笠原一輝のユビキタス情報局
ファンレスを維持し、NPU活用で最強のWeb会議用モバイルPCになった「Surface Pro 9 with 5G」
2022年10月25日 22:00
Microsoftは10月12日(現地時間)に、新しいSurface製品を発表した。Intelの第12世代CoreとArmアーキテクチャのMicrosoft SQ3という2つのSoCを選ぶことができる「Surface Pro 9」、そして第12世代Coreだけとなった「Surface Laptop 5」がモバイルノートPCとして発表され、日本では11月29日より販売される予定となっている。
今回筆者はMicrosoft SQ3搭載版となる「Surface Pro 9 with 5G」の企業向けモデル(RW8-0009、SQ3/16GBメモリ/256GBストレージ/5G/Windows 11 Pro)を発売に先立ってテストする機会を得たので、そのレビューをお届けしていきたい。
実機で確認して分かったことは、従来のArm版Windowsを搭載したSurface Pro Xと同じようにファンレス設計であること、そして、Windows Studio Effectsの機能を利用した背景ぼかしやオートフレーミング機能が強力で、Web会議ツールとして有望な仕様になっていることだ。
Sub-6に対応した5Gを標準搭載しているSurface Pro 9 with 5G
MicrosoftのSurface Pro 9は、第11世代Coreを搭載した「Surface Pro 8」、QualcommのSnapdragonがベースになったMicrosoft SQ1/SQ2を搭載した「Surface Pro X」の両方の後継にあたる製品で、第12世代CoreとMicrosoft SQ3という2つのプロセッサから選ぶことが可能になっている。後者のMicrosoft SQ3を選んだ場合には、Surface Pro 9 with 5Gという製品名になり、5Gのセルラーモデムを標準搭載していることが大きな特徴となる。
製品名 | Surface Pro 9 with 5G |
---|---|
CPU | Microsoft SQ3 |
GPU | Adreno 8cx Gen 3 |
メモリ | 8GB/16GB(LPDDR4x) |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB |
ディスプレイ | 13型 PixelSense Flow/120Hz/2,880×1,920ドット(267ppi) |
タッチ/ペン | 10点マルチタッチ/Surface Slim Pen 2(別売) |
カメラ(Windows Hello対応有無) | 1080pフロントカメラ(Hello対応)/4K リアカメラ(1,000万画素)/Surface Studio対応 |
USB Type-C(USB 3.1 Gen1 or Gen2) | 2(USB 3.2) |
マイク | デュアルマイク(遠方界対応) |
その他ポート | Surface Connect(1)、Surface Typeカバーポート(1) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax) |
Bluetooth | Bluetooth 5.1 |
WAN | 5G対応(5G、Sub-6) |
対応LTEバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/19/20/25/26/28/29/30/38/39/40/41/46/48/66/71 |
対応5Gバンド(Sub-6) | n1/n2/n3/n5/n7/n8/n20/n25/n28/n38/n40/n41/n66/n71/n77/n78/n79 |
指紋認証 | - |
センサー | 加速度計/ジャイロスコープ/磁力計/環境光センサー |
TPM | Pluton |
キーボード | Surface Pro Signature Keyboard(別売) |
ポインティングデバイス | Surface Pro Signature Keyboard(別売) |
ACアダプタ | 60W(5W USB-A端子) |
バッテリ(サイズ/駆動時間) | 47.7Wh/最大19時間 |
カラー | プラチナ |
サイズ(横×奥行き×高さ) | 287×208×9.4mm |
重量 | 878g |
OS | Windows 11 Home/Windows 11 Pro/Windows 10 Pro(Arm版) |
搭載されているモデムは、Snapdragon X55 5G Modem-RF System(SDX55)となる。モデムのスペック上は、5GのSub-6(NSA)とミリ波の両方に対応している。Surface Pro 9 with 5GでもSub-6とミリ波の両方に対応しているのだが、ミリ波への対応は米国向けモデルのみとなっており、米国以外のモデルではミリ波はサポートされていない。
ミリ波の電波が既に来ている都心部のユーザーにはやや残念だが、Sub-6だけでも十分高速に通信(スペック上は下り最大2.8Gbps)することができるので、特にこの仕様で不満を感じることはないだろう。一方、日本のSub-6のバンドであるn77/n78/n79にはいずれも対応しており、4G/LTEに関しても幅広く対応している。
