特集
PCリサイクルマーク不要。古くなったPCと周辺機器/小型家電を無料で一括処分!
2026年3月25日 06:07
不要になったPCの処分というのは、何かにつけて面倒なもの。買い替えを伴うのであれば下取りに出す方法もあるが、データの移行などのためにいったんは手元に置いておき、結局そのままになってしまうケースは少なからずあるだろう。
古くなったPCは買取に出すのも面倒ゆえ何かと放置されがちで、また一念発起して買取実施店舗に持ち込んでも、その古さゆえ査定の対象にならないことも多い。特定のメーカー品でない自作PCや、ストレージやメモリの増設で仕様が変化しているPCであればなおさらだ。
またPCを手放すとなると同時に使っていた周辺機器も処分の対象となるケースが多く、これらが大量にある場合、分類や動作確認だけで多大な手間がかかる。これに加えて最近では、PCだけでなくスマホやタブレット、携帯電話を処分したいというニーズもあるだろう。
今回は、こうしたPCや周辺機器などの処分方法について、ベターと考えられる方法を、注意点を踏まえながら紹介していく。
動作しなくとも問題なし、周辺機器類もまとめて回収
いわゆる家電製品は、カテゴリによってその回収方法が異なる。たとえばTV/冷蔵庫(冷凍庫)/洗濯機/エアコンの4品目は「家電リサイクル法」という法律によって、指定業者などによる回収が義務付けられている。こちらについては前回レポートしているので、詳しくはそちらをご覧いただきたい。
これ以外の電気や電池で動く機器のほぼすべては「小型家電リサイクル法」によって回収方法が定められており、PCもその中に含まれる。これら回収方法は自治体によっても千差万別だが、対象の中にPCが含まれている場合は、リネットジャパンのサービスを使うのが手っ取り早い。
リネットジャパンは環境省/経済産業省から認定を受けた「小型家電リサイクル法」の認定事業者で、対象の中にPCが1つ以上含まれていれば、前述のTVなど4品目を除いた小型家電を無料回収してくれる。表向きは「本来は有料のところキャンペーンにつき無料」という形を取っているが、実質的に常時無料といっていい太っ腹ぶりだ。
手順も簡単で、対象の品を段ボールに詰め込んだのち、オンラインで申し込むだけで佐川急便が集荷に来てくれるという手軽さだ。離島など一部を除いて全国ほぼすべての地域から利用できる。日時指定もできるので、集積所への持ち込みのように、定められた曜日まで待つ必要もなく、思い立ったら翌日にでも回収してもらえる。
さらにPCが正常動作するか否かも不問なので、故障していたり、ストレージが抜き取られていても構わない。メーカーによる回収のようにシリアルナンバーなどを記入する必要もないため、周辺機器の増設などで原型をとどめていなくても大丈夫だ。またメーカーによる回収であればPCリサイクルマークが必須となるが、リネットジャパンによる回収であればこれらも不要だ。
また、梱包の中にPCやタブレットが1つでも含まれていれば、周辺機器をはじめとする小型家電もまとめて回収してもらえるのも大きなメリット。規定サイズの段ボールに収まりさえすれば、PCとは無関係な小型家電、たとえば炊飯器やヘアドライヤー、電気毛布などでもまったく問題ない。対象品目は同社ホームページのリストで確認できる。
以上のように、PCリサイクルマークがない、PC処分の窓口が分からないなどの理由で本来不要なPCを長らく放置していた人、転居などでPCを含む小型家電を一括処分したい人にとっては、救世主となりうる存在だ。
申し込みはWebから。段ボールに詰めて発送するだけ
では実際に一連の流れを試してみよう。申し込みにあたっては、ひとまずPCを含む回収対象が、同社が指定するサイズ(縦横高さの合計が140cm以内、重量が20kg以下)に収まるかだけ確認しておけばよい。単品でこのサイズを超えることは考えにくいが、たとえば巨大なタワー型PCに加えて、大型のプリンタやスキャナなどを同時に回収してもらう場合は、オーバーしてしまう可能性がなくはないので注意したい。
Web上での申し込みは簡単で、これら回収してもらいたい品目と数量、および集荷に来てもらう住所などを入力し、送信すればよい。早ければ翌日にでも集荷に来てくれるので、あとは梱包した品を配達員の人に渡せば完了だ。送り状は自動発行されるので、自身で手書きで記入する必要はまったくない。
