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Intelの単体GPU「Arc」、デスクトップ版は第2四半期

サーバー向けで唯一AV1ハードウェアエンコードが可能なGPU「Arctic Sound-M」

 Intelは17日(現地時間)に投資者向けのInvestor Meeting 2022を実施し、この中でディスクリートGPUの出荷スケジュールを明らかにした。

 ディスクリートGPUについてはAccelerated Computing System and Graphics Group(AXG)の管轄となっているが、2022年内は10億ドルの売上を見込む。このうち年内はコンシューマ向けのOEMなどに対し、搭載ノートを含む400万個以上の出荷を予定している。

 「Intel Arc」の製品名で知られるAlchemistは、当初の予定通り第1四半期より出荷開始するが、デスクトップ向けのアドインカード型は第2四半期、ワークステーション向けは第3四半期になることが明らかになった。

 また、Celestialと呼ばれる超エンスージアストセグメント向けのアーキテクチャも予定。さらに、サービスを介してArc GPUに常にアクセス可能で超低遅延のコンピューティング体験を実現する「Project Endgame」も2022年後半に利用可能になるとしている。

 スーパーコンピュータ向けではPonte Vecchioを今年(2022年)後半に提供するほか、業界初を謳うハードウェアベースのAV1エンコード対応GPU「Arctic Sound-M」を投入する。Arctic Sound-Mでは帯域幅を30%改善させるほか、業界で唯一のオープンソースメディアソリューションとなる見込み。サンプルは2022年中盤に行なう。

Arctic Sound-M

 さらに、x86 CPUとXe GPUを1ソケットに統合した「Falcon Shores」を発表し、2024の提供開始を視野に入れている。この製品では5倍以上の電力効率、5倍の計算密度、5倍のメモリ容量とバンド幅強化を狙うとしている。