また、eSIMにも標準で対応しており、通信キャリアが提供するeSIMの仕組みを利用して物理的なSIMカードなしに通信することが可能になる。最近は海外でeSIMの通信プランを安価に提供する通信キャリアも増えており、日本では物理的なSIMカードを利用して、海外に行ったら現地のeSIMプランを契約して利用するなどの使い方もできるので便利だ。
Surface Pro Xと同じポート入り、交換可能なストレージ、MPP互換のペンなどの特徴を継承
以前の記事でも触れた通り、Surface Pro 9の筐体はSurface Pro Xのポート配置を採用し、Surface Pro 8と同じ厚さになっているのが大きな特徴だ。このため、Surface Pro Xと比較すると、やや厚くなっており、Surface Pro 8と比較すると、2つのUSB Type-Cの位置が左右反対になっている(このデザインはIntel SoCのモデルでも同様)。また、Surface Pro 8ではあったヘッドフォン端子もSurface Pro 9ではなくなっている。このあたりは必要に応じてUSB Type-Cの変換ケーブルで利用してほしいということだろう。
なお、ストレージがリームバブルになっているのはSurface Pro X、Surface Pro 8の特徴を引き継いでおり、背面のキックスタンドを開けたところにある蓋をSIMピンで押すと、ストレージにアクセスできる。いわゆるM.2 2230のSSDが格納されており、ネジ1本で交換することが可能だ。もちろん、交換すると保証は無効になるが、たとえば保証が切れた後により大容量なストレージに交換して使うなどの使い方も可能だ。Surface Pro 9 with 5Gでは、ストレージの最大容量は512GBとなるので、M.2 2230の現時点での最大容量である1TBに交換するなどは考えられるだろう。
キーボードに関してはSurface Pro X、Surface Pro 8と同じキーボード端子が用意されており、底面積も同じになっているため、Surface Pro X/8のキーボードをそのまま使い回すことができる。このため、逆にSurface Pro 7+以前(具体的にはSurface Pro 3~Surface Pro 7+)までのSurface Proシリーズ用のキーボードは使うことができないので、Surface Pro 7+以前からSurface Pro 9に乗り換える場合にはキーボードは買い直しになる。Surface Pro 7+以前から乗り換えようと考えている場合にはこの点に留意したい。
なお、デジタイザはMPP(Microsoft Pen Protocol)互換になっており、従来のSurface PenやSurface Pro Xで導入された「Surface スリム ペン」、Surface Pro 8で導入された「Surface スリム ペン 2」のいずれにも対応している(ただし、正式に稼働保証されるのはSurface スリム ペン2のみ)。Surface Pro 8で導入されたハプティックを利用した誘導信号機能にも対応しており、紙に書くようなフィードバックを受けながらペンを利用することができる。
ディスプレイはSurface Pro 8で採用されたリフレッシュレートが120Hzの13型 PixelSense Flowパネル(2,880×1,920ドット)が採用されている。縦横比3:2でコントラスト比1,200:1、Gorilla Glass 5採用などのハードウェア面は同じだが、x86版のSurface Pro 9ではアダプティブカラー、Dolby Vision IQに対応しているが、Surface Pro 9 with 5Gではそれらへの対応が省略されている(おそらくはArmプラットホームではそれらの機能にソフトウェア的に対応していないためだと考えられる)。
Snapdragon 8cx Gen 3相当のMicrosoft SQ3、Surface Pro 9 with 5Gはファンレス設計に
Surface Pro 9 with 5Gに採用されているのは、Microsoft SQ3だが、その元になっているのはQualcommが昨年(2021年)発表したPC向けのArm SoCとなるSnapdragon 8cx Gen 3だと考えられる。ブランド名が違う以外の差があるのかと探してみたが、ベースクロック周波数は3GHzで、Snapdragon 8cx Gen 3と同じになっており、L1、L2、L3といったキャッシュの容量も同じで、特に差があるようには見えないというのが実機で確認した状況だった。
その性能をベンチマークで確認してみていこう。Armプラットホームでも実行可能なUL BenchmarksのPCMark10 Applications(Microsoft Officeを利用したベンチマークプログラム)で実行したみたところ、同じと考えられるSnapdragon 8cx Gen 3を搭載しているLenovoのThinkPad X13sが8,109であったのに対して、Microsoft SQ3を搭載しているSurface Pro 9 with 5Gは7,159とスコアは低くなっていた。
