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【定番動画編集ソフト入門】これだけ読めば基礎が身につく DaVinci Resolve 18。ハリウッドプロ御用達で基本無料
2022年11月10日 06:10
定番動画編集ソフトの基礎をレクチャーしていく本企画では、カット編集、テロップ入れ、BGM挿入などの基本操作を解説している。今回取り上げる動画編集ソフトは「DaVinci Resolve 18」(以下DaVinci)だ。
本ソフトは、編集、カラーコレクション、VFX、モーショングラフィックス、オーディオポストプロダクションなどの機能が統合されており、プロの映像クリエイターも利用しているツールだ。しかも無償版でも4K/60fpsの編集、書き出しに対応しており、一部の上位機能を除けば無期限で利用可能。動画編集初心者が初めて挑戦するのにぴったりな動画編集ツールだ。それではDaVinciでの動画編集をステップごとに解説していこう。
アプリに撮影動画を読み込み、タイムラインに配置する
まずは任意の名前でフォルダーを作成し、その中に撮影した動画をすべてコピーしよう。今回もこれまで同様、「20220911霧降の滝」というフォルダーを作成した。
DaVinciの初回起動時、「プロジェクトメディア」の保存先を選択できるが、これはデフォルトのままで構わない。もし「プロジェクトメディア」と一緒に使われている全素材をほかのPCに移動させたいときには、「ファイル→プロジェクトマネージャー」と進み、「プロジェクトメディア」を右クリックすると表示されるメニューから「プロジェクトアーカイブの書き出し…」を選択する。これでほかのPCで編集可能なファイル群を作成できる。
DaVinciをインストール、起動すると下記のような画面が最初に表示される。右上の言語から「日本語」を選択して、「続ける」をクリックしよう。
下に表示されているのがDaVinciのメイン画面。左上が「メディアプール」、右上が「タイムラインビューア」、下が「タイムライン」と呼ばれている。まずはメディアプールに動画を読み込もう。
撮影した動画から不要なところをカットする
何度も繰り返しお伝えしているが、動画編集で最も重要な作業が不要なシーンをカットすること。間が必要なこともあるが、基本的には意味のないシーンはどんどんカットしていった方がテンポのいい動画に仕上がる。DaVinciにはカット編集の方法が複数用意されており、専用の「編集キーボード」も販売されている。今回は最も初歩的なマウスとキーボードを組み合わせた方法を解説しよう。
なおDaVinciには、「カットページ」と「エディットページ」という2つの編集モードが用意されている。今回はカット編集を「カットページ」、トランジション効果の挿入、テロップの挿入、BGMの挿入は「エディットページ」で作業した。
ただし個人的には、トランジション効果の挿入、テロップの挿入も「カットページ」で作業してもいいと思う。「カットページ」のほうが、ズームイン、ズームアウト操作が不要で前後の見通しがいいからだ。作業によって使い分けるのがベストだ。
動画と動画を馴染ませるためにトランジション効果を入れる
単にカット編集しただけだと、クリップとクリップが突然切り替わるので違和感がある。そこで「トランジション効果」を入れて動画間を馴染ませよう。広く一般的に使われているトランジション効果が「クロスディゾルブ」。前のクリップのフェードアウトと、あとのクリップのフェードインを同時に行なうことで滑らかに動画をつなぐことが可能だ。ここからは「カットページ」ではなく「エディットページ」で作業を行なう。
注目させたい場所、説明が必要な場所にテロップを入れる
動画を撮影した際にナレーションを入れたとしても、注目させたい場所や、説明が必要な場所にテロップを入れると、より分かりやすい動画となる。そこで要所にテロップを挿入していこう。今回はDaVinciに用意されているスタンダードなテロップ「テキスト」を使用する。
動画の雰囲気に合ったBGMを入れる
動画の最後の仕上げとしてBGMを入れよう。動画の雰囲気に合わせたBGMを挿入すれば、完成度がグッと上がる。BGMはさまざまな入手方法があるが、YouTubeなどで公開するのであれば「YouTube Studio」の「オーディオライブラリー」が便利。YouTubeで収益化する際にも利用できるBGM、効果音が数多く公開されている。
BGMを音声トラックに配置したら、BGMの長さとフェードアウトを設定しよう。
最後にファイルを書き出して完成
最後にもう一度動画を通しで確認したら、いよいよ書き出しだ。画面下部の「デリバー」ボタンを押してから、ファイル名、保存先を設定し、「レンダーキューに追加」をクリック。そうすると右上の「レンダーキュー」につぎの「ジョブ」として登録されるので、「すべてレンダー」をクリックする。マシンのスペックにもよるが、あとは数分待てば動画の完成だ。
今回使用したノートPC「DAIV 6H」のショートレビュー
今回の動画編集にはマウスコンピューターの16型ノートPC「DAIV 6H」を使用した。CPUは第12世代の「Core i9-12900H」、GPUは「NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPU」を採用。標準でメモリは32GB(DDR5-4800)、ストレージは1TB (PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。もちろん国内生産が売りのマウスコンピューター製なので、メモリ、ストレージ容量はカスタマイズが可能。また上位モデルとしてメモリを64GB、ストレージを2TB搭載したプレミアムモデルもラインナップされている。
14コア(Pコア×6、Eコア×8)、20スレッド、最大5.00GHz動作の「Core i7-12900H」と「GeForce RTX 3070 Ti」を組み合わせているだけに、クリエイティブアプリだけでなく3Dゲームも快適に動作させられるパフォーマンスを備えている。仕事中の息抜きにもってこいだ。
プロのクリエイター向けマシンとして開発されただけにインターフェイスも充実。Thunderbolt 4×1、USB 3.1 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、HDMI×1、SDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を装備。Thunderbolt 4とUSB 3.1 Type-Cは映像出力とUSB Power Deliveryに対応しているので、HDMI端子も活用した4画面環境を構築したり、外出時にはコンパクトなUSB Power Delivery充電器やモバイルバッテリなども利用できる。
ハイパフォーマンスなCPUとGPU、高速なメモリとストレージ、Dolby VisionとDolby Atmosに対応した臨場感高いビジュアルオーディオ機能、豊富なインターフェイス、そして携帯性とロングバッテリと、「DAIV 6H」はスキなしのクリエイティブ向けマシンと言える。