簡単なのにすごい! Photoshop 1分講座

チャンネルを使うと、複雑な物体も楽に切り抜ける!

 今回はPhotoshopのチャンネルを利用して、一見難しそうなフェンスの切り抜きをしていきます。今回の方法では前提条件としてフェンスの背景が雲ひとつない青空など単調な画像で有効です。多少背景に情報が入っていても可能ですが、あまり複雑な背景やフェンスと同化している背景などでは難易度が大きく上がりますので注意しましょう。

動画版はこちら
まずチャンネルのパネルを開きます
レッド、グリーン、ブルーのうちコントラストが一番強いもの(白黒が一番はっきり分かれているもの)を選び、パネル下の新規作成のアイコンにドラッグしてチャンネルのコピーを作ります。今回はブルーチャンネルをコピーしました
Ctrl+M(Mac:Command+M)でトーンカーブを開き、フェンス部分がさらに白黒はっきりと分かれるよう、コントラストを強くします。調整が完了したらOKを押します
空の部分が黒くなっているのでこの部分は白く塗ってしまいます。ツールパネルからブラシツールを選択し、描画色を白にして空の黒い部分を白く塗りつぶします
このチャンネルの白黒を利用して選択範囲を作りますが、チャンネルは黒が透明を表わすので、このままではフェンス部分以外が選択されてしまいます。なのでCtrl+I(Mac:Command+I)で階調の反転をして白黒を逆にします
そしてCtrl(Mac:Command)を押しながらサムネイル部分をクリックすると、レイヤー内の白い部分が選択範囲として作成されます
選択範囲がある状態でチャンネルパネルのRGBを一度選択し、レイヤーパネルに戻ります
最後にレイヤーパネル下のレイヤーマスクのアイコンをクリックしてフェンスを切り抜けば完成です
パパ

映像制作会社などを経て2017年フリーランスとして独立。現在はSNSを中心にPhotoshopの作品メイキング、チュートリアルを投稿している。複数の写真を使い1枚のアート作品を作るフォトマニュピレーションの動画は200万回再生を超え、現在YouTubeのチャンネル登録者数は約11万人、Twitterフォロワーは約6万5千人。また2022年10月からAdobe Community Evangelistとして 講師やセミナー、メディア出演、書籍執筆などを通しノンデザイナーやノンプロ向けに「作れる面白さ」を精力的に発信している。Twitterは@StudioT_ppp