トピック

人気マンガ家あんじゅ先生。久しぶりのPC作業で発見したそのメリットとは?

~マウス製クリエイターノートなら仕事にもプライベートにも活用可能

あんじゅ先生とマウスコンピューター「DAIV R6-I7G50SR-A

 デスクトップPC、ノートPCともビジネス向け、ゲーミング向けなど多彩なラインナップを揃えるマウスコンピューター。その中でクリエイター向けを謳っているのが「DAIV」ブランドだ。今回は、その中でノートPCの「DAIV R6-I7G50SR-A」にスポットを当て、マンガ家のあんじゅ先生に実際にイラスト制作を試してもらった。また、今後PCで制作やゲームの配信もしてみたいとのことなので、その辺りも本製品で試してもらった。

 結論から伝えるとあんじゅ先生はDAIV R6-I7G50SR-Aに大満足とのことだったが、どの辺りがよかったのかを紹介していく。

14コアCPUとNVIDIA最新世代GPUを組み合わせた高性能ノートPC

DAIV R6-I7G50SR-A

 まず簡単に本製品を紹介しよう。マウスコンピューターのクリエイター向けブランドDAIVの中で、16型の液晶ディスプレイを搭載するノートPCが「DAIV R6」シリーズだ。今回紹介するのは、そのシリーズの1つ「DAIV R6-I7G50SR-A」だ。

 大きな特徴と言えるのが高品質な大型液晶だ。2,560×1,600ドットと高解像度であるのに加え、デジタルシネマ向けの「DCI-P3」規格の色域を100%カバーしており、クリエイターのニーズをしっかりカバー。また、リフレッシュレートも240Hzと非常に高い。クリエイティブワークにもゲームにも強いスペックになっている。

16型と大型かつDCI-P3カバー率100%という広色域を持つディスプレイ
解像度は2,560×1,600ドット、リフレッシュレートは240Hzとどちらも高い

 CPUは、パフォーマンス重視のPコアを6基、効率重視のEコアを8基、合計14コア20スレッドの「Core i7-13650HX」を採用。メニーコア仕様であるのに加えて、最大クロックは4.9GHzとノートPCとして高く、アプリを選ばず高い性能を発揮できる。

CPUにはPコア6基、Eコア8基で合計14コア20スレッドのCore i7-13650HXを採用している

 メモリは標準でDDR5-4800が16GB(8GB×2)と十分な量が搭載されているが、カスタマイズでの注文で32GBや64GBも選択可能。SSDも標準では500GB(Gen4 x4仕様)だが、同じくカスタマイズで最大3台まで搭載が可能。2TBモデルが用意されているので、最大6TB構成も可能だ。動画編集で大容量ストレージを必要な人にも対応できるのは大きな強みだ。

 GPUにはNVIDIAの最新世代であるGeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載。クリエイティブ系のアプリでは一部処理にGPUを使って高速化する機能を備えているものが多く、ゲーム以外でも外部GPUの存在は重要になる。

 GeForce RTX 4050は、ノートPCの設計に合わせてブーストクロックは1,605~2,370MHz、カード電力を35~115Wの間で調整できるが、本機はブーストクロックが2,220MHz、カード電力が標準で70W、最大105Wの設定となっており、ほぼ最大性能を引き出せている。冷却システムが強力な証明と言ってよいだろう。

GPUにはGeForce RTX 4050 Laptop GPUを搭載。ブーストクロックは2,220MHzとかなり高めの設定だ

 主なインターフェイスは、右側面にUSB 3.1 Type-C(USB PD対応)×1、USB 3.1×1、左側面にUSB 3.0×1、ヘッドセット端子、背面にGigabit Ethernet、HDMI出力、USB 3.1 Type-C(DisplayPort出力)×1を備えている。

 ワイヤレス機能は、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5をサポート。キーボードは日本語配列でテンキー付き。バックライトも内蔵されており、「Control Center」アプリで発光色などをコントロールできる。このほか、底面にはステレオスピーカーを搭載する。

