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Copilot+ PCで登壇者がAIと一緒に基調講演。「Windows AI Day」レポート
2026年3月6日 06:12
インプレスは、最新のWindowsとAI技術をテーマにしたイベント「Windows AI Day」を3月2日に東京国際フォーラムで開催した。特別協賛は日本マイクロソフト株式会社。
Windows AI Dayは、最新のWindowsで利用可能なAI技術を具体的な活用事例や実演を通じて学べるオフラインイベント。会場はメインステージとサブステージからなり、メインステージではCopilot+ PCで利用できるAI機能の解説/実演を行なう基調講演と、芥川賞作家の九段理江氏を招いての特別講演を実施。サブステージではパートナーとして参加したPCメーカーによるセッションを行なった。
また会場を二分してのブレイクアウトセッションでは、半導体メーカー担当者によるトークセッションをはじめ、教育/医療/小売業務の各現場におけるCopilotの活用事例紹介や、マイクロソフトの技術者による各論的なAI機能解説など、「Windows環境におけるAI活用」を軸とした実践的な講演を聴くことができた。
本記事では、メインステージで実施された基調講演の模様をお伝えする。
基調講演の開始に先立ち、日本マイクロソフト株式会社代表取締役社長の津坂美樹氏が登壇。挨拶の中で1985年に発売した「Windows 1.0」の思い出に触れ、表計算ソフトの「Lotus 1-2-3」を初めて使ったときのエピソードを披露し、40年にわたるWindowsの利用者に感謝を示した。
現在においてはWindowsを「最新のテクノロジーに触れる窓口」と位置付け、現行のすべての製品に対してセキュリティの確保に注力していることをアピールしている。
Microsoft Corporation Device Technology Sales, Sales LeaderのGabe Gravning氏は、WindowsにおけるAIエージェント活用に向けた取り組みと、現行のCopilot+ PCで利用できるいくつかの機能を紹介した。
Gravning氏は企業がAIを活用し始めた状況を「第1段階」と表現し、すでに普及が始まっている第2段階として「AIエージェント」が登場していると話した。
「AIエージェントは特定のタスクにおいて高度な推論能力を備え、人間の指示に従い、ユーザーに代わって行動します。そして次の段階では、人間によるディレクションのもと、複数のエージェントがチームを組んでビジネスのプロセス全体を自動化できる可能性も出てきました。そこに至る道のりは直線的ではありませんが、現在Windowsでは、エージェントが動作するための環境として、新しいアーキテクチャを構築しています」(Gravning氏)
具体的には「MCP on Windows」に言及している。MCP(Model Context Protocol)は基盤となるAIモデルとデータソースを接続する標準規格で、2024年にAnthropicが発表した。WindowsではAIエージェントがローカルアプリや設定の操作を安全に行なうための仕組みとして「On-device Agent Registry(ODR)」を提供しており、AIエージェントに対するファイルアクセスや操作の権限管理、アプリ開発の利便性向上を図っている。
2025年からはCopilotとの統合が進み、簡単な指示でも複雑なタスクをこなす能力が向上した。Gravning氏は直近の代表的な機能としてエクスプローラーとの統合を挙げたほか、「Ask Copilot(Copilotに質問)」と「Researcher」も例示している。また、MetaのAIエージェント「Manus AI」がプロンプトに従ってコードを書き、Webサイトを構築する様子も紹介し、AIエージェントがもたらす高い生産性の一例とした。
このほかCopilot+ PCでのみ利用できる機能として「Click to Do(クリックして実行)」や「Recall」、ビデオ通話時の「Live Caption」などに言及。Gravning氏としてはClick to Doがお気に入りとのことで、PDFファイルから表を選択してExcelの表に変換するデモを行ない、ローカルとクラウドのAIプロセスを組み合わせることの生産性メリットを強調していた。
ここでは「PDFの画面から表であることを判定する」、「記載されている値をテキストとして抽出する」、「適切なアプリとしてExcelを選択して開く」「データの並び方から該当するセルを推論する」、「表をExcelで扱う形式に変換する」などのAI処理が行なわれたことが分かる(表の変換について、どの処理をローカル/クラウドで担当したかの詳しい説明は省略していた)。
セキュリティに関しては「数百におよぶセキュリティ機能」を搭載しているとし、その中の1つとして「耐量子コンピューター暗号(Post-Quantum Cryptography、PQC)」のサポートを挙げている。
基調講演最後のセッションでは、日本マイクロソフト株式会社シニアテクニカルアーキテクトの鈴木敦史氏がCopilot+ PCで使える各種AI機能の実演と、パートナー各社のCopilot+ PC紹介を行なった。
鈴木氏は、生成AIの登場で「人とコンピューターとの関わりが大きく変わった」と話す。人間がコンピューターやアプリの使い方を覚えて操作するのではなく、コンピューターに自然言語や音声、画像をそのまま入力できるようになった。コンピューターの側が人間に寄り添うようになった結果、働き方や暮らし方にも変化が生じてきたのだという。
「私自身も、自分の考えをAIに話して整理してもらう、ということをよくしています。今回のようなプレゼンを行なう際には手元に原稿を用意するのですが、自分だけでは思いつかないアイデアを出してもらったり、私とは異なる業界の方が私の話を聴いたときにどう受け取るかを他者の視点から意見してもらったり、といった使い方です。
また、アプリを開発するときにはそのアプリの用途や使い方、想定ユーザーなどを伝えて、機能要件や非機能要件を定義してもらったりします。最近では、コードもAIに書いてもらうことがありますね。結果として、これまでキーボードに向かっていた時間を、何かを考えたり、決断するための時間に回すことができるようになりました。こうした小さな変化の積み重ねで、私たちの仕事や生活のスタイルが変わり始めているのです」(鈴木氏)。
一般ユーザーから見ると、LLM(大規模言語モデル)は膨大なリソースとデータが活用できるが、ネットワーク接続と堅牢なセキュリティが必須となる。一方のSLM(小規模言語モデル)はデバイス上にあるデータをネットワーク状態に依存せず処理できる。どちらが上ということもなく、「クラウドのAI」と「デバイスのAI」はそれぞれ役割が異なることから、両方をうまく使って価値を生み出すことがCopilot+ PCの目指す方向性だ。
本講演で鈴木氏が実演した内容は、自然言語によるファイル内容やメタデータの記述から特定のファイルを検索する「Ask Copilot(のセマンティック検索)」、音声入力による対話機能「Copilot Voice」、画面に表示している内容について対話できる「Copilot Vision」、「Recall」、「Click to Do」。各実演の詳細については割愛するが、参加パートナー各社のCopilot+ PCについてCopilot自身が鈴木氏と掛け合いながらプレゼンする一幕もあり、ビジネスの文脈でユーザーとAIが自然言語で対話し、タスク処理の効率化を図る用途におけるCopilot+ PCの威力を示す内容となっていた。
「AIは、壁打ち相手とか資料づくりの手伝いといった用途だけでなく、今回のように1,000人規模の会場で実施する基調講演のプレゼンで“一緒に登壇する”こともできるようになりました。そういう面白い時代が来たのだと思います」(鈴木氏)。
このほかPCメーカー各社が現行のCopilot+ PCを展示するブースを出展。基調講演終了後には展示中の実機に触れて各種AI機能を試す参加者で混雑した。中にはメーカーの係員に名刺を渡して説明に熱心に耳を傾ける参加者も見られ、参加者のAIに対する関心の高さが感じられるイベントとなった。














































































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