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Google、家族の顔を見て個別に情報表示できるスマートディスプレイ

~「Nest Hub」は国内発売決定

Nest Hub Max

 米Googleは、10型ディスプレイ搭載のスマートホームデバイス「Nest Hub Max」を2019年夏末より発売する。米国価格は229ドル。

 Nest Hub Maxは、7型ディスプレイ搭載のスマートホームデバイス「Nest Hub(旧Google Home Hub)」の上位製品で、大型化した1,280×800ドット表示の10型タッチ液晶ディスプレイを搭載。

 Nest Hubの機能はすべて継承しており、大画面化でより快適にライブ番組やスポーツ中継などをYouTube TVでストリーミング視聴できるほか、キッチンに置いて、Google Assistantに話しかけることで調理方法の提示や音楽再生を行なったり、インターフォンに応答するといったことも可能。新たに背面にサブウーファーを備え、2.1ch再生にも対応する。

 搭載する650万画素カメラは、単体製品の「Nest Cam」のようにスマートカメラとして利用でき、宅外からスマートフォン経由で宅内の様子を確認したり、イベント履歴の確認、Home/Away Assistの有効化、動体検知などに対応。

 ビデオ通話時には、広角レンズで捉えられた映像は自動的に調整され、被写体がフレーム中央に配置される。さらに「Quick Gestures」機能を使えば、デバイスを見て手を上げるだけで、ジェスチャー認識によりメディアの一時停止などが可能となっている。

 複数人での利用を想定し、ユーザーごとにパーソナライズされたアシストを提供できるのも特徴で、Nest Hubでは、「Voice Match」により声でユーザーを識別し、各ユーザーに対応していたが、Nest Hub Maxでは、新たにユーザーの顔を機械学習で認識する「Face Match」機能を搭載。顔認識はデバイス上の機械学習でローカル処理され、データがデバイス外へ送信されないよう配慮されているという。

 Face Matchにより、カメラの前を歩くだけでユーザー別の情報を表示し、朝はカレンダーや通勤詳細、天気などを提示、帰宅時にはリマインダーとメッセージを表示するといった動作を行なう。

 インターフェイスはIEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5.0、650万画素Webカメラ、2.1chスピーカーなど。

 本体サイズは250.01×101.23×182.55mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1.32kg。本体色はチョークとチャコールの2色。

 また今回のNest Hub Max発表に合わせ、Nest Hubは、米国価格129ドルに価格改定されるほか、カナダ/フランス/ドイツ/イタリア/日本/スペインなど12カ国での発売も開始される。

 加えて、スマートスピーカーの「Google Home」が99ドル、「Google Home Max」が299ドルへと価格改定される。