買い物山脈

Windows 7からいきなり11にワープ!家電大好きオジサンがマウスのBTO PCばっかり買うワケ

製品名
mouse DT8-G-3050
購入価格
23万7,540円(BTOで各種アップグレード)
購入時期
2023年1月
使用期間
約2カ月
「買い物山脈」は、編集部員やライター氏などが実際に購入したもの、使ってみたものについて、語るコーナーです
購入したWindows 11 with Ryzen 7 5700X+GeForce RTX 3050搭載の「mouse DT8-G-3050」。ケーブルをちゃんとまとめてあるからスッキリ見える!

 ども!未だにメインマシンとしてWindows 7を使っているキモオジ家電ライターの藤山です。いやだってそうなのよ。会社員ならみんなとOSやらOfficeのバージョン合わせなきゃならないのは当然。

 PC系のライターさんもデータやらキャプチャ撮らなきゃならんので、最新OS使いますわ。でも家電ライターは、テキストファイルとJPEG画像、たまーにMPEGとExcelを編集部に収めるだけなので、Windows 7でもイケちやうのです。

 なんならWindows Meか98SEでも仕事できる自信があるくらい(笑)。原稿書くにしてもテキストなので、使っているのはプログラムの開発向けエディタ。

 最近だとJavaでもEclipseの統合環境を使うから、エディタを使うのは過去に書いたマクロでガンガンにカスタマイズしたジジイしかいないかも?

 そんなWindows 7なんですが、数年前から電子確定申告ができなくなったり、Google Chromeのアップデート対象外になってしまった上に、最近はAmazonの買い物がうまくできなくなってしまった!

 そんなときはサブのWindows 10のノートPCで対応してましたが、さすがに年貢の納め時ということで、デスクトップマシンをWindows 7 with Core i7-870@2.93GHz(こうしてみると懐かしい!)から、マウスコンピューター製のWindows 11 with Ryzen 7 5700Xに買い換えました!

 45nmプロセスのCPUが7nmですよ!最近のスマホだと4nmやら3nmに着手って感じなんで、もうねウラシマ効果爆発!トランジスタがLSIになったって感じですね。

マウスなら初心者向けでもハイエンドでもない中途半端なスペックに対応できる

 別に乃木坂46やマツコさん推しってわけじゃないですが、量販店で売ってるPCは「帯に短したすきに長し」って感じだし、そもそもノートPCばっかり。デスクトップは目がチカチカしそうなゲーミングPCばかりで、CPUより高いRTX 40シリーズのGPUなんてイラネーし。

 僕が欲しいのは、そこそこ速いCPUで、そこそこ2Dとエンコードが速いビデオカードを積んでる中途半端なマシン。WebとOfficeだけ動く最低限のマシンじゃパワー不足で、3Dゲームで当たり判定のない1/30秒を見極めたいワケでもないんです。

 こうなると選択肢はBTO PCになるけど、デルやHPとかみんなが使ってそうなものは候補外。先日アイリスオーヤマの湾曲モニターを購入したように、人と違うモノがいいんです!

 その点、マウスコンピューターの幅広いラインナップと、どんなに中途半端なマシンでもBTOできちゃう柔軟性、そしてベースマシンが分からないほどカスタムしても1週間以内で届いちゃう、対応の早さがLOVE!

 追加で特急料金2,200円を払うと、優先して生産ラインに流してくれる「翌営業日出荷サービス」(平日13時までにオーダー確定)なら運送日数含めてもオーダーの3日後ぐらいに届くんです!

 大手のBTOメーカーなのに、ショップ系のBTO並みに仕事が速いってのがマウスの強さ。しかも国内でこんなメーカーはほとんどないってのがポイント。

 ということで、マウスのベーシックなラインナップをちょっとカスタムして、「ゲームすんのかい!せんのかい!」という寸止めPCを注文してみました。

分割手数料0円ローンでワンランク上のPCを狙え!

