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Itaniumが製造終了へ。IA-64の歴史に幕

Itanium 9500シリーズ(出典:クラウドWatch)

 米Intelは1月30日(現地時間)、IA-64アーキテクチャのItanium 9700シリーズの製造終了を発表した。

 対象となるのは、2017年5月に投入されたItanium 9760/9750/9740/9720の4製品で、最終受注日は2020年1月3日、最終出荷日は2021年7月29日。製造終了の理由として、市場の需要がほかのIntel製品に移行したためとしている。

 上記の最終出荷日以降も、12カ月間のあいだ、Functional Analysis Correlation Requestsによるサポートを提供する。

 IA-64はHPと共同で開発されたアーキテクチャで、1994年に発表された。1999年に製品名を「Itanium」と決定し、2001年に第1弾製品(733MHz~800MHz)を投入。2006年にデュアルコア化、2010年にクアッドコア化、そして2012年にオクタコア化するなど、着実な進化を遂げてきた。

 しかし、当初目標としていたサーバー分野での64bit化は、完全にx64(AMD64および互換のIntel 64)に傾き、IA-64は終焉への一途をたどる。Itanium 9700シリーズは、IA-64の最終製品となった。