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【定番動画編集ソフト入門】これだけ読めば基礎が身につくVivaVideo。スマホだけでも高品位な動画編集
2022年11月29日 06:41
定番動画編集ソフトの基本テクニックを解説している本企画。これまでPC用の「Adobe Premiere Pro 2022」、「Adobe Premiere Rush」、「Filmora」、「DaVinci Resolve 18」を取り上げてきたが、今回はAndroid、iOSデバイス用に公開されている「VivaVideo」を使用する。全ての機能を利用するためにはアプリ内課金が必要だが、3日間の無料トライアルが用意されている。
今回も動画編集の基本である、タイムラインへの読み込み、カット編集、トランジション効果の追加、テロップの挿入、BGMの配置などを解説していく。使用する端末はAndroidスマホ「Pixel 7 Pro」だ。無課金の状態でどこまで利用できるのか試しつつ、PC版動画編集ソフトと使い勝手や機能がどのように違っているのか、ぜひご覧いただきたい。
アプリに撮影動画を読み込み、タイムラインに配置する
動画を編集するのにスマホを利用する場合、動画撮影もスマホで行なっている場合がほとんどだろう。今回の企画では同じカメラ「Osmo Action 3」で撮影した動画を使用することにしているため、撮影済みの動画をスマホの「内部ストレージ→DCIM→Camera」内にインポートした。
動画編集作業はこのスマホで全て行ない、プロジェクトファイルをエクスポートする機能も用意されていないので、PCのときとは異なり特にフォルダーは作成していない。
なおVIP会員の登録を途中まで試してみたが、「月間VIP」が700円、「永久VIP」が6,500円、「3日無料試用」が3,320円に設定されていた。試用期間内に解約すれば請求は発生しないが、意図せず課金されないように注意してほしい。もちろん気に入ったのなら喜んで課金しよう。とは言え、じっくり試用するなら700円の「月間VIP」が手頃だと思う。
撮影した動画から不要なところをカットする
まずは動画編集で最も重要なカット編集から行なおう。「VivaVideo」のカット編集も基本的な操作はPC版動画編集ソフトと変わらない。ただしマウスを使えないのでPCユーザーだと慣れるまでに少し時間がかかることだろう。
また、使われている用語が少し独特だ。たとえば、カット編集モードなどに入るためのアイコンには「作成」と表示されている。アイコン下の説明書きだけでなく、アイコン自体でどのような機能なのか判断したほうがよいかもしれない。
動画と動画を馴染ませるためにトランジション効果を入れる
動画をカット編集しただけでは、クリップとクリップが唐突につながるため違和感がある。そこで「トランジション効果」を入れて動画と動画を馴染ませよう。「VivaVideo」では「作成」アイコンの中の「トランジション」から各種トランジションを適用可能。無課金でも基本的なトランジションを利用できる。
注目させたい場所、説明が必要な場所にテロップを入れる
たとえナレーションが入っていても、特に注目させたい箇所や、補足説明が必要なところにはテロップを入れておこう。面倒な作業だが、最終的な動画の仕上がりに大きな差が付く。もちろん「VivaVideo」にもテロップを入れる機能が用意されている。
動画の雰囲気に合ったBGMを入れる
最後の仕上げとして動画にBGMを追加しよう。BGMを入れると完成度がグッと上がる。ここまで苦労してきただけにどのようなBGMを入れようかと思案するのは楽しい作業だ。
今回も「YouTube Studio」の「オーディオライブラリー」で公開されているBGMを使用するが、スマホ用に用意されている「YouTube Studio」アプリからはBGMをダウンロードできない。そのためPCでダウンロードしたBGMをスマホのストレージにコピーして、それを「VivaVideo」で読み込むという手順を採用している。
最後にファイルを書き出して完成
最後にファイルの書き出しを行なう。「VivaVideo」は「4KウルトラHD」、「1080PフルHD」、「720P HD」、「480Pノーマル」、「GIF」で動画を保存できる。ただし画質やファイル形式などの細かな設定は用意されていない。なお、無課金では「480Pノーマル」、「GIF」のいずれかしか選択できない。今回は無課金で試用しているので、「480Pノーマル」で書き出しを行なった。
高い機能性を備えており、課金に値するスマホ用動画編集ソフト
筆者はこれまでPC用の動画編集ソフトばかりを使ってきたので、スマホでの操作に最適化された「VivaVideo」は少々勝手が違って最初は戸惑った。しかし十数分使っただけで基本操作は快適にこなせるようになった。凝った編集をするならPC用の動画編集ソフトの方がいいが、出先で撮影した動画を移動中に素早く編集して、即アップするといった用途であれば「VivaVideo」は非常に便利に活用できると思う。
本記事では基本機能を中心に利用しているが、トランジションやエフェクトも非常に多くの種類が用意されている。ユーザーインターフェイスも分かりやすく、Android 13がインストールされたPixel 7 Proでも安定して動作していた。今回は無課金縛りで試用したが、高い機能性を考慮すれば十分課金するのに値するスマホ用動画編集ソフトと言えよう。