 「ちょっとスペック高めのPCにしたいけど一括払いで20万円近くは辛いなぁ」、「もう1ランク上のPCにしたいけどお金が!」という人にオススメしたいのが金利手数料無料という点。

 ゲーム用のハイエンドマシンを購入するとなれば、30~40万円はざらにするのはご存知の通りです。

 でもそんなマシンを購入する場合には、最大36回払いまで金利手数料をマウスが肩代わりしてくれるJACCSのローンサービスがあります。

 ローンというとちょっと抵抗があるかもしれないけど、金利ゼロなのでスマホの本体代金を24回(2年)払いするのと同じ感覚です。

 試しにやってみたところ、決済確認画面でJACCSのローンサービスを選ぶと、月々の支払い額を確認しながら分割回数を決められます。しかもオンラインバンクを利用している場合は、Webから支払い口座をひもづけできるので超カンタン。クレジットカード会社に分割金利手数料を取られるぐらいなら、ローンを活用したほうがよっぽどお得ですわ。

36回払いまで分割手数料マウス持ちで無料!スマホ感覚でいいマシンを手軽に買えちゃうのも魅力
シミュレーションしてみたところ。23.7万円を24回払いにすると月1万円。計算簡単なのでシミュレーションするまでもないけど「実質年率」0.00%に!

 電話で本人確認がありますが、Webに電話をもらう日時と電話番号を指定できるので、これまた便利。年収やら持ち家やら職業など聞かれることもなく「申し込んだ本人ですか?」と聞かれるだけでした。こんなに簡単に何十万円も借りられるなんて、なんてお人好しな金融会社なんでしょうか?これなら踏み倒すのも……。

 あとはローン返済額の一覧表が郵送されてくるので、これを見て覚悟するだけです。その後一切の連絡はないので、毎月キッチリ返していくだけ。コレ大事。

 ただしローンの場合、JACCSの認証が取れた瞬間がマウスへの正式発注となる点に注意。忙しいからと電話確認を2、3日後にしてしまうと発注は保留になるので、PCが届くのも遅れます。

Ryzen 7 5700X with GeForce RTX 3050で23万7,540円!

知る人のみぞ知るイイPCというマイナー感がイイ!

 注文したのはこんなマシンです。最近はムービーのエンコードも4KになってきたのでCPUはRyzen 7 5700X。釈迦に説法かもしれませんが、Ryzen 7の中ではコスパがよろしい高速プロセッサですね、たぶん。これでWindows「15」になるぐらいまで使えるハズ(笑)。

 一方ゲームはほとんどやりませんが、エンコード速度アップや編集中のプレビューをスムーズにするため、ビデオカードはGeForce RTX 3050に。中途半端っすねー。まるでの「ドメスティックな彼女」の主人公です。僕は姉で教師の「ヒナ」でしたね。

体感速度はメチャクチャ速くなりました。そりゃそーだ
ADATAの16GBメモリ。DDR4-3200

 メモリは標準モデルだとDDR4-3200のデュアルチャネルで16GBでした。でもメモリ食いまくるChromeのタブをガンガン開くのと、ギャル曽根のごとくメモリを食らうAdobeのアプリを同時起動するので、+1万6,500円で32GBモデルにアップグレードします。

 64GBの選択肢もありましたが、とりあえず中途半端に空きスロット2本残して様子見ですな。フツーにWordやExcelを使って、そこそこ「ググって」メール(Thunderbirdが大食らい)も整理している人なら8GBでもOKかと。

 ストレージは標準で512GBのM.2 SSDが1台。でも取材すると4K映像や写真のデータが大量で、それ以上にセンシティブな画像データが日々増えるため、4TBのHDDを追加します。

 2023年2月現在で一番コスパのいいHDDは4TBだし、バルク品を自分で買うとのそう変わりない1万3,200円なので、これもオーダーしちゃいます!

 なおスワップの吐き出し先とデスクトップは、Windows 7ではSSD破損にビビッてHDDにしてました。でも編集部の達人に聞いたところ「SSDの耐久性が上がってるのでHDDにする必要はない」とのこと。Windows 11ではレジストリをいじらずシステムドライブのSSDのままです。デフォルトって便利ですね!

Windows 11とOffice一式、PremirerとPhotoshopなどを入れた状態でCドライブ(SSD)の空き容量はこんな感じ
グレードはたいしたことないけど、そこそこ安定・標準品質の電源ユニットを出しているFSP。電源の主要部品であるトランス屋の製品なので失敗はない

 電源ユニットも標準からアップグレードしてます。標準は80PLUS Bronzeの500W電源です。でもRyzen 7 5700Xの消費電力は平均で150W程度、加えてビデオカードが150W程度なので計300W前後となります。

 おそらくメーカーの考えでは3DゲームやエンコードをするPCじゃない(その手のユーザーはゲーム用ブランドのG-Tuneかクリエイター用のDAIVを選ぶ)ので「500Wで余裕あり」と見ているのでしょう。

