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2~4倍の高速化を実現するM1 Mac対応版Lightroom Classic提供開始

 Adobeは、写真編集ツール「Lightroom Classic」などを含むCreative Cloud製品の最新版を公開した。

 写真関連製品では、Lightroom ClassicがApple Silicon搭載Mac(M1 Mac)へのネイティブ対応を実施。同等のIntel Macと比較して、起動や読み込み、書き出しなどほとんどの操作で約2倍、後述のスーパー解像度機能で3倍以上、一括編集機能では4倍以上の高速化を実現したとする。

 また、Lightroom Classic/Lightroomにおいてスーパー解像度機能を新たにサポート。3月にCamera Raw向けに実装した昨日で、AIを活用して写真の解像度を4倍に高められる機能で、低解像度の写真の引き伸ばしや撮影後の被写体の拡大などに利用できるとしている。

 さらに、カスタム縦横比による切り抜き機能(Lightroom)や、著名な写真家の作成による編集プリセットのコレクション「プレミアムプリセット」(Camera Raw/Lightroom/Lightroom Classic)、クラウドを活用した編集コラボレーション機能(Photoshop/Lightroom)などへの対応も行なっている。

左が通常のバイキュービックリサンプリング使用時、右がスーパー解像度使用時
カスタム切り抜き縦横比

 そのほか、各種Creative Cloud製品でもアップデートの提供を開始。iPad版のIllustratorでは、塗りブラシのテーパー処理機能やIllustratorテンプレート(.ait)のサポート、透過状態の識別がしやすくなる透明グリッド、書き出しオプションの拡張などを実施している。