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Apple、Epic Gamesとの独占禁止法訴訟に勝利

 米Appleは、米Epic Gamesが同社に起こした反トラスト法(独占禁止法)の訴訟において、10件中9件の控訴裁判に勝訴した。

 本訴訟は、Epic GamesがApp Storeでアプリストア課金時に徴収される30%の手数料に不満を示して外部決済を立ち上げたところ、Appleが規約違反としてApp StoreにおけるEpic Gamesのアカウントを抹消したことにより、2020年より開始したもの。

 一審の判決では、Epic GamesはFortniteで外部決済を導入した時に稼いだ1,200万ドルの30%をAppleに支払うよう指示され、Appleは規約を変更して外部決済を可能にするように指示された。

 Epic GamesはAppleが独占禁止法に違反しているとして、Appleは外部決済に関するApp Store規約の変更を不服として、両者はいずれもこの判決に対し上訴を申請。結果、控訴裁判の判決では一審の判決と変わらず、Epic Gamesの主張は大部分却下され、Appleは外部決済を可能にするよう引き続き指示された。

 Bloombergによると、Appleは10件中9件の判決に勝訴した控訴に対して「圧倒的な勝利」と述べており、残る1件の判決についても検討を重ねているという。一方、Epic GamesのCEOであるTim Sweeney氏は、Appleが勝訴したものの外部決済は可能となったと述べている。