ゴシップニュースのコーナー

□やじうまWatch
(Internet Watch)

• 並んだ、並んだ、やっぱり並んだ！ 「ドラゴンクエストVII」

  　「前回発売されたのはいつだっけぇ」と誰もが思っているに違いない、国民的RPG「ドラクエ」シリーズ最新作「ドラゴンクエストVII」が26日、遂に店頭に並んだ。思えば徳中暉久ソニー・コンピュータエンタテインメント前社長が手品の箱から登場し、「ドラゴンクエストの次回作はプレイステーションプラットフォームから登場します！」と発表したパーティに出席した覚えもあるのだが、SCEIの社長が変わるだけでなく、CMでドラクエ神社にお願いされても発売されないわ、プレイステーション2は発売されるわで、基本的には1世代ハードを飛び越してしまったワケなので、プレイステーションの歴史はドラゴンクエストの歴史と言っても過言ではないのではなかろうか（ちなみに前作から4年9カ月ぶりです。次回はいつになるやら）。

  　と、思い出話のひとつも徹夜でしましょうかねぇ……と考えたのかどうかわかりませんが、数多くのゲームユーザーが25日の夜、秋葉原や新宿、渋谷に集まった。ゲームの発売日を楽しみにしてくれている人がまだこんなにいるなんて、感激だぁ、ということで朝早くから渋谷TSUTAYAまで取材に行ってまいりました。並んでる、並んでる。そりゃもうドラクエと言えば徹夜で行列するという行為が、DNAに刻み込まれているかのごとく並んでいらっしゃいました。最終的にはその数、150人強と言ったところ。でもまぁ、冗談抜きで一種のお祭りといった感じで、並ぶことに意義があるという印象でした。

  　渋谷TSUTAYAでは20秒ほど前からカウントダウンを始め、7時と同時にクラッカーの乾いた音が店内に高らかに鳴り響いた。お金だけ払って商品を受け取らずに帰ろうとする人がいるなど、ちょっとしたアクシデントはあったものの、みな商品を受け取ると足早に早朝の渋谷に消えていきました。今頃、熱中してるんですかねぇ。店頭にはドラゴンクエストVIIのキャラクタやモンスターが描かれた大型バスも走っており、なかなかの迫力でずいぶんと目立っていた。

  　さて、行列と並んで毎回話題となるのがドラクエ強盗ですが、今回も出たようですな。スーパーファミコンで発売されていた当時は、発売時に購入できないと次回ロットが市場に出回るまでにかなりの時間を要してしまい、お金があっても買えないことがあったので、強盗自体はダメダメだが理由は理解できた。だが、今回はCD-ROMと言うこともあり、リピートがかかればそれほどの期間を経ずして市場に流通する。なんで強盗までするのかわからない。買おうよ！ 7,800円 (標準価格) 程度なんだしさぁ。これを読んでいる良い子は約束だゾ！ (たぶん強盗なんてしない大きいお友達読者が多いと思いますが、一応)

  店内にディスプレイされた「ドラクエ」のソフト。雰囲気が盛り上がりますな	7時と同時にクラッカーと拍手で発売をお祝い	続々と売れていく「ドラクエVII」

  
  

  これが都内を走っていた「ドラクエVII」バス。こちらはキャラクター面	こちらは左写真とは反対側でモンスターのグラフィックでまとめられている
  こちらは前夜の秋葉原SOFMAP前。夏だから徹夜もまだラクかも	同じくLaox。プレイステーション2の発売の時は真冬で死ぬかと……

  
  
  (C)アーマープロジェクト／バードスタジオ／ハートビート／アルテピアッツァ／エニックス2000

  □エニックスのホームページ
  http://www.enix.co.jp/
  □ドラゴンクエストVIIのホームページ
  http://www.enix.co.jp/product/game/dragonquest/
  □TSUTAYAのホームページ
  http://www.tsutaya.co.jp/index.zhtml
  
  

• マイクロタワー型ビデオデッキ!?

  　シャープが発表した業界初の縦型ビデオデッキは、まるでマイクロタワー型PCのような外観。とくに本体に操作ボタンの少ないS-VHS機「VC-VS1」は、テープ挿入口がCD-ROMドライブのように見え、まんまPCのようなデザインだ。
  　カラーコディネートされたTVも用意されているが、ビデオ入出力機能のあるPCの横に置いてもおもしろい。

  □ニュースリリース
  http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/000824-1.html
  
  
  

• カバーがついたマウスフォン、その姿はまるで……

  　PC Watchの編集部には昼夜を問わずメールが来る。もちろんお仕事に関連した国内メーカーからのリリースが大半だが、米国、独逸、イタリア、香港、台湾などワールドワイドな地域から製品紹介などのメールが届く。

  　今回紹介する製品は、そんな中国のメーカー「Shenzhen superstar Electronic」から届いた一品で、マウスと電話機がくっついたTele-mouseというもの。この手の製品としてはアルファ・オメガソフトのMouse Phone(「光る！鳴る！ 電話機能付きマウス」参照)があるが、Shenzhenの製品はカバーがついている点で優れている……のだそうだ。そいでもって当然のことながらカラーバリエーションがあるわけですが、なかでも注目は茶色のトランスルーセントモデル。このカバーを開けたところは台所などで見かけるある昆虫に似ているような気も……。

  Tele-mouseの接続図	カラーバリエーションも豊富だが、茶色のマウスはゴ○ブリに似ている様な気もする

  
  
  □Shenzhen superstar Electronic
  http://www.superstar-elec.com/
  
  

• 渋谷にモアイ登場!?

