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インテル、FSB 667MHz対応Itanium 2を発表
7月19日発売 インテル株式会社は19日、ハイエンドサーバー向け64bit CPU「Itanium 2」シリーズに2製品を追加した。本日より出荷が開始される。 2004年11月に発表された製品群の上位版で、コードネーム「Madison」と呼ばれていた製品。FSBが667MHzに向上したのが主な特徴で、動作クロックは1.66GHzへと若干向上した。TDPは130W。9MB L3キャッシュ搭載モデルと、6MB L3キャッシュ搭載モデルが用意され、1,000個ロット時の単価は、9MB版が512,050円、6MB版が241,340円。 対応チップセットはOEMメーカーごとの独自開発に依存し、インテルからは提供されない。また、従来製品は併売される。 今回、FSBが従来の400MHzから667MHzになったことで、帯域幅が10.6GB/secに向上した。発表会では、各種ベンチマークテスト結果を公開し、最大34%の性能向上が認められた点をアピール。プラットフォーム全体のパフォーマンスアップには、システムバスやマルチスレッド、マルチコア、高クロック化など、すべての要素をバランスよく実装することが重要であるとした。
発表会で挨拶したインテル株式会社 マーケティング本部 本部長の阿部剛士氏は、「ムーアの法則通りCPUのクロックスピードは今後も上がるが、マルチスレッド化も必然。2000年~2004年にかけてCPUの性能は3~4倍に向上したが、市場はさらに速いペースでの性能向上を求めている。マルチスレッド/マルチコア化により、次の4年間で性能は10倍以上向上することを期待している」などと語った。
発表会には、株式会社日立製作所 エンタープライズサーバ事業部 副事業部長の渡部眞也氏も出席。日立製作所では、同社の統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」向けのサーバーモジュールとして、FSB 667MHz版Itanium 2搭載製品を、7月21日より投入する。9MB版Itanium 2を1基搭載する構成での価格は3,559,500円。 渡部氏は、「日立ではMerced世代から独自のチップセットを開発しており、Intelの米国本社にもエンジニアを派遣させていただくなど、密に連携してきた」などと語り、これまでの技術の蓄積により、今回は他社に先駆けて製品化を実現できたという。
□インテルのホームページ (2005年7月19日) [Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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