ゴシップニュースのコーナー

やじうまPC Watch


12月22日


11月18日


11月15日


11月5日

  • 松下、家庭用燃料電池の生産現場を初公開

     松下電器産業株式会社は、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムに関する発表会を、大阪 門真市の松下電器本社前の技術館で開催した。

     「来年春にいよいよ市場への導入フェーズに入ってくる」という時期に突入したことを踏まえて、報道関係者を対象に、現在の進捗状況などを示すとともに、初めて生産および評価施設の現場を公開した。

    信頼性強化のための組み立て後の試験。組み立てなどは手作業ですすめられている 耐久試験システム。1万3千時間までの耐久性を実証済み。最終的には4万時間から6万時間の耐久性を目指す

     松下電器が取り組んでいる家庭用燃料電池コージェネレーションシステムは、エネルギーロスが少ないという特徴がある。発電所による従来の発電システムでは35%の利用効率に留まっていたが、同システムでは、燃料電池による熱量は32%程度とするもの、40%を給湯システムとしての活用が可能で、70~80%の利用効率に達するという。また、NOxとCO2の排出が少ないことから地球環境にやさしいという特徴がある。

     松下電器は2大ビジョンとして、「ユビキタスネットワーク社会の実現」と「地球環境と共存する社会の実現」を掲げており、「燃料電池は、環境立社を目指す松下電器にとって、シンボル的存在」(松下ホームアプライアンス社 宮崎治副社長)としている。

     すでに東京ガス、大阪ガス、東邦ガスの大手ガス会社と同システムの共同開発をすすめており、東京ガスでは、2004年度末に市場導入、大阪ガスでは2005年度末に、東邦ガスでも2005年度末にそれぞれ市場導入を予定している。

    家庭用燃料電池コージェネレーションシステム。左が貯湯タンクシステム、右の背が低いものが燃料電池ユニット。燃料電池ユニットの高さは約1m。貯湯タンクシステムは1m90cmの高さがある ガス会社のメーカー選定状況 松下製コージェネシステムの特徴

    【お詫びと訂正】初出時、家庭用燃料電池のキャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

     だが、実際のところ、いまだに手作り段階からは抜けてでいないのが実態。価格についても「まだ試作品の域であり、量産品としての価格設定は難しい」として、具体的な発言はないまま。一般的に当初の導入価格は、800万円とも、1,000万円にも達するといわれるが、「2008年度には希望的な目標を含めて、なんとか100万円にはしたい」(松下電器くらし環境開発センターFC事業開発室・柴田恒雄室長)という状況で、普及までにはまだまだ時間がかかりそうだ。

     松下電器の事情に詳しい人間から見れば、今回、技術館のなかで生産や評価システムの状況を見せたということから、その進捗状況が判断できる。この技術館は、冒頭に触れたように、本社の前の立地ということから、ここでの発表は、本社主導の研究開発領域を抜け出すか、抜け出さないかの段階という判断がつく。実際、来年春の導入フェーズを前に、ようやく松下ホームアプライアンス社が、研究開発の段階から製品化に向けて一歩動き出したところだ。

     普及前夜の製品というよりも、今後20年を見据えたプロジェクトがいよいよ動きだしたといった段階と理解した方がいい。

     ところで、PCやPDA、携帯電話などのモバイル分野で利用する燃料電池は、他社のアナウンスでは、来年にも実用化の域に入ってくるが、松下電器はその点については今回も言及はなかった。

     松下電器の興味は、モバイル用よりも家庭用コージェネレーションにあるのは確か。果たして、松下電器は、モバイル系燃料電池にも本気で取り組んでくれるのだろうか。モバイル向けPCでは一家をなしているだけに、こちらの分野にも大いに期待したいところだ。

    左から、松下ホームアプライアンス社 宮崎治副社長と、くらし環境開発センターの柴田恒雄室長 豊中市にあるくらし研究所「LivLa」では、実際の生活シーンで利用した際の各種運転 モードでの実用化評価試験が行われている。


10月12日


10月7日

  • 竹中直人さんがVAIOでタイムマシン体験!?

     ソニーは7日、幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN 2004ソニーブースにて、「VAIO type Xスペシャルステージ 竹中直人さんがVAIOでタイムマシン体験!?」と題したイベントを開催した。

     VAIO type Xは、1TBのHDDと6つのTVチューナを搭載し、約1週間分の全番組を録画可能なPCで、1週間分さかのぼってTV番組を試聴できることから同社は「タイムマシン機能」と名付けている。

     司会者の挨拶が終わろうかという時、AV機器ファンという俳優の竹中直人さんがスペシャルコメンテーターとして'70年代風の格好にギターを抱えて登場し、「タイムマシン体験ができるということで、'70年代に戻って燃えるような恋をしたい」と軽くボケながら挨拶。さっそく“タイムマシン体験”に入った。