 ただCPUをぶん回すと瞬間的に300Wオーバーになることもあるし、ビデオカードのベンチを見たら最大250W程度。将来拡張する可能性も踏まえて5,500円追加して80PLUS Goldの700Wにチェンジします(2,200円なら700W Bronze)。

 これなら瞬間的に250W(GPU)+300W(CPU)で550Wの負荷がかかってもマージン150Wを残すので安心です。

80PLUS認証はそれぞれの省エネ性能ごとに、目標値以上が定められている。いずれも負荷50%で最大パフォーマンスとなる

 実際80PLUS認証のエネルギー効率は負荷50%で省エネ性が最大になっているので、出力目一杯で酷使するより、余裕を持たせた方が省エネ性も高いというわけです。

 今回購入したPCは、CPUとGPUでアベレージの消費電力が300Wなので、電源出力700Wのほぼ半分になり80PLUS Goldのパフォーマンスが一番引き出せるという計算です。

メッシュ裏のファンから吸い込み、背面から吐き出し+電源への吸い込みと背面からの吐き出しで、ビデオカードとCPUの廃熱を排出してくれるエアフロー

 最後の変更点は、フロント下部がメッシュになった筐体。標準品では背面の吐き出しファン(+電源の吸い込みから背面吐き出し)で内圧を下げてサイドスリットから吸気します。

 メッシュタイプの筐体にすると、フロントに吸気用9cmファンが追加されるので、1,100円追加だけでエアフローがメチャ改善されるお買い得品です。メディアサーバーとしてエアコンをつけてない部屋でも動かすので、暴走防止の保険の吸気ファンですね。

 あとは標準仕様のままでオンボードのGigabitの有線LANと、ノートPCと同じM.2スロットに差し込む無線LAN(取り外しオプションなし)が付いてます。

 PCIスロットもUSBも塞がない上に、Wi-Fi 6E対応なので有線より爆速!(同一部屋内にルーターがあれば……)。またBluetooth 5を内蔵しているので、デスクトップなのにノート感覚でBluetoothデバイスが使えて便利ですよ。漢は黙って有線LAN!と思ってましたが、これからは差別することなく無線LANとの両刀使いになります。

カーソルキーとInsert、Deleteキーがが分離されていないコンパクトタイプなので慣れないと使いづらい

 無線マウスとキーボードも標準添付(USB受信タイプ)されますが、この記事を読んでる方は使わんでしょう(笑)。とくにキーボードは、ヘンテコ配列なので右手担当のキーがメチャクチャ押しにくく指が稼動範囲を超えます。マウスは単3電池1本タイプなので軽く、まあ使ってやらんこともないかな?という高飛車な目線でよろしいかと。

幅広く使えるASRockのマザーボードを搭載。チップセット回りのヒートシンクも搭載している
SSDもしっかり放熱。ビデオカードの影になる部分にあるのでうれしい配慮

 これらを統括するのはAMD B550チップセットのマザーボードでした(購入時は分からない)。実際にはASRock B550M PRO4が実装されてます。

 ASUSやMSIじゃないんかい!という声もありそうですが、ハイエンド機ってワケじゃないので、どんなマシンにも転がれるマザーボードとして、中途半端なPCにはベストチョイスです。

ケーブルマネジメントもシッカリした丁寧なつくり

 実は数年前に長野県飯山市にあるマウスの生産ラインを見学させてもらいました。Webでガシガシカスタマイズしたオーダーは、すべて工場内のデータベースで細かく管理され、部品や工程が担当者などはバーコードでひもづけて管理されています。

製造工程では部品のシリアル番号まで細かく管理される
誤ったピッキング防止のために、部品棚にはランプが付いている

 とくに組み立てに必要な部品をピックアップする「ピッキング工程」では、細かく区分けされた部品棚にランプが点灯するようになっており、棚から部品をピックアップして1台用のコンテナに入れていきます。

 もちろん入れた部品はすべてバーコードで管理され、注文のPCに必要なパーツが過不足なく揃っているか管理されるのです。また翌営業日出荷の特急料金を支払った場合は、ほかのPCより優先して各工程を流れていきます。

部品類はコンテナにまとめられ製造工程に入る
製造は1人が1台を作りきるセル生産方式。通常は人材育成に時間がかかるが、製造をアシストするガイドとデータベースが連動しているので品質を担保できる

 生産工程はPC1台を1人が担当するセル生産方式です。ここでもデータベースが活躍しており、どの部品をどこにつけるか、ネジ止めはどこか?などの組み立てアシスト画面が表示され、製作手順が標準化されています。