システム | Surface Pro 9 with 5G | ThinkPad X13s Gen 1 | Surface Pro X | Surface Pro 8 |
---|---|---|---|---|
CPU | Microsoft SQ3 | Snapdragon 8cx Gen 3 | Microsoft SQ2 | Core i7-1185G7 |
OS | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro |
メモリ | 16GB(LPDDR4x-4266) | 16GB(LPDDR4x-4266) | 16GB(LPDDR4x-4266) | 16GB(LPDDR4x-4266) |
ストレージ | 256GB | 256GB | 256GB | 256GB |
ディスプレイ(解像度) | 13型(2,880×1,920ドット) | 13.3型(1,920×1,200ドット) | 13型(2,880×1,920ドット) | 13型(2,880×1,920ドット) |
バッテリ容量 | 47.7Wh | 49.5Wh | 38.2Wh | 51.5Wh |
この差はどこから来るのかと言えば、おそらく放熱設計のキャパシティの違いだろう。ThinkPad X13sも、そしてSurface Pro 9 with 5Gもどちらもファンレス設計になっているが、クラムシェル型のThinkPad X13sの方が大きめの筐体で、同じファンレス設計でも熱設計的には余裕があると考えることができる。
ただし、同じ底面積の筐体になっていたSnapdragon 8cx Gen 2相当のMicrosoft SQ2を搭載しているSurface Pro Xに比較すると、性能は40%と大きく向上しており、CPUなどのアーキテクチャがより新しくなることで、性能向上に寄与していることが分かる。
なお、バッテリ駆動時間に関しては公称スペックでは19時間となっており、同じバッテリ容量でIntelモデルよりも3.5時間長くなっている。実際バッテリベンチマーク(PCMark10 Application/Battery)では14.8時間(14時間48分)のバッテリ駆動が可能になっていた。
ThinkPad X13sの16.25時間にはやや及ばないが、Surface Pro Xの11.28時間に比べると3時間延びており、Surface Pro 8の9.5時間に比べると5時間以上伸びている。
このことは、平均消費電力(バッテリ駆動時間÷バッテリ容量)でも分かる(グラフ3)。
Surface Pro Xの3.39Wよりもさらに改善されて3.22Wになっており、バッテリ容量が47.7Wに増えていることと相まって14.8時間という長時間駆動が可能になっていると言えるだろう。
@@em|r【26日9時30分追記】バッテリ駆動時間テストを追記しました。@@
NPU相当のQualcomm AI Engineを利用して背景ぼかしやノイズ軽減を低いCPU負荷で実現
以前の記事でも紹介したように、QualcommのSnapdragon 8cx Gen 3およびMicrosoft SQ3の、x86プロセッサ(IntelおよびAMD)に対する最大の違いは、NPU(Neural Processing Unit)の機能を持っていること、そしてMicrosoft Plutonに対応していることだ(正確に言うとAMDのRyzen PRO 6000シリーズはPlutonに対応しているため、Intel SoCに対するアドバンテージとなる)。
QualcommのSoCは「Qualcomm AI Engine」という開発キットと組み合わせて利用することで、CPU、GPU、DSPといった内部の異なる種類のプロセッサを1つにまとめてAIの処理を行なう機能を利用することができる。OSからはハードウェアベースのNPUがあるように見えるため、CPUやGPUなどに高い負荷をかけなくてもAI推論処理を行なうことができるようになっている。Qualcommの説明によれば、Snapdragon 8cx Gen 3では29TOPSを超える性能が実現されており、AI推論処理としてはかなり強力なNPUを搭載しているのと同じと言える。
Microsoftが9月に提供を開始した(そして今回のSurface Pro 9 with 5Gに搭載されている)Windows 11 2022 Update(いわゆる22H2)では、新しい機能としてWindows Studioの機能が実装されている。このWindows Studio Effectsの機能を利用するには、何らかのNPUが実装されている必要があり、Qualcomm AI Engineはその仕様を満たしており、多くの機能を利用することができる。
Windows Studio Effectsには複数の機能が用意されているが、現状は大きくいって四つの機能がある。
①カメラの自動フレーム化
自動フレーム化(英語ではAutomatic Framing)は、カメラに写っている人のバストアップを自動でズームして枠内に収める機能だ。画像のうちどこからどこまでが人間で、どこにズームするべきかをAIが判断して、自動でバストアップをフレームに収めてくれる。