     竹中さんは1週間分の番組を見られると説明され、「僕は普段、忙しくてTVをあまり見られないけど、これさえあれば大丈夫ってことだね」とコメント。司会者に「何か好きな番組を選んでください」とリクエストされ、「僕は渋い番組がいいんだよね。たとえば…世界遺産とか」と、“偶然にも”ソニー1社提供による番組名を挙げ、日曜に放送された同番組の再生を開始。司会者はタイムマシン体験として「これでこの空間は日曜の夜ですね」とまとめた。

     ひと通りの“タイムマシン体験”を終えた竹中さんは、「このマシンはまるで(予定を断らない)友達みたいなものだね。すごいじゃないか~」と感心した様子。ただし、一番関心を示したのは9月に発表された民生向けHDVカメラ「HDR-FX1」で、舞台脇でHDR-FX1を持っている女性に「くれ、くれ」と連呼していた。

    なぜかゴンドラに乗って登場 頭からつま先まで'70年代風の格好 リモコンでVAIO type Xを操作中

    □ソニーのホームページ
    http://www.sony.co.jp/
    □製品情報
    http://www.vaio.sony.co.jp/X/
    □関連記事
    【10月5日】ソニー、7ch同時録画対応レコーダ「VAIO type X」(AV)
    http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20041005/sony1.htm


9月8日


7月5日


6月22日


6月21日


6月18日


6月7日


6月1日

  • カメラグランプリ2004贈呈式で2大カメラメーカーが激突!?

     カメラ記者クラブ主催による「カメラグランプリ2004」の贈呈式が1日、都内で開催された。カメラグランプリにニコン D70、カメラ記者クラブ特別賞にキヤノン EOS Kiss Digitalと、2大カメラメーカーの普及型デジタル一眼レフが受賞した今年の贈呈式には、両社の取締役や開発者が揃い踏み。各々の製品をアピールし、デジタル一眼レフ市場の拡大に向けた意気込みを語った。

     “D70チーム”からは、株式会社ニコンの木村眞琴 常務取締役 映像カンパニー プレジデントが「D70は普及型の製品だが、それでも10万円する。カメラとしては高価なので、質感を大切にした」と、D70のコンセプトがコストダウン一辺倒ではないことを強調した。

     D70開発者代表として登壇した後藤哲郎 映像カンパニー 開発統括部 統括部長は、D70で話題を呼んだ大量の連写が可能な映像エンジンについて、「“DiGIC”のような名称はないが、名前よりも実力で勝負」と、ライバルをけん制し、このエンジンがD2Hと同じルーツを持つことを明らかにした。また「D100の画像が“眠い”(コントラストやシャープネスが低い)という話もあったので、D70ではデフォルトできれいな画像が撮れるようにした」とも述べた。

    表彰楯を受け取る木村常務取締役(左)と、登壇した後藤統括部長。後藤氏が肩からかけているのは自腹で購入したD70で、シリアル番号は「510」(=ごとう)

     一方、“EOS Kiss Digital”チームからは、キヤノン株式会社の岩下知徳 イメージコミュニケーション事業本部 副事業本部長 取締役が登場。「デジタルによりカメラの幅が広がったが、携帯電話で撮った写真が“写真”だと思われては困る。感動のある素晴らしい写真を撮れるのは一眼レフ。受賞した機種が一眼レフであるのはよいこと」と、デジタル一眼レフの意義を強調。開発者代表の村野誠 イメージコミュニケーション事業本部 カメラ開発センター所長も「“Kiss”というクラスの製品だが、画質がいいのが大前提。DiGICは名前だけでなく、性能もいい」と後藤氏に応酬。「山などに行くとまだフィルムが多いが、デジタルのよさを多くの人に知ってもらいたい」とした。

    岩下取締役(左)と村野所長。村野氏はKiss DigitalとD70を両肩にかけて撮影に行ったそうだ。「D70はいいカメラですが、Kissもいいカメラです」

     なお、特別賞にはEOS Kiss Digitalとともに、株式会社シグマの超広角ズームレンズ「12-24mm F4.5-5.6 EX DG ASPHERICAL HSM」も選出された。同社の山木和人 副社長は「18-35mm、17-35mm、15-30mmと、シグマの広角ズームの歴史は古い。12-24mmは先輩たちの広角ズームへの執念が引き継がれたもの」と、同社と広角ズームの深い関係を述べた後、「設計者もがんばったが、製造が大変なレンズなので工場からは怒られている。どうか暖かい声をかけてあげてほしい」と、開発者の労をねぎらった。

     その開発者代表である光学技術部の上村豊 係長は「広角で1mmの違いは大きい。15mmの次は14mmだと普通は思うが、APS-Cサイズの撮像素子のために12mmが必要になり、あきらめて設計を始めた」、「(ファインダーを)覗いてみたら別世界で、頭がクラクラした。これでいったいどんな写真を撮るのかと思った」と、超広角ズーム開発の困難と楽しみを語った。

    山木副社長(左)と上村係長。「12mmでどういう画が撮れるのか想像ができなかったので、ファインダーを覗くのが楽しみだった」と上村係長


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[Reported by PC Watch編集部]


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