本体右側面
USB 3.1 Type-C(USB PD対応)×1、USB 3.1×1
本体左側面
USB 3.0×1、ヘッドセット端子
背面にGigabit Ethernet、HDMI出力、USB 3.1 Type-C(DisplayPort出力)×1
キーボードはテンキー付き。キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.3mmだ
キーボードは発光色などの制御が可能なバックライトも搭載

実際にマンガ制作にどこまで使える!?あんじゅ先生インタビュー

あんじゅ先生(※先生までがペンネーム)。著者に「お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!」などがある

 今回は、マンガ家のあんじゅ先生にDAIV R6-I7G50SR-Aでイラストを描き起こしてもらい、実際のマンガ制作に問題なく使えるかなど感想を伺った。

ペンタブレットを用意し、あんじゅ先生にイラストを描き起こしてもらった

--まずはプロフィールから教えてください。

あんじゅ先生:マンガ家のあんじゅ先生です。大学の職員から脱サラしてマンガ家になりまして、独立して8年目を迎えました。

--現在はタブレットでマンガ制作しているとのことですが、今回はDAIV R6-I7G50SR-Aとペンタブレット、いわゆる板タブとの組み合わせで使ってもらいましたが、PCならではの制作環境に何かメリットを感じましたか?

あんじゅ先生:まず、目線の違いが大きいですね。タブレットだと卓上に画面があるので、下を向いての作業になってしまいます。それに対して、ノートPCと板タブだと、画面がずっと起き上がってる状態なので、顔も正面を向いて、負担が減ると感じました。肩こりも軽減されそうですね。

 また、タブレットだと画面がそれほど大きくないので、ズームして描いて、引いて確認してという作業が結構あるんですけど、DAIV R6-I7G50SR-Aだと画面が十分大きいので、ほとんどズームしなくても全体を見ながら描けるのもよかったです。

板タブで描くのは久しぶりとのことだが、タブレットや液晶タブレットと違って画面が手で隠れないので全体を確認しながら描けるのもいいと語るあんじゅ先生

--やっぱり画面が大きい方が作業しやすいですか?

あんじゅ先生:大きい方が絶対にいいですね。私は8型クラスのタブレットでもマンガを描いているので、小さい画面に慣れていますが、初心者やこれから絵を描こうという人は、全体が見えているほうが描きやすいと思います。アナログだと全体が見えているじゃないですか。画面が大きければアナログな目線でも描けるのがいいと思います。

--性能面はどう感じましたか?

あんじゅ先生:まったく問題ないですね。10年ぐらい前はPCと板タブを使っていましたが、そのときはペンと画面の描きたい場所がずれたり、遅延することがしょっちゅうで、何回も設定し直しみたいなことがあったんです。けど、このPCでは描いてて何も違和感はなく滑らかに描くことができました。

--DAIV R6-I7G50SR-AはDCI-P3カバー率100%と色の再現性が高いディスプレイを搭載していますが、そこはどう感じましたか?

あんじゅ先生:昔、「Windows PCだと色の出方が違うから、デザインとかイラストやるならMacのほうがいいよ」とデザイナーの人に言われることがあったんですが、DAIV R6-I7G50SR-Aはそういうのが全くありませんでした。色の出方がすごくいいです。

--16型なのでモバイルノートと比べるとやや大きめですが、出先に持って行って作業するのは現実的だと思いますか?

あんじゅ先生:大量の原稿を抱えていたら、ありですね。出先でちょこっと描くみたいなものではなく、ワーケーションとかで旅行先でも描きますみたいな状態であれば、ノートPCを1台持って行くのはいいと思います。

 私は原稿が間に合わない時なんかはPCとタブレットの両方を出先に持って行って、描くのはタブレットだけど、データ送信とかの処理はPCで行なうというちょっと回りくどいことをしているんですね。それをDAIV R6-I7G50SR-Aなら、これ1台でできるのがいいですね。

--製品の全体的なデザインについてはどうでしょうか?

あんじゅ先生:昔のWindowsノートってでかいし、なんとも言えないゴツさみたいなのがあったんですけど、これはシンプルで女性でも違和感なく使えると思います。

--マンガ家として、あるいはプライベートでPCをこう活用してみたいといったことはありますか?

