PC短評
Ryzen 5 7530U搭載、IceBlast 3.0で静音駆動なミニPC「A5 Pro 2026エディション」
2026年3月16日 06:08
GEEKOMは、CPUにRyzen 5 7530Uを搭載したミニ PC「A5 Pro 2026エディション」を発売した。直販価格は8万9,900円(5%オフクーポン適用で8万5,405円)となっている。今回サンプルを入手したので、簡単に紹介しよう。
A5 Pro 2026エディションはその名が示す通り、既存のA5 ProからCPUを変更し、コストパフォーマンスの最適化を図ったモデルだ。旧モデルでより高性能な「A6」などと比較すると価格が上がっているが、メモリ/SSDが高騰している昨今、頑張っているといえよう。
本体サイズは112.4×112.4×37mmと、一般的なミニPCよりわずかに小さい。フルアルミ合金筐体を採用しており、Mac miniを彷彿とさせる高い質感とともに、放熱性および堅牢性を両立させている。
搭載されているRyzen 5 7530Uは、6コア12スレッド、最大動作クロック4.5GHzとなっている。アーキテクチャはZen 3とやや古いが、まだまだメインストリームとして戦える性能。メモリにはDDR4 SO-DIMMが採用され、標準で16GBを搭載、最大64GBまで拡張可能。最新のDDR5ではないが、コストメリットを重視した選択ともいえる。
ストレージは、メインSSDとしてPCIe 3.0 x4対応の1TB NVMe SSDを搭載済みで、OSとしてWindows 11 Proがプリインストールされている。内部にはさらにSATA 6Gbps対応のM.2 2242スロットを備え、追加のストレージが搭載可能だ。
本体サイズが小さいが、インターフェイスは比較的充実している。USB 3.2 Gen 2 Type-Cは2基で、いずれもDisplayPort Alt Mode対応。さらにHDMI 2.0を2基備え、マルチモニター環境を構築しやすい。ネットワーク面ではWi-Fi 6EとBluetooth 5.2を標準搭載しているほか、有線LANとして2.5Gigabit Ethernetも備わっている。このほか、USB 3.2 Gen 2を4基備えており、不足はない。
筆者としては、側面のSDカードスロットの搭載も地味にうれしい。スマートフォンで写真を撮影する機会が圧倒的に増えた時代とはいえ、取材はまだ光学ズームを備えたコンパクトデジタルカメラがメイン機。そのデータを即座に取り込んでPCに移せるのはポイントが高い。
付属のACアダプタは65Wタイプであるのだが、欲をいえば、これならUSB Type-Cポートを使い、PD駆動に対応してほしかったところだ。
ミニPCで特に重要なのが熱設計と騒音だが、A5 Proは独自の「IceBlast 3.0」冷却システムを採用しており、効率よく冷却する構造となっている。実際負荷をかけてみると、最初の数秒はクロックが最大まで引き上がるためかファンの騒音がほんのわずかに目立つが、すぐに落ち着いてくる。これなら深夜時間帯でもまったく気にならないだろう。熱も、本体がほんのり暖かくなる程度だった。
実際のベンチマーク結果は、Zen 3世代にふさわしい結果。PCMark 10でスコアが6,000超えで、実際の操作感としても軽快そのものだった。ただし、内蔵GPUは旧世代のRadeon Vega 7のため、レイトレーシングなどには非対応で、性能も今となっては貧弱だ。ここは割り切る必要があるだろう。
A5 Pro 2026エディションは、最新パーツではなく、コストパフォーマンスを追求したミニPCだ。一方で、フルアルミ筐体の高い質感や、IceBlast 3.0による静音性は、同社の特徴であるAシリーズの良さを継承しており、ビジネス利用やサブマシンとして優れている。コストパフォーマンス、静音性とデザイン性を求める層にとって有力な候補となるだろう。


































