やじうまミニレビュー

品薄続出で話題!4千円台のAmazonベーシック製“大型トラックパッド”は使いやすい?

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
「Amazonベーシック マルチタッチトラックパッド」。実売価格は4,039円

 Amazonベーシックから、Windows用をアピールする外付けトラックパッドが登場した。PC周辺機器やアクセサリのラインナップがじわじわ増えつつあるAmazonベーシックブランドだが、今回はトラックパッドというカテゴリ的にはややマニアックな品であり、実質Windows専用であるなど、ラインナップを見渡しても少々異色だ。

 さらに機能より価格を重視する傾向が強いAmazonベーシックの製品でありながら、有線とBluetoothに両対応、マルチペアリングもサポートするなど付加価値も豊富だ。SNSで話題になり品薄状態が続いているこの製品について、実機を購入したのでレビューをお届けする。

ハガキより大きいビッグサイズ、有線とBluetoothに両対応

 トラックパッドはタッチパッドとも呼ばれ、最近のノートPCの大半に搭載されているが、内蔵タイプはサイズが小さく操作性がいまいちなことも多いほか、外付キーボードを装着すると使いづらくなるという問題もある。またデスクトップPCを利用するにあたり、ノートPCで使い慣れたトラックパッドを使いたいという人もいるはずだ。

 本製品はまさにそのようなユーザーのための製品で、指をすべらせるパッド部の面積がハガキよりもひとまわり大きいというビッグサイズが特徴だ。左右ボタンはパッドと一体化しており、パッドの手前およそ半分ほどを物理的に押し下げることでクリックできる構造になっている。

 背面にはUSBポートのほか電源スイッチ、さらに2台のデバイスを切り替えるためのボタンが搭載されている。接続方法は有線(USB)および無線(Bluetooth)の2択で、スライドスイッチがオフだとUSBが、オンだとBluetoothが有効になる。後者の場合、切替ボタンを押すことで、ペアリング済みの最大2台のデバイスを切り替えられる。

 セットアップは簡単で、有線接続であればWindowsにつなぐだけで利用可能になる。Bluetoothの場合は、Windowsの設定画面でデバイスの検出を実行すると、本製品が検出され認識される。

ノートPC内蔵のトラックパッドだけが独立した形状。macOS、ChromeOS、Linuxには非対応
CD(右)とのサイズ比較。かなりのビッグサイズだ。ハガキと比べてもひとまわり大きい
横から見たところ。手前の半分ほどがボタンになっておりクリックできる
背面はUSBポートのほか、電源をオン・オフするスライドスイッチ、ペアリング先を切り替えるプッシュボタンを備える
Bluetoothはマルチペアリング対応で、接続先(1/2)はLEDで判別できる
USB接続時は「amazonbasics_trackpad」、Bluetooth接続では「amazonbasics_trackpad 1」「amazonbasics_trackpad 2」と表示される

操作は快適、カスタマイズも多彩。場所を取る点には注意

 さて実際の操作性だが、パッドの面積が広いこともあって非常に快適だ。これだけのサイズであれば、ノートPCの小さいトラックパッドが扱いづらく困っている場合の対策にもなるだろう。ボディがずっしりしており、操作によって位置がずれにくいのもよい。

 操作は、2本指を使っての上下および左右のスクロールはもちろん、3本指でスワイプしてのアプリ切り替え、4本指でスワイプしてのデスクトップ切り替えにも対応している。これらはWindows側の標準機能で、カスタマイズも可能だ。スクロール方向の上下の入れ替えにも対応できる。

 試した限りBluetooth接続の場合はわずかに遅延を感じるが、同種の製品と比べてもはるかにマシな部類で、またどうしてもという場合は有線接続で使えばよいだけなので、それほど問題にはならないだろう。ワイヤレス専用の同種製品と比べても優秀だ。

上面サイズは公称162.7×122mmということで、一般的なハガキのサイズ(148×100mm)よりもひとまわり大きい
ジェスチャーまわりの割当はWindows標準の機能を用いる。スクロール方向の上下の入れ替えにも対応する
3本指や4本指によるジェスチャーもカスタマイズ可能だ。同じ画面にある「高度なジェスチャー」ではより詳細な設定が行なえる

 要注意なのは、テンキーなどと比べても幅がある(約16cm)ことから、デスク上ではかなりの場所を取ることだ。たとえばフルキーボード環境で左手用デバイスとして利用する場合、本製品(約16cm)+フルキーボード(約45cm)で、約60cm。さらにマウス操作のスペース(約20cm)を確保すると幅は80cm近くに達してしまう。

 フルキーボードではなくノートPCのキーボードをそのまま使うか、あるいは本製品を入れる代わりにマウスを排除するのならともかく、設置スペースに制限がある場合は要注意だ。フルキーボードの手前に置いたり、左右分割キーボードの中央に挟んで配置することも検討するとよいだろう。

左手用デバイスとしても最適だが、ノートPCの隣に並べてもかなりの存在感がある
フルキーボードであれば手前に置いたり、また左右分割キーボードであれば間に挟むといった設置方法も考えられる
USBは本体内バッテリの充電のほか、有線接続の場合にも利用する

 なお本製品は「Windows OS PC用」であることが製品ページでも強調されているが、iOS/iPadOSおよびAndroidでも利用できる。一般的なBluetoothデバイスと同様、ペアリングを行なえば認識され、ポインタが操作可能になる。

 iOS/iPadOSは利用にあたりAssistiveTouchをオンにしなくてはならず、スクロールもボタンを押し込んだまま2本指でなぞらなくてはいけないなど、操作性がやや特殊だが、Androidは接続すればすぐに利用でき、操作も直感的に行なえる。タブレットアームに固定したAndroidタブレットを手元で操作するといった用途には最適だろう。

Androidにも対応。アームに固定したタブレットを離れたところから操作するなどの使い方ができる
底面。重量は公称261.2gとずっしりしており容易に置き位置がずれない

実売価格もリーズナブル。最大の敵はリードタイム?

 以上ざっと使ってみたが、使い勝手は上々、実用面で特に目立った問題はなく、なおかつ実売価格も4千円ちょっととリーズナブル。2.4GHz帯に対応していればなおよかったろうが、それで価格が上がってしまうよりは、現状の仕様で正解だろう。今回は1カ月程度しか使用していないので耐久性についてのみは保留とするが、極めて優秀な製品といって差し支えない。

 個人的には、右手での操作が疲れたときにWebブラウジングを中心に気軽に使える左手用デバイスとしての利用価値が高いと感じるが、設置スペースの問題さえクリアできれば、左右どちらの手にこだわることなく活用できるはずだ。Amazonで品薄になっているのも納得で(Amazonベーシックの製品は一般に品切れから再入荷までのリードタイムが長いのが困りものだ)、入手したい人は在庫状況をまめにチェックすることをおすすめする。

同梱品はケーブルのみ
パッケージはAmazonベーシックではおなじみの茶箱だ