 つまり製造担当によるバラつきがなく、高品質を担保した製造ができるというわけです。まぁそもそもベテランの方が多いようで画面はチラ見する程度で、僕らのように「このマザボのSATAの#1どこにあんだよ!」みたいなことは皆無です。

ケーブルは束ねて、かつ少し余裕を残してジップタイで止めている。とにかくていねいに作ってある

 届いたPCの中を見たところ、ネジ山のツブレや傷は一切なし。おそらく使っているドライバーの締め具合(トルク)も管理をしているようです。

 さらに「自分なら絶対やらない」ていねいなケーブルマネジメントもびっくり。搭載されていた電源はケーブル直付けのFSP製750Wなので、どうやっも余剰ケーブルが出てきます。これら使わないケーブルは束ねて5インチベイにジップタイで止めてありました。

 が!単にとめているだけじゃないんです!利用頻度が低いPCI Expressやペリフェラルはまとめてベイの奥に固定。SATAなど頻度が高いものは手前に収納・固定するという心遣いです。すばらしい!

 またマザーボードからフロントパネルに引き出すオーディオやスイッチ、ランプなどのピンヘッダ系のケーブルも、きちんとまとめて配線し、余った部分は束ねてジップタイで止めるていねいさに驚きです。

 SATAのケーブルもロックつきのケーブルで脱落しないように配慮されていたり、M.2スロットのWi-Fiから伸びるアンテナケーブルもしっかり筐体に固定してありました。本当に丁寧で驚きです。

HDDの3.5インチベイにアクセスするためのドアも装備。ネジなしでHDDを固定できるロック機構も備えている

 オリジナルのケースもなかなか考えられています。なんとフロントパネルが開閉するようになっていて、そこには3.5インチHDDを前から差し込めるアクセスドアになっているのです!ビックリ!

 あらかじめSATAや電源をアクセスドア近くまで引いておけば、裸族のお立ち台のような簡易リムーバブルディスクにできます。

CrystalMark2004R7のベンチマークはこんな感じ

ちょっとだけマウスの営業妨害をしてみる

 読者のみなさんの中には、PCの電源はほぼ入れっぱなしなので、手の届かないところにPCが置いてあるという人がいることでしょう。ただ年に何回か電源ボタンを使うので、手元に電源を引っ張ってきたいという人もいるのでは?

 実はそういうニーズが非常に高く、マウスではデスクトップの全マシンに有線で2m引っ張ってこられる電源スイッチを、昨年末から2,970円のオプションとして用意しています。

別売の電源ボタン延長、要望が多くて昨年末から販売し出したという

 Webでカスタムオーダーするときに選べるので、必須オプションとしてオススメです。しかも電源オンにできるだけでなく、パワーランプも光るようになっています。

 ただ単品では購入できずちょっと高めなので、箸休めに軽く改造ネタをお送りしましょう!

 HDDアクセスやパワーランプは不要で、電源ボタンだけを手元に持ってくるだけならホームセンターで部品は揃います。

電子工作用「赤黒2線」。電子工作もしくは自動車電装部品コーナーで。自動車部品コーナーでは直径5cmほどのリールに曲がれた一番細いタイプ。400円程度
玄関用ピンポンボタン。コンセントが売ってるコーナー。パナソニックだとWS3400WKやEG121(P)。250円程度
配線コネクタ。自動車の電装部品コーナーで「異線径配線コネクタ(3332)」か「配線コネクタ0.35~1.2sq(3348)」あまり太いのだとうまく接触しない。500円程度

 マザーボードのフロントパネルコネクタは、ほとんどが写真のような5ピンが2段になったものです。そしてコネクタの誤接続防止用に1本だけピンが抜けています(キーピン)。

ほとんどのPCは5ピンが2段になったこの形式のピンアサイン

 ピン配置はマザーボードを上から見た状態なので、キーピンの位置を頼りに電源ボタンが接続されている2本の電線を探し出します(このときPCのコンセントは抜いておくこと!)。

 中にはマザーボードに「PWR」「PWR BTN」と印刷されているもののあるので注視してください。筆者の経験上、大体が赤か白い電線が電源ボタンのピンに、その隣(キーピン側)に黒か白い(両方白はない)電線がつながってるはずです。次に慎重にフロントパネルにつながっている電線のコネクタを引っこ抜きます。