もしこれがリネットジャパンではなくメーカーによる回収だった場合、申込時に型番やシリアルナンバーの記入が必要になるほか、発送用の送り状が郵送で届くのを待たなくてはならず、発送までに最低でも数日のロスが発生するが、リネットジャパンであればそれらも回避できる。
発送した段ボールが同社に受領されると到着を知らせるメールが届き、そのあと処理が実行されて最終的に完了(処理済み)となる。途中経過は同社サイトのマイページ上にも表示されるのだが、申し込み直後は「回収中」、回収されてから先方への荷物到着までは「回収済み」となり、荷物が到着するとメールで到着連絡が届くとともに「配送済み」へとステータスが変わり、最終的に処理が完了すると「処理済」となる。
このあたり、ステータスに使われる表現がユーザーではなく同社側の視点ゆえ少々分かりにくいのだが、受付を終えてから実際に処理を行なう工場へと送られる工程を「配送済み」と表現しているようだ。そこからしばらく処理待ちの状態が続き、最終的に「処理済」になって初めて一連のスキームが完了したことになるが、ユーザーにとっては「配送済み」となった時点で実質的に完了とみなして問題ない。
分かりにくいポイントをざっとチェック
手順としては以上だが、実際に何度かサービスを利用してみた上での注意点や、分かりにくいポイントについてまとめておこう。
申し込みにあたって迷うところがあるとすれば、PC内のデータを消去するか否かのオプションだ。HDDやSSDはたとえフォーマットしても、ツールを使えばデータの復旧は可能だ。専用の消去ツールを用いて処理することもできるが、十数時間はかかることもざらだ。そもそもPCが起動できない状態という場合もあるだろう。
そのためリネットジャパンでは、有償でデータ消去サービスを用意している。このサービスを使うと、ストレージ内のデータを消去(物理破壊を含む)した旨証明書が発行されるので安心だ。特に他人のPCを代理で処分するような場合は、このサービスを利用しておけば、トラブルに発展するリスクを減らせる。ちなみに料金は1台3,498円となっている。
また本サービスは携帯やスマホの回収にも対応しているが、そちらもこのデータ消去オプションに対応しており、証明書の発行が可能だ。携帯やスマホはキャリアが無料回収を行なっているが、破砕サービスを用意しているのは一部キャリアのみ、しかもバッテリ非搭載の機種に限定されているので、スマホは実質的に対象外だ。そのため万が一のデータの流出を防ぐには、同社のサービスは有用だ。
同梱可能な小型家電製品について気をつけたいのはモバイルバッテリだ。モバイルバッテリは本稿執筆中に政令改正により小型家電に追加される方針が示されたが、現時点でリネットジャパンの回収対象品目には、モバイルバッテリの名はない。
実は、モバイルバッテリについては前述のリストとは別に「回収できない製品」として名前が挙げられている。バッテリ類で回収可能なのは、ノートPCなど製品に装着した状態である場合のみだ。そのため段ボールに小型家電を詰め込んでみてスペースが余ったからといってモバイルバッテリを封入するのはNGだ。
また意外なところでは、ケーブル類や電源タップは、リネットジャパンの回収品目の一覧に含まれていない。ケーブル類についてはPCと一緒に回収可能な品目の中に「接続・電源ケーブル」とあるので問題ないとして、電源タップがないのは少々意外だ。そこでサイト上の問い合わせフォームから電源タップの回収可否について同社に質問したところ、問題なく同梱回収が可能とのことだった。
つまりリストから漏れている品には、前述のモバイルバッテリのようにNGの品もあれば、今回の電源タップのようにOKだがリストから漏れているだけの品もあることになる。このあたり確証が持てなければ、都度フォームから問い合わせるとよいだろう。
難しい要素はなし。自治体による回収手順とも比較を
以上ざっと見てきたが、フローに迷う要素はほとんどなく、また入力フォームの使い勝手も良好で、難しい要素は特にない。強いて挙げれば、集荷のみで持ち込みに対応しないこと、離島など一部地域は対応できないことくらいだろう。
なお最近は、自治体による小型家電の回収フローも整備が進み、中には集積所でのモバイルバッテリの回収に対応する例も増えつつある。今回紹介したリネットジャパンは、居住地を問わず全国共通で利用可能ということで価値は高いが、自治体がより地域事情に配慮した回収方法を用意している可能性もあるので、そちらも併せてチェックすることをお勧めする。













































