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任天堂、「Nintendo Switch」も新SoCとNAND搭載か
~Switch Liteと部品を共通化?
2019年7月11日 14:27
任天堂株式会社が2日、米連邦通信委員会(FCC)に「Nintendo Switch」について仕様変更届けを提出したことを、米The Verge誌が報じている。
FCCに対して提出されたのは「Class II Permissive Change」と呼ばれる仕様変更についての届け出で、「SoCの変更」と「NANDフラッシュの変更」および「前述の構成部品変更に伴うCPUボードの変更」が変更内容として記載されている。
製品IDは「HAC001」で、これは先日発表された「Nintendo Switch Lite」やそのほかの新製品ではなく、2017年発売の初代「Nintendo Switch」を示しており、同製品の仕様変更が予定されていることがわかる。
初代Nintendo Switchは、NVIDIAの「Tegra X1」ベースのカスタムSoCを採用していたが、Tegra X1はTSMCの20nmプロセスで製造されている(GPUはMaxwellアーキテクチャ)。
具体的な仕様の変更内容は不明だが、今回の仕様変更は任天堂から正式に発表されたものではなく、いわゆる“マイナーチェンジ”とみられるため、この新リビジョンSwitchが、現行製品から処理性能などが明確に向上している可能性は低いとみられる。
前述のSwitch Liteでは、SoCは“Tegraベース”としか公表されていないが、本体の小型化に伴い16nmプロセス製造の「Tegra X2」ベースへとSoCを変更するなどして、省電力化を図っている可能性がある。
Joy-Conへの給電がないことや画面サイズが小さいなど製品仕様に異なる点があるため、一概にSoCの変更による省電力化とは断言できないが、実際にバッテリ容量はSwitchの4,310mAhからSwitch Liteで3,570mAhへと小さくなっているが、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」でのプレイ時間目安は、Switchの約3時間に対してSwitch Liteは約4時間と、バッテリ容量に反して長くなっている。
そのため、Switch Liteの発表に近いタイミングでこの仕様変更が申請されていることから、製造上のコスト削減などを理由にSwitch LiteとSwitchでSoCの統一を図っていることが考えられる。