信号線の本線を金属に食いつかせる
電源の信号線を横取り
もう一方の信号線も横取り

 次に「配線コネクタ」を使って電源ボタンの信号線を、新しく買った電線に分岐します。まずは本線をコネクタの両端に通せる側にセットして、新しい電線は片側からしか出せない側にセット。続けてプライヤで金属を押し込んでやるだけで配線完了です。

 ただし押し込む際に金属の切り欠きが電線の中央にくるようして慎重に押し込むこと。こうすると切り欠きが電線の被覆を貫き、中の芯線に食い込むというわけです。最期に配線コネクタのカバーをパチンとはめて絶縁も完了。

※配線コネクタ使うと、電線に傷が付くので切れやすくなります。改造後はなるべく電線を曲げないように注意しましょう。

横取りした信号線をスイッチにネジ止め。スイッチと分解するときは左右のつめを裏から押して外す
はい!玄関スイッチにしか見えないけど、PC用の遠隔電源スイッチ!

 次は分岐した信号線に押しボタンスイッチを接続します。こちらは電線をボタンの2つある端子にそれぞれネジ止めするだけです。これで遠隔電源ボタンのできあがり!

本体のランプを生かしながら沿革にも持ってくるはちょっと面倒

 僕が作ったのはコレ。HDDとパワーランプも手元に持ってきたタイプです。これについては、また別の記事で解説しましょう!無線式と赤外線リモコン式の電源スイッチを作ってみたいと思います。

BTO PCの老舗マウスなら安い!早い!安心!

 BTO PCならデル、国産ガチ勢ならNECや富士通でいいじゃん!と思う方も多いはず。しかも売り文句には「翌日出荷」なんて書いてあるもんだから、速攻来るかと思いきやコレがクセモノなんです。

 実は翌日出荷できるのは、在庫のある標準モデルだけ!なんとーぉ!つまり家電量販店で買えるものとほぼ同じ。それはBTOなのか?

 これらのメーカーで標準モデル以外にカスタムすると、大体どこも「注文してから1カ月はかかる」というのに注意したほうがいい。筆者知る限り最短でも2週間はかかるハズ。

 一方BTO PCには、大手だけでなくPCショップ系もあります。ショップ系は1~2週以内に届くのがメリットですが、選択肢が少なくなるというデメリットもあります。

 売れ線のビジネス専用機と、ゲーミングPCの選択肢は多いけど、中途半端なPCはメンドクセーのか?あまり選択肢がありません。

 またショップ系の場合は店舗販売が本業なので、BTOに特化した注文・生産管理システムを導入して大規模にやっているところはほとんどありません。

 しかしマウスは創業の1993年からBTOの始祖のような自社ブランドの組み立てPCを販売していました。

 創業当時に春日部の本社まで取材に行ったんですが(笑)、屋号すら掲げてない日本家屋の引き戸をガラガラと開けた店(実は元呉服屋さん)の奥で、社長自らPCを組み立てている店だったんです。

 そんなわけで「BTO PC」と名の付く前から、個別のオーダーにも対応していたマウスだけに、ノウハウが蓄積されているだけでなく、オーダーから部品管理・工程管理・製作支援・出荷・アフターサービスまでのシステム構築が行なわれているので、すばやく・確実に・高品質のBTO PCが購入できるというわけ。

 筆者がマウスを推しているワケはココ!しかもビジネス用の「MousePro」シリーズからゲーム向けハイエンド「G-Tune」シリーズ、その隙間の事務系を埋める「mouse」シリーズ、そしてグラフィック系のクリエイター用の「DAIV」シリーズがあって、さらにその中にCPUやビデオカードなどなどをカスタムできる細かいモデルが用意されているので「自分だけの欲しい1台」がBTOできるメーカーなのです。

パーツ選びが難しいクリエイター向けのPCシリーズ「DAIV」を用意しているのが便利。今回はベースを「mouse」シリーズにしてDAIVシリーズに近いマシンにカスタムしている

 そんなに細かいことまで注文しないって場合は、ベースモデルを選べばOK。ちょうどサンドウィッチのサブウェイで「BLT」を選んで「あとはお任せ」という人や、野菜・ドレッシング・パン・トーストまで細かく指定したい人にも対応できるのと同じです。

 アウトレットのお買い得品もしょっちゅう出てくるし、古いPCの買取サービス(送料無料)、いろんなキャンペーンやセールで安い製品が出てくるので、次回PCを購入するときは、まずマウスのホームページを見てはいかがでしょう?

コネクタまわりはこんな感じ