イベントレポート

Lenovo、薄さ12.2mmで“逆ノッチ”カメラ搭載の「Yoga S940」など

Yoga S940

 Lenovoは、CES 2019開幕に合わせて米ラスベガスで発表会を開催し、Yogaブランドのクラムシェルノート新モデル「Yoga S940」や、15.6型OLED搭載2in1「Yoga C730」など、ノートPC新機種2モデルを発表した。

Yoga S940

 Yoga S940の最大の特徴となるのが本体の薄さで、高さは12.2mmと、まさに極限の薄さを実現している。そして、ディスプレイ上部のWindows Hello対応カメラを側面からわずかに飛び出すように配置することで、ベゼル幅も極限までせばめている。

 これによって、14型ディスプレイ搭載ながらフットプリントは319.3×197.4mm(幅×奥行き)と、13.3型ノートPCとほぼ同等のコンパクトさも兼ね備えている。ただ、重量は1.2kgと、本体の薄さなどを考えるとやや重めの印象だ。

 ディスプレイは、3,840×2,160ドット(4K)表示対応の14型IPS液晶を採用。VESA Display HDR 400準拠のHDR表示や、Dolby Visionをサポートしており、ハイコントラストかつ高品位な表示が可能。

 ディスプレイ表面ガラスの側面エッジ付近がカーブして液晶を包み込むようなデザインとなっているContour Glassを採用する点も特徴の1つで、スマートフォンのように滑らかな側面はデザイン性を大きく高めている。ノートPCにおけるContour Glassの採用は、このYoga S940が初とのこと。

 ディスプレイ上部のカメラは、Windows Hello対応の顔認証カメラとなっている。指紋認証よりも簡単かつ安全にWindowsへのログインが可能だ。

 また、「Lenovo Smart Assist」というセキュリティ機能も搭載し、上部カメラを利用したさまざまなセキュリティ機能も用意。ディスプレイ上部のカメラでユーザーの顔を認識し、ユーザーが席を離れるなどディスプレイから目を外したことを検知したら即座にディスプレイをオフにしたり、背後からの第三者の画面の覗き見を検知してアラートを表示するといった機能が提供される。

 筐体にはアルミニウム合金を採用し、アイアングレーで塗装されている。全体的に落ち着いたデザインで、薄形筐体と狭額縁液晶によってスタイリッシュな印象も強い。

 搭載CPUは第8世代Coreプロセッサで、メモリはLPDDR3を最大16GB搭載可能。内蔵ストレージは最大1TBのPCIe SSD。ポート類は、Thunderbolt 3×2とUSB 3.1 Gen1 USB Type-C×1、オーディオジャックを用意。バッテリ駆動時間は7.5時間。

 北米での発売時期は2019年5月を予定しており、価格は1,499.99ドルからを予定。日本での発売時期や価格は未定だ。

天板
正面
左側面
背面
右側面
底面
4K表示対応の14型IPS液晶を搭載。VESA DisplayPort 400、Dolby Vision対応の高品位表示に対応
ディスプレイ上部から上に飛び出すようにカメラを搭載することで、ベゼル幅を極限までせばめている
ディスプレイ表面ガラスの側面エッジ付近がカーブして液晶を包み込むContour Glassを採用
ディスプレイは135度程度まで開く
ディスプレイ上部のカメラは、Windows Hello対応の顔認証機能に対応
キーボードはアイソレーションタイプ
製品名Yoga S940
CPU第8世代Coreプロセッサ
GPUIntel HD Graphics 620
メモリLPDDR3 最大16GB
ストレージPCIe SSD 最大1TB
ディスプレイ14型IPS 3,840×2,160ドット、 Display HDR 400
カメラWindows Hello顔認証対応
ポートUSB Type-C(Thunderbolt 3)×2
USB 3.1 Gen 1 USB Type-C×1
オーディオジャック
Wi-FiIEEE 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth5.0
サイズ(幅×奥行き×高さ)319.3×197.4×12.2mm
重量1.2kg
OSWndows 10 Home

Yoga C730

 Yoga C730は、15.6型ディスプレイが360度開閉する、コンバーチブル型の2in1ノートPC新モデル。最大の特徴は、ディスプレイに3,840×2,160ドット表示対応の有機ELパネルを採用する点だ。Lenovoでは、過去にThinkPad X1 Yogaで有機ELパネルを採用していた例があるが、およそ2年ぶりに有機ELパネルを採用するモデルが登場となった。

 有機ELパネルらしく、非常に鮮やかな発色と、圧倒的なコントラストで、写真や映像も高品質に表示できる。また、JBLブランドのスピーカーとDolby Atmos対応のオーディオ機能も合わせ、マルチメディア用途に最適としている。

 コンバーチブル型2in1ということで、クラムシェル、スタンド、テント、タブレットの4形態で利用できる。ディスプレイはタッチ操作に対応するとともに、デジタルペンでのペン入力もサポートしている。

 このほか、CPUは第8世代Coreプロセッサを採用し、Windows Hello対応の顔認証機能も搭載する。発売時期は2019年3月を予定しているが、発売地域は未定だ。

コンバーチブル型2in1ということで、クラムシェルだけでなく、スタンド、テント、タブレットモードでも利用可能
4K表示対応の15.6型有機ELパネルを採用。鮮やかな発色とメリハリのある高コントラストが特徴
天板
正面
左側面
背面
右側面
底面
キーボードとポインティングデバイス。右パームレストには指紋認証センサーを搭載