イベントレポート
ASUS、Quadro搭載のミニPCや32:9の超ワイド49型ゲーミング湾曲液晶など
2018年6月6日 00:19
ASUSは6月5日(現地時間)、台北市内で記者会見を開催し、各種新製品を発表した。本稿では、クリエイター向けのミニPCや一体型PC、液晶ディスプレイ新モデルを紹介する。
ProArt PA90
ProArt PA90は、ASUSのクリエイター向けディスプレイブランド「ProArt」を冠したミニPCだ。ProArtブランドのPCはこれが初となる。
ターゲットは、ディスプレイと同様にプロのクリエイターで、CPUに第8世代Coreプロセッサ、ビデオカードにQuadroを採用。また、Intel Optaneメモリもサポートしており、大容量のデータも高速で処理できるとしている。
筐体は円筒形で、下から上に向かって空気が流れ、内部の熱を放出。上部の排気口内部にはLEDイルミネーションを備え、PCの動作状況に応じて発色が変わる仕組みも盛り込む予定だという。さらに、上部カバーは内部温度に応じて上下し、つねに最適な放熱効果を得るとともに、静音性も高められているという。
Zen AiO 27
一体型PC「Zen AiO」シリーズ新モデル。27型4K(3,840×2,160ドット)タッチ液晶を搭載する、Zen AiOシリーズの最上位機種となる。
特徴は、プロのクリエイターをターゲットとした仕様となっている点で、とくにディスプレイはsRGBカバー率100%の広色域表示に対応するとともに、色差もDelta-E 3未満と高品質な表示が可能。
また、一体型PCながら、高さ調節、前後の角度調節、左右のスイベルと、スタンドも単体ディスプレイ同等の快適な利用環境が整えられている。液晶ベゼルは狭額縁仕様となっており、省スペース性にも優れる。加えて、液晶下部にはWindows Hello対応の顔認証カメラも搭載している。
PC部はスタンドに収納。CPUは第8世代Core i7-8700Tを採用し、メモリはDDR4を32GB搭載。ディスクリートGPUはGeForce GTX 1050を搭載する。背面にはThunderbolt 3ポートを備え、拡張性も申し分ない。このほか、スタンド上面に出力7.5WのQi準拠ワイヤレス充電機能も備え、PCを利用しながらQi対応スマートフォンの充電も行なえる。
ProArt PA34V
ProArt PA34Vは、プロのデザイナーやフォトグラファー向け液晶ディスプレイの新モデル。アスペクト比21:9の34型UWQHD(3,440×1,440ドット)液晶を採用しており、パネルの種類はIPSで、ディスプレイ面は1,900Rの湾曲仕様となる。
sRGBカバー率100%の広色域表示に加えて、出荷前にキャリブレーションを行なうことで、色差がDelta-E 2未満と高品質な表示が可能となっている。もちろん、ハードウェアキャリブレーションにも対応しており、環境に応じた最良の表示が行なえる。リフレッシュレートは最大100Hzまで対応。
入力ポートはThunderbolt 3×2、HDMI 2.0×2、DisplayPort1.2×1を用意。Thunderbolt 3ポートはデイジーチェーン接続に対応するとともに、出力60WのUSB PDもサポートしているため、接続機器への給電も行なえる。このほか、ピクチャーインピクチャー表示、ピクチャーバイピクチャー表示もサポートする。
VG49V
VG49Vは、アスペクト比32:9、49型のゲーミングディスプレイ新モデル。パネルの種類はVAで、表示解像度は3,840×1,080ドット、ディスプレイ面は1800Rの湾曲仕様。リフレッシュレートは最大144Hzまで対応し、AMDのディスプレイ同期技術「Radeon FreeSync」もサポートする。
また、「ASUS Extreme Low Motion Blur technology」という独自機能の搭載によって、動画応答速度(Moving Picture Response Time)が1msとなっており、モーションブラーやスミアの発生を低減。また、入力遅延も最小限に抑えられているという。加えて、フリッカーフリーとローブルーライトに関するテュフラインランド認証を取得しており、長時間の利用でも目に優しいとのこと。
入力端子はHDMI 2.0×2、DisplayPort 1.2×1。5W+5Wのステレオスピーカーも内蔵している。