様、Intel N100(Alder Lake-N)搭載モデルの「NucBox G2」からCPUを最新のTwin LakeことIntel N150にアップデートしたミニPCだ。2024年末頃から販売を開始しており、Amazonの同社ストアページや、直販サイトなどから購入が可能。
Intel N150(4コア/4スレッド/3.6GHz、ビデオ機能内蔵)は、コストパフォーマンスの高さから好評だったIntel N100の後継モデルで、性能がやや向上している。内蔵メモリは12GB、ストレージの違いで3モデルを用意。Amazonで販売している512GB SSD搭載モデルは2万2,400円だ。
今回お借りした評価機はメモリ12GB、ストレージ512GBモデル。本体カラーはブラックに加えてレッドまたはブルーの天板も用意され、治具がなくても指の爪などでカバーを着脱し、好みに応じて簡単に交換が可能だ。
NucBox G2 Plusのフットプリント縦横比は1:1の正方形で、本体サイズは約87×87×39.5mm、重量は実測約200gとなっており、前回紹介したNucBox G3 Plusからさらにサイズが小さくなっている。また、端子類が3面に分散されており、正面に電源ボタン、右側面にはHDMI出力2基、DisplayPort出力1基を備える。背面には電源給電用のUSB Type-C、Gigabit Ethernet 2基、3.5mm音声入出力端子を備え、左側面にはUSB 3.2 Gen 2を3基備える。Wi-Fi 6とBluetooth 5.2にも対応する。
コンパクトなサイズに加えて、電源ボタン内部や底面部にLEDを内蔵し、通電時に光るようになっている点も嬉しい要素の1つだろう。通電が確認できるのに加えて、ちょっとゲーミング感のあるテイストが好みの人も多そうだ。
一方で小型化により、内蔵SSDが2280サイズではなく少し小型の2242サイズが必要となるほか、SATA接続のSSDを搭載している点も気になる要素。加えてメモリはオンボード12GBのため、増設などが行なえないだ。また、この辺りは感覚的なものになるが、静音性の高さは確認できる一方で、ファンの音は若干音域が高めな印象を受けた。OSはWindows 11 Pro。
付属品はマニュアル、12V/3A出力のUSB Type-CACアダプタ、追加の天板パネル(評価機にはレッドが付属していた)、ディスプレイ背面のVESAマウントに固定する専用金具、HDMIケーブルなどで非常にシンプルな構成となっている。
2系統あるHDMI端子とDisplayPort端子の3画面同時出力に対応する。パフォーマンスについては、PCMark 10の総合スコアが3,050で、Cinebench R23のスコアがマルチコアで2,469、シングルコアで782など、Intel N150搭載の「GMKtec NucBox G3 Plus」とほぼ同等のスコアとなった。3DMarkの各スコアについても、GPUの性能強化によりIntel N100のスコアと比べて性能が向上しているのが確認できる。
NucBox G2 PlusはIntel N100搭載ミニを検討していた人にとっては、CPUのアップグレードでより魅力的な選択肢になったと言える。NucBox G3 Plusと比べると、メモリ増設可否などアップグレードパスの違い、コンパクトさ、2基のGigabit Ethernet、USB PD給電、底面LEDやDisplayPort出力の有無など、チェックするべきポイントは多いので、好みに応じてチョイスするのがいいだろう。