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ClaudeのMythosとFable 5が利用不可に。米政府の輸出規制で公開3日で

 Anthropicは6月12日(現地時間)、米国政府の輸出規制指令を受け、最新AIモデル「Claude Fable 5」および「Claude Mythos 5」へのすべてのユーザーアクセスを停止した。指令はAnthropicが両モデルを発表してわずか3日後に届いたもので、外国籍の人物によるアクセスを全面的に禁じる内容。Anthropicはこれに従いつつも、「誤解に基づくもの」として異議を唱えており、アクセス回復に向けて取り組んでいるとしている。

 停止の対象となったFable 5は、これまで限定パートナー向けにのみ提供されてきたMythosクラスの能力を一般向けに解放したモデルとして6月9日(現地時間)に発表されたばかりだ。ソフトウェアエンジニアリング、知識労働、視覚タスク、科学研究などほぼすべての主要ベンチマークで最高水準の性能を示す。Stripeの報告では、チーム全体で2カ月以上かかる5,000万行規模のRubyコードベースの移行作業を1日で完了させた事例が紹介されている。

 米政府は指令の根拠として安全保障上の懸念を挙げているが、具体的な詳細は通知されていない。Anthropicの理解では、政府はFable 5のセーフガードを回避するジェイルブレイク手法の存在を把握したとしているが、Anthropicは当該手法を検証した結果、他の公開モデルでも同様の能力が実現可能であり、Fable 5固有のリスクではないと反論している。

 Fable 5にはサイバーセキュリティ攻撃への悪用、生物・化学兵器開発への転用、競合モデルの蒸留を検出した場合にClaude Opus 4.8へ自動切替するセーフガードが実装されており、初期データでは95%以上のセッションでフォールバックが発生しなかったとしている。Anthropicはこれらの対策を踏まえ、「一部のジェイルブレイクが確認されたとしても、市場に展開済みの商用モデルを回収する根拠にはならない」と主張する。

 Fable 5と同じ基盤モデルを用いながら一部セーフガードを解除した「Claude Mythos 5」も同様に停止対象となった。Mythos 5は「Project Glasswing」を通じた限られたサイバー防衛担当者とインフラ提供者向けのモデルであり、停止前はClaude Mythos Previewの半額以下となる100万入力トークンあたり10ドル・100万出力トークンあたり50ドルで提供されていた。

 Pro・Max・Teamなどのサブスクリプションプランでは6月22日まで追加費用なしでFable 5を利用できる予定だったが、現時点ではアクセスが停止されている。Anthropicは状況の進展について随時告知するとしており、そのほかのAnthropicモデルへのアクセスはこの指令の影響を受けないとしている。