NEC 「きわめて遺憾で納得できない。米国際貿易委員会を相手取って米連邦国際貿易裁判所に提訴するほか、あらゆる対抗手段をとる。また、米国政府機関が日本製スパコンを一台も購入していない。米国産業に被害を及ぼすとは考えられない」
富士通 「ダンピングの事実も米国産業への被害もまったくないと主張してきた。米国際貿易委員会の公正な判断に期待していたが裏切られ、誠に遺憾だ。米国の政府市場・バイアメリカン適用市場の閉鎖性は今後の日米間の通商問題に大きな影を残すことになろう」
実際、このケンカで得をするのはクレイ・リサーチではないとする向きが多い。“鳶に油揚げ”ではないが、NECと富士通なきアメリカ市場において、一歩遅れをとっているクレイは逆にハンデを負ってしまい、クレイ以外のアメリカのスーパーコンピュータメーカーが得をするという構図だそうだ。
クレイ・リサーチの損はシリコングラフィックスの損とも言える。これからどうなるのか? なんか誰も得をしない、もっとも悲しい結末を向えそう。
NECブース | ジャストシステムのブース |
さて、製品の優劣の方はともかく、広告はどっちが勝っていると思います?(あなたはMiラー?それともJusラー?ロータスはローラー?)。
・やはり一番人気、SEGA
全体的に盛況だったセガ・エンタープライゼス。受付から入るとすぐに、ゲームではないのだが「デジタルアーク(写真1)」というCG水槽が展示されていた。この手の商品としては、展示会などでNECブースには必ずといっていいほど展示してある「魚八景」があるが、こちらはMODEL3基盤を使い、技術的にもう一歩進化させたもの。水槽の中を泳ぐ魚はCGだが、リアルで綺麗。で、これからが「魚八景」と違うところだが、水槽に触れると水紋ができたり、餌をやったりすることができるのである。参考出品のようだが、「魚八景」の強敵となるかも?
でもまぁ、一番人気はバーチャロンの続編「電脳戦機バーチャロン/オラトリオ・タングラム(写真2)」だろう。筐体も一新され、MODEL3基盤を採用したことでグラフィックがかなり美しくなっている。でも、PC Watchらしくない話題だ。
写真1:インタラクティブ水槽と言った感じで、けっこう飽きない | 写真2:大人気の電脳戦機バーチャロン/オラトリオ・タングラム |
・アトラス次世代プリクラをデモ
アトラスブースにずらりと並んだプリクラこと「プリント倶楽部」が大人気。ちなみにプリクラは他ブースでも相変わらずの人気で、既にハード云々ではなくソフト(フレームの柄など)での闘いとなっている。実際、SNKの竹野内豊&反町隆史のプリクラにはおじさん達も群がっていた……ちょっと気持ち悪いけど。(写真3)
また、アトラスブースでは次世代機搭載予定プリンターデモンストレーション(写真4)を行なっていた。デモンストレーション環境は、PC/AT機に三菱のデジタルカラープリンター(CP7010ATアトラス専用モデル)を接続し、デジタルカメラには先日発表されたコダックの「DC210ズーム」を使ったもの。デジタルカラープリンターの性能は、インターフェイスがSCSI-2、プリント方式は昇華染料熱転写方式、288dpi、プリント時間は約45秒。出力されたシールを見た感じでは、画質はかなり向上している。
写真3:おじさんも参った! 竹野内豊&反町隆史プリクラ | 写真4:デモンストレーションなだけに、ちょっと時間がかかっていました。 |
その後、以下のような投稿があったので追記いたします。
「このパッチを当てると、インターネット経由のマルチプレイに支障が出ます。LucasArtsでは「DirectX 3を用いた場合……」とアナウンスしていますが、DirectX 5でも定期的にcommunication errorが発生することを試験の上確認しています」
「C6はきわめて単純な構成であり、パフォーマンスは在来のCPUに劣る。ただし、消費電力が低く、3.3Vの電源だけで動作するため、Socket-7のマザーボードでも動作する唯一のMMXプロセッサである(インテルのMMX ODPを除く)。消費電力の少なさからノート用としてはビジネスチャンスがあるだろう。」
ご協力いただいた方々にお礼申し上げます。ありがとうございました。
追記:正確には長距離電話サービスのWorldComもからんだ複雑なやりとりだった。詳細はこちら。
【鶴田のさわやかな笑顔が印象的】 |
訂正:9/1の時点では、業務を停止しているものの、和議申請などの法的手続きはとられていない。
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[Reported by date@impress.co.jp]