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NVIDIA、Ampereアーキテクチャ採用で最大2倍高速になった「GeForce RTX 3080」
~下位の3070でも2080 Tiより高速
2020年9月2日 02:32
米NVIDIAは1日(現地時間)、Ampereアーキテクチャを採用した新世代GPU「GeForce RTX 30」シリーズを発表した。
価格および発売日は、最上位のGeForce RTX 3090が229,800円~/9月24日、上位のGeForce RTX 3080が109,800円~/9月17日、そしてアッパーミドル向けのGeForce RTX 3070が79,980円~/10月となっている。
RTXを冠したGPUはこれで2世代目となる。汎用シェーダの性能は30TFLOPSで従来の2.7倍、RT Coreの性能は58RT-FLOPSで従来の1.7倍、Tensorコアの性能は238Tensor-TFLOPSで従来の2.7倍となった。これにより、総合的な性能ではRTX 20シリーズと比べ、最大で約2倍に達する。
NVIDIAによれば、アッパーミドル向けの3070でも従来の2080 Tiを超える性能を実現するとしたほか、3090では世界ではじめて8K解像度でRTXエフェクトをオンにしたままゲームプレイが可能なGPUとしてリリースされる。
接続インターフェイスはPCI Express Gen 4となり、8K表示向けにHDMI 2.1にも対応する。
半導体の製造はSamsungで行なわれ、8NプロセスをベースにNVIDIAがカスタムしたものとなる。トランジスタ数は280億。3090と3080は世界ではじめてMicronの「GDDR6X」を採用する。GDDR6Xでは250mVの電圧ステップで1サイクルあたり4つの値を転送可能な“PAM4”を採用し、高速化を図っている。
また、CPUやメインメモリを介さず、SSDから直接ゲームの描画データを読み込む「RTX IO」技術をアナウンス。MicrosoftのDirectStorage for Windows技術を用いることで、CPU使用率を20倍低減させ、スループットを100倍に高められるとしている。
リファレンス版に相当する「Founders Edition」では冷却機構にもこだわっており、18フェーズのPWM電源を搭載しながら基板を大幅に縮小し、空いたスペースに「Independent push and pull fans」を搭載。カードの底面から吸気して上部に排気することでエアフローを55%高め、3倍静かで、冷却効率が30%向上したという。
3090のCUDAコア数は10,496基、ブーストクロックは1.7GHz、メモリはGDDR6X、容量は24GB、バス幅は384bit。消費電力は350W。本製品のみNV Linkをサポートするほか、カード厚は3スロットとなる。
3080のCUDAコア数は8,704基、ブーストクロックは1.71GHz。メモリはGDDR6X、容量は10GB、バス幅は320bit。消費電力は320W。
3070のCUDAコア数は5,888基、ブーストクロックは1.73GHz、メモリはGDDR6、容量は8GB、バス幅は256bit。消費電力は220W。
発表では、人気バトルロイヤルゲーム「フォートナイト」がRTX対応になるとアナウンスされたほか、「CALL OF DUTY BLACK OPS COLD WAR」や「Cyberpunk 2077」のRTX対応がアピールされた。