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プラズマクラスターで運転能力向上。シャープ発表

試験のイメージと走行中の画像

 シャープ株式会社は、芝浦工業大学 SIT総合研究所との共同研究を実施し、同社のプラズマクラスター技術について、自動車の運転能力向上の効果が確認できたと発表した。

 シャープでは2020年、脳波測定を用いた研究により、プラズマクラスター技術による自動車運転中の集中力維持効果を実証した。今回は、認知や判断、操作といった運転能力自体の向上についても、プラズマクラスター技術による効果が期待できるとして実験を行なった。

 実験は手動運転と自動運転の2つのケースを想定し、ドライビングシミュレータを利用して実施。その結果、手動運転では、ブレーキを踏むまでの反応時間短縮やハンドル操作性向上に、自動運転では、眠気の抑制や自動運転システムが対応できず手動運転に切り替わった際(テイクオーバー時)のハンドル操作性向上に、それぞれ効果が確認できたという。運転者の具体的な行動に影響を与える結果が得られたのは初だとしている。

手動運転の実験結果
自動運転の実験結果

 同社では、漫然運転の防止策となり得る結果がもたらされたとするとともに、プラズマクラスター技術が人にもたらす効果やそのメカニズムを引き続き検証し、新たな分野への応用の可能性や有効性などを追究していくという。