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macOS Sonamaで大幅進化!Macの「アクセシビリティ」の新機能をくまなくチェック
2023年12月25日 06:11
あらゆる人がMacを快適に使うための「アクセシビリティ」機能がmacOS Sonomaで大きく進化しました。一部のアプリのテキストサイズを一括変更できるようになったり、ディスプレイごとに個別にズームレベルを調整できたり、言いたいことをタイプ入力して会話で読み上げさせたりなど、画期的な機能が搭載されています。ここでは、macOS Sonamaに搭載されたアクセシビリティの新機能をまるっと紹介していきます。
1つの場所でアプリのテキストサイズを一括変換
macOS Sonomaのアクセシビリティの新機能でまず紹介したいのが、テキストサイズの変更機能です。「システム設定」を起動して[アクセシビリティ]→[ディスプレイ]→[テキストサイズ]をクリックしてみましょう。
するとテキストサイズの変更画面が表示され、スライダを左右に動かすことで「Finder」「カレンダー」「メール」「メッセージ」「メモ」という5つの標準アプリのテキストサイズを一括変更できます。
macOSの多くの標準アプリでは[表示]メニューから[拡大]や[縮小]を選ぶことで個別にテキストサイズを変更できますが、この5つの標準アプリに関してはシステム設定の1つの場所で一度に変更することが可能になったのです。
また、5つの標準アプリにはそれぞれプルダウンメニューが用意されており、一括変更を行なうか、それともアプリ個別で設定するかも選べるようになっています。
テキストを音声に変換する「ライブスピーチ」
macOS Sonomaでは、新たに「ライブスピーチ」と呼ばれるアクセシビリティ機能が搭載されています。話したい内容をタイプ入力すると、Macがそれを音声で読み上げてくれる機能です。対面での会話やFaceTimeによるビデオ通話でのコミュニケーションをサポートしてくれます。
また、会話でよく使う挨拶や返事などのフレーズを保存しておけば、タイプ入力することなくすぐにライブスピーチで読み上げることもできます。読み上げる際の日本語の音声は、男性の「Hattori」や「Otoya」、女性の「O-Ren」や「Kyoko」などから選べ、読み上げ速度を調整することも可能です。
なお、現時点で日本語には非対応ですが、英語などの一部言語では自分の声を使ってライブスピーチ機能を利用できる「パーソナルボイス」も新たに搭載されています。
読み上げ音声のピッチを変更
macOSには、選択したテキストや通知を読み上げる「読み上げコンテンツ」の機能のほか、画面上の操作メニューやボタンを読み上げる「VoiceOver」が搭載されています。この際に利用する音声として「Kyoko」や「Otoya」「Hattori」「O-Ren」などが選べますが、macOS Sonomaでは新たにそれぞれの声のピッチ(高低)を変更できるようになっています。
ディスプレイごとのズームレベルが設定可能に
macOSの「アクセシビリティ」の[視覚]カテゴリには[ズーム機能]が用意されています。このズーム機能を利用すると、キーボードショートカットを使ったり、マウスやトラックパッドでスクロールしたり、トラックパッドでタップしたりすることでMacの画面を拡大/縮小することができます。
Macの画面上にある項目が小さくて見えにくいとき、またはプレゼンなどをしていて聴衆に一部分を拡大して表示したいときに利用すると便利です。macOS Sonomaでは、Macに外付けディスプレイを接続してしているときに、ディスプレイごとに個別にズーム倍率(拡大率)を調整することができるようになっています。
アニメーション画像を自動的に一時停止
これまでのMacのSafariや「メッセージ」アプリでは、GIFなどのアニメーション画像が表示されると自動で再生が開始されました。しかし、macOS Sonomaではこれらのアニメーションの自動再生を一時停止した状態で表示するように設定を変更できます。
Webアクセシビリティの観点では、ユーザーの操作に応じて再生操作を選択できるように配慮することが望ましいため、これはとても素晴らしい改良と言えるでしょう。
補聴器の聞こえやすさが改善
macOS Sonomaでは、音声の聞こえにくさをサポートするアクセシビリティ機能にもアップデートが施されました。具体的には、「Made for iPhone」対応の補聴器や人工内耳をMacとペアリングできるようになり、周囲の音に合わせて聞こえやすさを調整できるようになっています。
なお、この機能はMacBook Pro(14インチ、2021)、MacBook Pro(16インチ、2021)、Mac Studio(2022)、M2チップを搭載したMacで利用できます。