簡単なのにすごい! Photoshop 1分講座

スマホ撮影した手書き署名を背景透明なデータにして、各種アプリで使えるようにしよう

 今回は手書きの署名をデジタルデータに変換する方法を解説していきます。事前にボールペンで紙に署名しスマートフォンで撮影、メールでPCに写真を転送しています。もちろんDropboxやAirDropを使ってパソコンに取り込んでも問題ありません。以下の方法で手書き署名をデジタル化しておくと、いろんな文書に貼りつけてハンコ代わりにすることもできるので便利です。

撮影した手書きの署名画像をPhotoshopで開きチャンネルパネルを開きます
レッド、グリーン、ブルーのうち文字と紙のコントラストが一番強いもの(白黒が一番はっきり分かれているもの)を選び、パネル下の新規作成のアイコンにドラッグしてチャンネルのコピーを作ります。今回はブルーチャンネルをコピーしました
ここから白と黒をさらにはっきりさせる作業をします。Ctrl+L(Mac : command+L)でレベル補正を開き、グラフ下の三角形を調整しコントラストを強くします
Ctrl+I(Mac:command+I)で階調の反転をします。このはっきりと分かれている白と黒を利用して文字部分の選択範囲を作りますがチャンネルは白い部分が選択範囲として認識されるので階調の反転をしました
Ctrl(Mac:command)を押しながらサムネイル部分をクリックするとレイヤー内の白い部分、今回は文字の部分が自動で選択範囲が作られます
選択範囲がある状態でチャンネルパネルのRGBを一度選択し、レイヤーパネルに戻ります
サインのレイヤーが選択されていることを確認し、レイヤーパネル下のレイヤーマスクのアイコンをクリックして文字の部分を切り抜きます
この後、切り抜いた署名は変形するので右クリックをしてスマートオブジェクトに変換をしておきます。スマートオブジェクトは変形を加えても画質が劣化しませんが、データが重たくなります
サインのレイヤーをCtrl+C(Mac:command+C)でコピーし、書類のプロジェクトに移動してからCtrl+V(Mac:command+V)で貼り付けます
あとは位置や大きさ、回転を調整すれば完成です
パパ

映像制作会社などを経て2017年フリーランスとして独立。現在はSNSを中心にPhotoshopの作品メイキング、チュートリアルを投稿している。複数の写真を使い1枚のアート作品を作るフォトマニュピレーションの動画は200万回再生を超え、現在YouTubeのチャンネル登録者数は約11万人、Twitterフォロワーは約6万5千人。また2022年10月からAdobe Community Evangelistとして 講師やセミナー、メディア出演、書籍執筆などを通しノンデザイナーやノンプロ向けに「作れる面白さ」を精力的に発信している。Twitterは@StudioT_ppp