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君はオーダーメイドダンボールを使ったことがあるか?かさばるビデオカード22枚を専用ボックスで整理してみた

ゲーム別GPU性能総比較」連載に使用している機材の一式。6箱もあり、仕事部屋のスペースをかなり占拠しているのが悩みだ

 どうも「ゲーム別GPU性能総比較」連載を執筆している芹澤です。現在22種類のビデオカードで比較と、PCゲーム好きの1人として、大変ながらもとても楽しくベンチを取っているわけだが、最大の悩みはビデオカードの保管場所だ。

 「ゲーム別GPU性能総比較」連載では、複数のメーカーに協力をいただいているが、マウスコンピューターからお借りしている「G-Tune XP-Z(プレミアムモデル)」を始め、各種ビデオカードによって折りたたみコンテナとダンボールは合わせて6箱もある。

ダンボールやコンテナにはビデオカードがギッシリと入っている

 連載期間中は箱からビデオカードだけ取り出し、空箱は編集部に返送しようと考えた。しかし、そうすると単体となったビデオカードをどう保管しておくかが課題になる。ハイエンドカードは高価なだけに安全性を重視したいが、連載を進行する上で、効率よく出し入れできる環境もほしいところだ。

 そこで筆者が思いついたのが、オーダーメイドのダンボールを使うことだ。ダンボール専門の通販サイト「アースダンボール」では、サイズや仕切りの数など非常に細かな指定を入れてのオーダーメイドダンボールを注文できる。

ダンボール専門の通販サイト「アースダンボール
さまざまなサイズ、用途別のダンボールを用意。形状やサイズを指定してのフルオーダーにも対応し、1枚単位で注文できるのが便利

 今回はビデオカードの収納ということで、「ダンボール仕切り(組仕切り)オーダーメイド」を選択。ダンボールの中に入れる仕切りの数やサイズを指定して注文ができるというものだ。

 連載で使用しているビデオカードで最大級がGeForce RTX 3090を搭載する「MSI GeForce RTX 3090 VENTUS 3X 24G」。カードサイズはカード長305mm、高さ120mm、厚み57mmだ。

 収納しやすく、取り出しやすいと考えるとそれぞれの仕切りには縦に入れられるようにしたい。そのため、内容物の大きさは、高さを緩衝材で包むことも考えてカード長よりも55mmプラスして360mm、横(高さ)も緩衝材の余裕を見て150mm、縦(厚み)も同じ理由で70mmとした。これが仕切り1つあたりのサイズになるワケだ。

ダンボール仕切り(組仕切り)オーダーメイド。仕切りのサイズや数を指定して注文できる
カードを緩衝材に入れることを考え、内容物は高さ360mm、横150mm、縦70mmとした。仕切りの高さは内容物の高さと同じに設定

 問題は1つの箱にビデオカードを何枚入れるかだ。現在のところ手元にあるビデオカードはGeForce系が18枚、Radeon系が7枚の合計25枚(現在連載で使っているのがこのうち22枚)。1箱に全部入れるのは重さ的にも厳しいだろう。

 そのため2箱に分けることにし、今後増えることも考えて、1箱に縦7枚、横2枚の合計14枚収まるようにした。そして、安全性を高めるため、厚さは重量向けのもっとも厚い8mmにしている。

 忘れてはいけないのが、これはあくまでダンボール内の仕切りだけということ。合わせて仕切りがピッタリと入る箱の注文も必要だ(筆者は最初、仕切りだけ注文して届いてから箱がないことに気付いたのである)。

今回は1箱に14枚入るように設定。手元には25枚のビデオカードがあるので、これを2箱注文することにした
仕切りの厚みは重量向けでもっとも厚い8mmを指定
設定した仕切りが入る箱の注文も必要。自動的にピッタリ入るサイズを計算してくれるので安心だ
箱の厚みも8mmにした

 さらにアースダンボールでは梱包材や緩衝材も扱っているため、ビデオカード保護用としてA4サイズ(235×330mm)のエアキャップ袋(いわゆるプチプチ)も合わせて注文する。25枚あるビデオカードはエアキャップに入っているものもあるが、むき出しの状態で箱に入っているカードもあるためだ。エアキャップ袋は100枚単位での注文になるため、がっつり100枚頼んだ。

ビデオカードの緩衝材としてA4サイズのエアキャップ袋も合わせて注文する
アースダンボールでは、このほか多彩な緩衝材や梱包材を扱っている

 ちなみに、ここまでの合計金額(オーダーメイドの仕切り2箱分+オーダーメイドのダンボール2箱+エアキャップ袋100枚)は東京都への送料と梱包費込みで税込み1万6,728円(2022年8月30日現在)。ビデオカードの保管だけでこの価格をどう捉えるかだが、筆者としては仕事部屋のスペースを確保でき、作業効率もアップするなら悪くない選択だと考えている。

いざビデオカードを収納へ

 オーダーメイドのダンボールは注文から7日で手元に届いた。基本注文から5~7日後に出荷となっているようだ。ダンボールも仕切りも組み立ては自分で行なう。ダンボールは組み立ててガムテープなどで底側を固定すれば準備完了。仕切りは縦のダンボールに横のダンボールを差し込んでいくだけなので簡単だ。

これが届いたダンボールと仕切りとエアキャップ袋
仕切りは溝に差し込んでいくだけと簡単だ
それを組み立てたダンボールに入れれば準備は完了
分かりやすくするため、仕切りそれぞれにGPU名のテープを貼った

 あとはビデオカードを入れるだけだ。ビデオカードはエアキャップに入っているものはそのまま収納。それ以外は注文したエアキャップ袋に入れて収納した。A4サイズ(235×330mm)のエアキャップ袋は、RTX 3090など大型ビデオカードだと1枚だと微妙にはみ出るので、2枚使って上下の両方から入れることにした。

エアキャップに入っていないビデオカードは、注文したエアキャップ袋に入れていく
14枚のビデオカードを収納したところ。これをもう1箱作る

 これで6箱あった連載用の機材を3箱(PC本体1箱、ビデオカード2箱)にまとめることができた。これで仕事部屋のスペースを確保できただけではなく、GPU別に仕切りを作ったので、ビデオカードの入れ替えもしやすくなり、ベンチマークを取る効率がアップ。我ながらナイスな選択だったと言える。

 趣味のグッズを効率よく収納したいと考えているなら、オーダーメイドのダンボールを一度検討してみてはどうだろうか。

連載用の機材を6箱から3箱に減らすことに成功

 ちなみにアースダンボールでは、即日出荷のダンボールも多数ある。1箱から注文可能なものもあるので、気になる人はチェックしてほしい。サイズも多彩で、PCパーツの発送に便利だ。フリマサイトを使っている人にとっても非常に役立つサイトではないだろうか。

これは「宅配50まとめ買い」のダンボール。幅212mm、奥行き172mm、高さ102mmとCPUやストレージを送るのに便利なサイズだ。10枚で580円(送料別)