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令和なのに「Core 2 Duo」登場?と思ったら古くて新しいスマートウォッチだった

Core 2 Duo

 スタートアップ企業のCore DevicesおよびEric Migicovsky氏は共同18日で、Googleがオープンソース化したOS「Pebble OS」を採用したスマートウォッチ「Core 2 Duo」と「Core Time 2」を発表した。前者は2025年7月出荷予定で価格が149ドル、後者は2025年12月出荷予定で価格が225ドルとなっている。

 Pebbleは2012年にクラウドファンディングのKickstarterを介して資金を集め、4年間で200万台の販売を誇った電子ペーパー採用のスマートウォッチ。2016年にFitbitに買収され、その後FitbitがGoogleに買収されたことで、Pebble OSもGoogleに移管されたのだが、2025年1月にGoogleによりPebble OSのほとんどがオープンソース化された。

 今回、Eric Migicovsky氏がCore Devicesに資金を提供して製品を開発。Core 2 Duoは「Pebble 2」、Core Time 2は「Pebble Time 2」のアップグレード版として登場する。Pebble OSの採用により、既存の1万を超えるウォッチフェイスおよびアプリが利用できる。なお、Pebble Time 2はディスプレイの大型化により既存アプリ/フェイスは枠付きで表示される。

 AndroidおよびiOS向けのコンパニオンモバイルアプリが公開予定となっているほか、新しいPebble OS対応のウォッチフェイスやアプリを作成するために更新されたSDKにも取り組む予定としている。

Core 2 Duo

 Core 2 Duoは144×168ドット表示対応の1.26型モノクロディスプレイを採用。4つのボタンを備える。6軸IMU、コンパス、気圧計、マイク、スピーカー、バックライト、バイブレータなどを搭載し、30日間のバッテリ駆動が可能。目標としてIPX8の防水性を備える。

 すでにテスト用に数十個の製造に成功しており、OSのオープンソース化からわずかな期間であるにも関わらず目覚ましい進捗を遂げているが、これは金銭的なリスクを負って早めの製品開発に着手したこと、Pebble 2の部品の在庫を持っているサプライヤーを見つけたことが役立ったとしている。

Core Time 2

 Core Time 2は200×228ドット表示対応の1.5型64色カラーディスプレイを採用。4つのボタンおよびタッチスクリーンを備える。6軸IMU、心拍数計、マイク、スピーカー、バックライト、バイブレータなどを搭載し、推定30日間のバッテリ駆動が可能。こちらもIPX8の防水性を目標としている。

 Core Time 2は部品の選択、初期の工業/機械設計、長期リードタイムの部品ソース発見が完了したところで、現在最初のプロトタイプの作成に成功した段階だとしている。

 ちなみにCore 2 DuoはIntelが2006年に発売したCPUの名前として使われていたが、19年も経てばまったく別の製品で同じ名前が使われても何ら不思議はない……のかもしれない。