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全世界PC出荷台数は前年同期比27.8%減と“過去最大”の下落。2022年第4四半期調査

PCグローバル出荷の推移(出典:カウンターポイント)

 カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチは、2022年第4四半期のグローバル市場におけるPC出荷台数を発表した。調査によると出荷台数は6,520万台で、前年同期に比べて27.8%減と過去最大の下落を見せたという。

 年末商戦で第4四半期のPC出荷を加速させることはなく、2022年を通してのPC出荷台数は2.86億台と4四半期連続の前年同期比割れを記録した。同社はPC需要の低迷により、2023年上半期の出荷台数回復も期待できないとしている。

 メーカー別出荷台数では、1位がLenovoで1,550万台(前年同期比29%減)、2位がHPで1,320万台(同29%減)、3位がDellで1,090万台(同37%減)、4位がAppleで700万台(同3%減)、5位がASUSで470万台(同23%減)となった。中でもDellは過去7四半期最低の市場シェア16.7%を記録した。また、Appleはほかメーカーと比べて前年同期比3%減と小さな下げ幅を記録。

 カウンターポイントでは、AppleのMシリーズチップ搭載機種が好調なのに加え、QualcommのArmベースOryon CPUを市場に投入することで、Arm版Windowsの流れが加速すると分析。また、ArmベースのノートPCが前年比1桁台半ばの成長をすると予想している。

PCグローバル出荷 メーカー別 2022年第4四半期(出典:カウンターポイント)