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ゲーム読み込みを高速化するDirectStorage、10でも動作するがWindows 11はより高速

DirectStorageの動作モデル

 米Microsoftは16日(現地時間)、GSLトークに参加し、NDA(機密保持契約)を結んだ開発者向けに「DirectStorage SDK」のプレビュー版を提供開始した。

 DirectStorageは、Windows 10 1909以降向けに実装される技術で、GPUはCPUを経由せずにストレージから直接データが読み込めるため、ゲームの読み込みなどが大幅に高速化する。具体的には以下のような特徴がある。

  • DirectStorage APIプログラミングモデルにより、DirectX 12スタイルのバッチ送信/完了呼び出しパターンを提供。1秒あたり数千のIO要求/完了通知を個別に管理する必要がなくなる
  • 超高速なGPU解凍により、ロード時間を大幅に短縮し、ストリーミングにも最適化(後のプレビューで提供)
  • Windows 11ではストレージスタック最適化により、DirectStorageのフルのポテンシャルを発揮できる。Windows 10では従来のストレージスタックを使用するが、効率化により恩恵は受けられる

 つまり、DirectStorageはWindows 10でも利用できるが、Windows 11ではさらに高速化するというわけだ。

 なお、DirectStorageはHDDといった古いストレージデバイスでも動作。ゲーム開発者はDirectStorageエンジンを実装するだけで、高速化のメリットを享受できるとしている。

GSLトークにおけるDirectStorageの説明