あんじゅ先生:絶対にやりたいのはお絵描き配信ですね。私のお仕事では、成果物としてのマンガ自体に期待していただいてることもありますが、取り上げたものを発信することも期待されていると思っています。制作の途中経過を発信しても大丈夫というお仕事もかなり多いので、作業配信で「今日は寝るまでやるぞ!締め切りまで何分!」とかやって、みんなに応援されながら描くのは絶対面白いなとは思いますね。

 ゲームも好きなので、仕事が終わったらゲーム配信もしてみたいです。ゲーム配信だったら、選択肢で未来が変わるようなゲームとか、すごい怖がりなんですけど、みんなと一緒だったらホラーゲームの実況もできるかなと思っています。

DAIV R6-I7G50SR-Aはクリエイター向けだが、性能が高いのでゲームプレイやゲーム配信も快適に行なえる ©2024 Riot Games, Inc. Used With Permission.
ヘッドセットも装着して、ゲームをプレイしながらの配信を試してもらった。初プレイのFPSとは言え、速攻で撃たれてしまうのは悔しい様子 ©2024 Riot Games, Inc. Used With Permission.

--配信体験では外部モニターを接続して、ゲーム画面をノートPC、配信アプリを外部モニターに表示させましたが、マンガ制作でもデュアルモニターにした方が便利と感じますか?

あんじゅ先生:私はタブレットを何台か持っていて、1つはマンガを描く用、もう1つは資料を表示用という形で使い分けていますが、デュアルモニターならそれがもっと便利になる気がしますね。ノートPCの画面でマンガを描きながら、もう1台のモニターに話の進行状況や登場人物の資料を表示できるのはいいなって思います。

--今回はノートPCでのマンガ制作を体験して、また機会があったらPCでのマンガ制作をやってみたいと思いましたか?

あんじゅ先生:性能的にすごく快適でしたし、特に姿勢のいい状態で描けるというのは、長時間作業するプロにとってとてもいいと思うんですよ。整体に行くと首とか肩のコリをもの凄く指摘されるので。いろいろな絵師さんには、できれば姿勢良く、健康的な状態で作業してほしいので、クリエイター向けノートPCでそれができたらなとすごく思いました。

--ありがとうございます。

今回描き起こしてもらったイラスト

画像、動画編集の実力は?ゲーミング性能もチェック

 ここからは性能のチェックを行なっていく。まずは、CGレンダリングでCPUのパワーを測定する「Cinebench 2024」とさまざまな処理でPCの基本性能を測定する「PCMark 10」、定番3Dベンチマーク「3DMark」を実行しよう。本機は、パフォーマンス、バランス、静音と3種類の動作モードが用意されている。Cinebench 2024については、モード別にテストを行ない、そのほかは一番性能が出るパフォーマンスに統一した。

Cinebench 2024の結果

 テスト結果から、パフォーマンスモードがマルチスレッド性能が一番発揮されるのが分かる。静音モードはCPU性能をかなり制限するようで5分1以下のスコアとなってしまった。その一方で静音モードは、動作音がかなり小さくなるというメリットがある。実際にCinebench 2024実行中の動作音を正面から10cmと排気口があり、ファンの音が聞こえやすい左側面から10cmの位置に騒音計を設置して、動作音をチェックした。

 パフォーマンスモードで高負荷になると、動作音はそれなりに大きくなる。その一方で、静音モードは本体に耳を近づけないとファンの音が分からないほど静かに。カフェや図書館での利用、バッテリ駆動時間を重視したいときには役立つモードと言える。逆に処理性能が重要になるクリエイティブワークでは、バランスかパフォーマンスモードにするといいだろう。

動作音の検証結果(おわびと訂正: 初出時に同じグラフが2個掲載されていたので1つは削除しました)

 PCの基本的な性能を測定するPCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の“Essentials”で4,100以上、表計算/文書作成の“Productivity”で4,500以上、写真や映像編集“Digital Content Creation”で3,450以上が快適度の目安。すべて2倍以上のスコアとなっており、普段使いのPCとして十分過ぎる性能を持っていると言える。

