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PCを使った学習体験の豊かさを最重要視した「小学生専用」ノートPC
~富士通、製品発表会レポート
2018年6月12日 18:28
富士通クライアントコンピューティング株式会社(以下FCCL)は、FMVブランドより、14型ノート「LIFEBOOK LH」シリーズ、15.6型ノート「LIFEBOOK AH」シリーズ、23.8型液晶一体型「ESPRIMO FH」シリーズの3シリーズ/9製品を発売する。価格はすべてオープンプライス。
LIFEBOOK LHシリーズは小学生をユーザーとして想定した「子供向けPC」で、詳細な仕様については既報を参照されたい(富士通、「はじめての自分専用PC」に最適な“小学生専用”14型ノート)。発売は7月26日の予定。
LIFEBOOK AHシリーズは、15.6型液晶搭載のノートPC。最新のWindowsとOfficeを搭載し、狭額縁設計のディスプレイデザインで高い没入感を謳うほか、従来の指紋センサーを廃して、あらたにWindows Hello対応のWebカメラを搭載している。そのほかのおもな仕様については、前モデルから変更されていない(富士通、Windows MR対応HMD付きの15.6型ノート)。発売は「AH42/C2」が6月21日、「AH45/C2」、「AH53/C2」が7月12日、「AH77/C2」が7月26日の予定。
ESPRIMO FHシリーズは、付属キーボードが新デザインとなり、ストロークやキーピッチを維持しつつ小型化。全機種で最新のWindowsとOfficeを搭載する。そのほかのおもな仕様は、前モデルから変更されていない(富士通、23.8型一体型デスクトップPC刷新でWindows MR対応に)。発売は「FH52/C2」、「FH70/C2」が7月12日、「FH77/C2」が6月21日の予定。
都内で開催された製品発表会には、富士通クライアントコンピューティング株式会社 代表取締役社長 齋藤邦彰氏、同社執行役員 吉田慎二氏らが登壇。
齋藤氏は、新生FCCLとして42日が経過したと語り、今回の夏モデルは新生FMVとして投入するとアピール。
とくにLHシリーズに注力して開発を行なってきたと説明し、迫る小学校でのプログラミング教育必修化を見据えて、日本初の子供専用PCとして開発したと述べた。
PCメーカーとして、セキュリティ対策や堅牢性、使いやすさといった点にこだわっているとともに、PCによる学習体験の豊かさをもっとも重要視してでき上がった製品であるとした。
吉田氏は、親と子供両方の視点から製品開発を行なってきたと述べ、マカフィーリブセーフによるネット利用管理、耐衝撃/耐圧を考えた本体設計などを紹介。
ただ「PCが使えるようになる」だけでなく、自主的な学習への姿勢を育てられるよう、スッキリ片付けられる専用ケースや、子供だけで操作などがわからないことを解決できるようガイドを同梱。
学研などと提携し、学習コンテンツも提供。「RPGのゲームで遊ぶように、PCを楽しんでもらいたい」と語り、自主的に使い続けられる工夫を盛り込むことで、意欲的で積極的な学習姿勢を育てられるとアピールした。
ゲスト登壇した教育ジャーナリストの中曽根陽子氏は、欧州の教育現場では主体的な学びを重要視しており、すでにICTの活用が日本に比べて進んでいることを紹介。
大人と同じで、子供も押し付けられたモノにはやる気が出ないと語り、好奇心をいかに刺激するかが大事であると述べ、こういったデバイスがそのキッカケになってほしいとした。