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Photoshop、M1 Macにネイティブ対応。性能は1.5倍高速に

Photoshop

 Adobeは10日(現地時間)、M1 Macをネイティブサポートする「Photoshop」の提供開始を発表した。

 Apple Siliconで作られたM1チップを搭載するMacBook Proなどで動作し、前世代(Intel版のことと思われる)と同構成のシステムで比較した場合に、ファイルの読み書きやフィルタの実行、負荷の高い「コンテンツに応じた塗りつぶし」などといった処理において、平均1.5倍の性能向上が果たされたとする。

M1搭載Mac

 なお、「クラウドドキュメントとして保存してユーザーを招待」と「プリセットの同期」といった最近の機能はまだ移植が済んでおらず、エミュレーションモードでの動作となる。M1へのネイティブ対応は順次進められ、準備ができ次第追加されるという。

 Adobeは、iPad版のPhotoshopが、クラウドドキュメントのバージョン履歴に対応したことも発表。これにより、最大60日分のデータをさかのぼって復元することができ、クラウドドキュメントのローカル保存もできるようになっている。

iPad版のPhotoshopでのクラウドドキュメントのバージョン履歴

 このほか、PhotoshopのCamera Rawプラグインが、超解像機能をサポート。数百万からなる写真のマシンラーニングの成果により、1,000万画素の写真を4,000万画素化する場合などに、エッジや細部を維持しながら拡大が行なえるという。この機能はGPU支援も利用でき、高速処理が可能。Photoshopだけでなく、LightroomとLightroom Classicにも近日提供予定としている。

Camera Rawプラグインが超解像サポート