PCMark 10の結果

 3DMarkはどれもGeForce RTX 4050 Laptop GPU搭載ノートPCとして十分なスコアを出しており、しっかりとGPU性能を引き出せている。

3DMark Fire Strikeの結果
3DMark Steel Nomadの結果
3DMark Speed Wayの結果

 続いて、クリエイティブ系のアプリを試そう。ここでは、実際のAdobeのPhotoshopとLightroom Classicを使ってさまざまな画像処理を行なう「Procyon Photo Editing Benchmark」とPremiere Proを使って動画編集やエンコードを実行する「Procyon Video Editing Benchmark」を実行する。

 Photoshopを使用し、CPUに加えGPUも使って処理される「Image Retouching」は6,251というスコア、Lightroom Classicを使用し、CPUで処理される「Batch Processing」は5,793というスコアとなった。どちらも十分快適に画像処理が行なえるスコアと言えるが、14コア20スレッドのCore i7-13650HXと搭載しているだけあって、Batch Processingのスコアは特に優秀だ。

Procyon Photo Editing Benchmarkの結果

 エンコードにGPUを活用できるため、H.264、H.265ともエンコードが速攻で完了している。そのためスコアも22,307と非常に高い。GeForce RTX 4050 Laptop GPUに内蔵されているハードウェアエンコード機能の第8世代NVENCは、非常に強力なのが分かる結果だ。

Procyon Video Editing Benchmarkの結果

 続いて、ゲームを実行しよう。まずは、FPSとして「Apex Legends」と「オーバーウォッチ2」を試す。Apex Legendsはトレーニングモードの一定コースを移動した際のフレームレート、オーバーウォッチ2はbotマッチを実行した際のフレームレートをそれぞれ「CapFrameX」で測定している。

 Apex LegendsならWQHDでも平均124.4fpsと高いフレームレートを出せており、滑らかな描画でプレイが可能だ。オーバーウォッチ2もフルHDなら平均133fps、WQHDでも76.7fpsと最高画質でも十分快適なプレイが可能だ。

Apex Legendsの結果
オーバーウォッチ2の結果

 今度は比較的描画負荷の高いオープンワールドゲームとして「Ghost of Tsushima Director's Cut」と「サイバーパンク2077」を試そう。どちらも、アップスケーラーとフレーム生成を組み合わせフレームレートを大幅に上げるNVIDIA独自の「DLSS 3」に対応したタイトルだ。Ghost of Tsushima Director's Cutは旅人の宿場周辺の一定コースを移動した際のフレームレート、サイバーパンク2077はゲーム内のベンチマーク機能を実行した際のフレームレートをそれぞれ「CapFrameX」で測定している。

 Ghost of Tsushima Director's Cutは、画質プリセットが最上位の「非常に高い」にしてもDLSS 3効果もあってWQHDでも平均85.4fpsと快適にプレイできるフレームレートを出した。サイバーパンク2077は最重量級のゲームだけあり、フルHDでは平均81.7fpsを出したが、WQHDでは平均48.7fps。快適にプレイするには少し画質設定を落とす必要があるだろう。

 本製品はクリエイター向けのPCではあるが、多くのゲームをプレイできるパワーがあるのは確か。息抜きにゲームも楽しめるのはうれしいところだ。

Ghost of Tsushima Director's Cutの結果
サイバーパンク2077の結果

プロのクリエイター作業にも対応できる性能を持ち、ゲームも楽しめる

 DAIV R6-I7G50SR-Aは、高い基本性能と色の再現性が高いディスプレイによって、マンガ家の作業にも対応できるのが分かった。さらに、ゲームも楽しめるグラフィックス性能もあり、プライベートを充実させたり、ゲーム実況にチャレンジ可能なのも強みだ。

 さらに、マウスコンピューターなら24時間365日電話サポート3年間センドバック修理保証も付いてくるとサポートも手厚く、安心して使えるのもポイント。持ち運べる、場所を取らないクリエイターPCを求めているならせひ1度チェックしてほしい。