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Google検索の「AIモード」、いよいよ日本でも開始

 Google検索において、関連Webページの代わりにAIが応答し、深いインサイトを得ることができる「AIモード」が、いよいよ日本でも展開された。

 AIモードはこれまでのGoogle検索とは異なり、単にキーワードの関連度順にWebページの検索結果を表示するのではなく、まずAIが代わりに答え、その根拠となるWebページを提示する検索方法。これまで米国などからスタートしたが、今回新たに日本を含め5カ国語で追加対応された。

 同社はAIモードを導入し始めてから、ユーザーの検索習慣が変化し、単なるキーワードの羅列ではなく、自然言語で、複雑な質問を問いかけるようになっている。導入以来既に40カ国語以上で提供されており、20億人以上のユーザーを抱えているが、直近ではさらに増加傾向にあるという。

 AIモードではGemini 2.5を使った検索を実現し、これまでユーザーが複数回検索を行なわなければならないような質問を1回で行なえる。これにより、ユーザーはGoogleが持つリアルタイムのナレッジグラフや実世界の情報、ショッピングデータなどを駆使し、新しいコンセプトや概念を見出し、求めていることの本質がより簡単に見つけることができる。また、商品の比較といったことも容易に行なえ、回答に対してより詳細に深堀りできるリンクも提供する。

 さらに、AIモードはマルチモーダル対応であるため、写真や画像をアップロードして質問し、その文脈にあった回答が得られるとしている。

 技術面において、AIモードではクエリファンアウトという技術を利用し、質問を複数のサブトピックに分解し、扱いやすいトピックに分けてクエリ検索し、ロジカルに考えてから回答するようになっている。また、過去25年以上に渡る検索の経験を生かし、スパム対策に加え、考えるプロセスの一環として信頼できるかどうかを事前にチェックするといったセーフガード技術なども盛り込んだ。