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10.8GB/s対応のフラッシュストレージ規格「UFS 5.0」まもなく登場

 JEDEC Solid State Technology Associationは10月6日(米国時間)、Universal Flash Storage(UFS)規格バージョン5.0の策定が間近であることを発表した。

 UFSは、高速転送性能と低消費電力の両立が求められる携帯機器向けに設計されたフラッシュストレージ規格。UFS 5.0では実効シーケンシャル速度を最大10.8GB/s(2レーン合計)に向上したほか、従来よりも信号の信頼性を高める「リンクイコライゼーション(Link Equalization)」、物理層とメモリサブシステム間のノイズを分離する「独立電源レール(Distinct power supply rail)」、セキュリティを高める「インラインハッシュ(Inline Hashing)」が盛り込まれている。またUFS 4.x系との互換性も維持される。

 UFS 5.0は、モバイル関連の技術仕様を開発する業界団体MIPI Allianceが策定中の物理インターフェイス仕様「M-PHY 6.0」およびトランスポート層の新規格「UniPro 3.0」を基盤としている。

 このうちM-PHY 6.0は、最大46Gbpsの高速伝送が可能な速度モード「High-Speed Gear 6(HS-G6)」を導入している点が最大の特徴(現行のHS-G5は最大23.32Gbps)。JEDECではHS-G6モードでのデータ転送時に帯域幅が1レーンあたり46.6Gbpsとなることによって、UFS 5.0のリード/ライト実効速度が(2レーン合計で)10.8GB/sに達すると主張している。