ニュース
マウス飯山工場で親子パソコン組立教室が4年ぶり開催。6年生がノートやデスクトップを組み立てる
2023年8月1日 17:06
株式会社マウスコンピューターは7月29日、長野県飯山市にある同社の飯山工場において、「親子パソコン組み立て教室」を実施した。
小学6年生を対象として、あらかじめ購入したPCを児童自らの手で組み立てるイベント。飯山工場で実際に行なわれているPCの製造工程を体験できる内容となっている。2020年以降は新型コロナウイルス感染症の流行で開催を見送っていたが、このたび4年ぶりの開催となった。長野県内のほか東京、埼玉、神奈川、静岡、岐阜、愛知から31組62名の親子が参加した。
イベントは、工場見学、部品集め、各パーツの説明、PC組み立て、記念撮影という流れで進行。マウスコンピューターの社員が先生役となって参加者とペアを組み、組み立て作業の補助を行なった。
開校に際してマウスコンピューターの小松永門社長は、「本イベントを通してものづくりの楽しさを感じてほしい」と挨拶。実際に手を動かしてPCを組み立てる段階だけでなく、部品集めから梱包まで、いわば準備から後片付けを含むすべての工程をものづくりの一部として体験してほしいと話した。
来賓として来場した飯山市長の江沢岸生氏は、飯山市が長野県出身の作詞家・高野辰之作詞の唱歌「故郷」に縁深い地であることに触れ、"故郷"として落ち着ける場所であることをアピール。「PCの組み立てに悪戦苦闘した後は、ぜひ飯山で疲れを癒やしてほしい」と話した。
部品集めの工程では、児童が先生とペアになって、これから組み立てるPCのパーツを工場内からピックアップした。購入したPCの構成に合致するパーツをタブレットで確認しながら、購入者コードに紐付けられたIDの個体を集めていく。
パーツは棚番号とパーツごとのIDでも管理されており、工場各所に備え付けのリーダーでパーツのバーコードを読み込むことで、組み立てに必要なパーツがどこまで集まったかが分かるようになっている。参加者はBTOでPCを購入しているので、それぞれ異なる構成のパーツや付属品をピックアップする必要があり、宝探し感覚で部品集めを楽しんでいる様子だった。
PCパーツの説明パートでは、係員が各パーツの役割や取り扱い上の注意点について説明した。また組み立て練習用のパーツ一式も用意しており、その場でマザーボードに各パーツを組み付けてから取り外すところまでを練習でき、児童がPCの構造に対する理解を深められるよう配慮した内容となっていた。
PCの組み立てでは、それぞれ購入したPCごとに用意された手順書に沿ってPCを組み上げていく。先生が先にお手本を見せてから児童が手をつける流れを基本とし、児童が不明な点について質問すると、より丁寧に説明、相談をしながらパーツの組み付けを進めていた。周りを見回してみると、児童がPCを組み上げる様子をスマホで写真や動画に残している保護者の姿も多く見られた。
作業時間はどの参加者もおおむね2時間前後で、各自組み立てが終わると梱包作業を行ない、最後に修了証を手に記念撮影を行なって、それぞれ帰途についていた。
長野市から参加した親子に参加してみての感想を伺った。今回組み上げたPCはG-TuneブランドのMini-ITX PCだったが、保護者によると、構成も児童自身で決めたとのこと。本イベントに応募したのは学校のプリントで知ったのがきっかけだという。
児童はPCで最初にやってみたいこととして「以前からプレイしてみたかった『フォートナイト』」を挙げ、保護者は今回購入したPCについて「できれば高校生くらいまでは使ってほしい」と話していた。
マウスコンピューターでは随時工場設備およびオペレーションの改善を進めており、古くなった設備の置き換えのほか、工場の改修や協力工場も含めてのペーパーレス化などを推し進めている。