  会場全景。ちょっと寂しいような気もするが……	TV CFにも出演した大小のモアイたち。モアイたちは出たり引っ込んだりしており、15分ごとに「ThinkPad」を連呼する	パルコ裏の壁画は描いている最中だったが、ほぼ完成している

  　渋谷にモアイが登場した。といっても、もちろんホンモノのモアイではなく、日本アイ・ビー・エム株式会社のThinkPad iシリーズのTV CFに香取慎吾と一緒に登場しているモアイ像だ。パルコ裏の壁面にはモアイと香取慎吾の大きな壁画も描かれている。ちなみに展示されているモアイ像は大きいものでも約1m程度なので、過度に期待するとがっかりするかもしれない。

  　同社では「IBM 夏トクできるキャンペーン」として、CFに出演しているモアイが誰かを当てると、抽選で5組10名にイースター島旅行が当たる懸賞や、IBM製PCの購入者のなかから抽選でグッズをプレゼントするキャンペーンの街頭告知イベントを渋谷パルコ前スペイン坂広場で行なっている。会場は公演通りを上っていき、パルコパート1の手前を左に入ったところにある。

  　イースター島旅行の当たる懸賞は同社のホームページや、IBMパソコン取り扱い店のハガキのほか、スペイン坂広場のイベント会場に設置されたThinkPadからも応募が可能だ。なお、数量限定だが会場から懸賞に応募すると携帯電話ストラップがもらえる。

  □IBM夏トクできるキャンペーン
  http://www.jp.ibm.com/pc/natsutoku/
  

  
  

• 松下、ソニー、東芝が歴史的（？）な握手！

  左からソニー 取締役副会長 伊庭 保氏、松下電器 取締役会長 森下洋一氏、東芝 取締役会長 西室 泰三氏	【特徴的なサービスイメージ】

  　松下電器産業株式会社、ソニー株式会社、株式会社 東芝の3社は、「蓄積型データ放送サービス技術検討プロジェクト」を発足した。

  　――と、この発表内容自体はぜんぜんパソコンと関係ない。しかし、松下とソニーといえば、過去にVHSとβ、VHS-Cと8mmビデオ、DCCとMDなど熾烈なフォーマット争いを繰り広げ、現在でもDVD-RAMとDVD+RW（DVD-RW）、SACDとDVD-Audioなどで主権争いを行なっている間柄。

  　そんな2社と東芝が、規格策定段階で手を組むというのは非常に珍しい。その上、発表会では3社の会長、副会長が握手をするという、ある意味“歴史的瞬間”を写真に収めることができた。「ネタ的には1本記事にするのは無理だけど、この写真を公開しないのはもったいない！」ということで、やじうまPC Watchにして公開。

  　発表会では当然、「ソニーと松下が手を組むというのは、とても珍しいことだと思うのだが」という質問が出た。この質問に対し、ソニー 取締役副会長 伊庭 保氏は、まず「世の中で思われているいるほど、松下とソニーは仲が悪いわけではない」と前置きし、「仕様がバラバラで提供して一番を損をするのはユーザーだ。また、そんなものを商品化できるだろうか？ 今回、そういった点で3社の意見が重なり、協力することになった」と背景を説明した。

  　実際の発表内容は、基本システム技術の共同検討を進め、それぞれが社団法人電波産業会（ARIB）などに提案するというもの。方式検討に際しては、すでに制定されているARIBの規格・運用基準を基本にするという。実際の検討課題としては「蓄積データ放送方式」（技術的要求様式、伝送方式、符号化関連など）、「受信機関連」（リファレンス受信機、蓄積管理方式、コピープロテクション方式、課金方式、外部機器との接続方式など）の2項目。それ以外の項目については、その取り扱いを検討するとしている。

  　また、放送と通信（インターネット）の連動サービスを実現する「eプラットフォーム」の構築を検討する準備会も7月中に発足させる。上記3社が中心となり、株式会社日立製作所も参加するほか、放送局にも参加を呼びかける予定。実際のサービス開始は2001年中を目標としている。

  　発表内容を聞く限りでは、「検討する課題を検討中」の段階のようだ。具体的にどんなサービスが受けられるかは、今後の検討結果を見てみないとわかない。

  　松下電器 取締役会長 森下洋一氏は「3社それぞれが、独自の技術を持っている。しかし、消費者が安心して使えなければ意味が無い。そのため、各社が開発してものを持ち寄り、“これこそ、安心して使える”というものを提供する義務がある。また、そうしなければ市場を立ち上げることはできない」と共同で技術検討する意義を説明している。
  

  □ニュースリリース（松下）
  http://www.panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn000703-2/jn000703-2.html
  

[Reported by PC Watch編集部]