②カメラのアイコンタクト
Web会議の途中で視線をカメラに向けて話すのは相手に安心感を与える意味でも重要だが、時にはメモを見るためにちょっと視線を落とすというのはありがちな利用シーンだろう。このアイコンタクト(Eye Contact)機能は視線を追従して、ユーザーがちょっと視線をメモなどに落としたときでも、AIが視線を相手に向けているように補正して表示してくれる便利機能。
③カメラ背景の効果
いわゆる背景ぼかしの機能のこと。割と強めの「標準ぼかし」とソフトフォーカスとなる「横向きのぼかし」の二つの背景ぼかしがWindows Studioでは利用できる。
④マイクの音声フォーカス
簡単に言うとマイクのノイズ軽減および人間の音声を目立たせる機能が音声フォーカス。TeamsやZoomといったアプリケーションレベルでもこうしたノイズ軽減機能は実装されているが、このマイクの音声フォーカスはハードウェアを利用して行なうので、CPUだけを利用して行なうアプリケーションレベルでのノイズ軽減機能に比べてCPUへの負荷は圧倒的に低い。
Windows 11 2022 Updateを搭載した3つのPCで機能を比較してみると、Windows Studioの機能のあるなし、対応していてもサポートされない機能があることが分かる。
Surface Pro 9 | ThinkPad X1 Carbon Gen 10 | Surface Pro 8 | |
---|---|---|---|
カメラ・自動フレーム化 | ○ | ○ | - |
カメラ・アイコンタクト | ○ | ○ | - |
カメラ・背景の効果(標準ぼかし) | ○ | ○ | - |
カメラ・背景の効果(横向きのぼかし) | ○ | - | - |
音声フォーカス | ○ | - | - |
NPU | Qualcomm AI Engine | Lattice社製 | 未搭載 |
Surface Pro 8(第11世代Core搭載)では、NPU相当のハードウェアは実装されていないため、Windows Studioの機能は何も有効になっていない。それに対してLatticeのカメラ用NPU(CrossLink-NX+Lattice sensAI)を搭載しているThinkPad X1 Carbon Gen 10では自動フレーム化、アイコンタクト、背景ぼかし(標準ぼかし)の3つに対応している。Qualcomm AI Engineに対応しているSurface Pro 9 with 5Gではこれらの機能すべてに対応しており、利用することが可能だ。
実際に電話会議などに利用してみたが、自動フレーム化、アイコンタクト、背景ぼかしのすべてが有効で、Windowsの標準機能だけでこれができるのは利便性が高いと感じた。また、マイクの音声フォーカスの機能も相手に自分の声をクリアに届けるという意味では意味があると感じた。
ただ、1つだけ注意したいのは、TeamsやZoomなどのWeb会議ツールでは同じような機能がソフトウェアで実現されており、そちらも有効にすると同じ効果を2度かけることになり、おかしな映像になったり音声になったりすること。実際に使う時にはどちらかだけを有効にする設定を忘れないようにしよう。
なお、カメラのハードウェアそのものは前面カメラが1080pの動画カメラ(IR機能搭載、Windows Helloの顔認証対応)、背面カメラは1,000万画素の4Kビデオ対応カメラとなっている。いずれもPC用のカメラとしては画質に定評があるSurfaceのカメラの特徴を踏襲しており、いずれもMIPIでSoCのISP(Image Signal Processor)に直結されており、ISPでハードウェア的に後処理されていることもあり、USB接続のカメラよりも圧倒的に高画質になっている。
このように、そもそもPCのカメラとしては高画質なSurfaceのカメラに、さらにNPUを利用したWindows Studio Effectsの自動フレーム化、背景ぼかしなどの機能が加わったことで、Surface Pro 9 with 5Gは「最強のWeb会議用モバイルPC」と言っても過言ではないだろう。
より高速でもファンレスデザイン、Windows Studio、長時間バッテリ駆動が魅力
以上のように、Surface Pro 9 with 5Gは、QualcommのSnapdragon 8cx Gen 3ベースのMicrosoft SQ3を採用したことで、5Gモデムを標準搭載することが可能になり全SKUが5Gに対応している。また、x86プロセッサに比べて消費電力が低いことでファンレス設計が採用可能になっており、同じファンレスの前世代(Surface Pro X)に比べてOfficeアプリケーション利用時の性能は向上していることは既に説明してきた通りだ。
また、Qualcomm AI EngineによるNPU相当の機能を搭載していることで、Windows 11 2022 Updateで新たにサポートされたWindows Studio Effectsの機能に標準で対応していることも見逃せない利点と言える。
ただ、依然としてArm版Windowsのアプリケーションの互換性に関する課題は残っていることは指摘しておく必要がある。x86向けしか用意されていないサードパーティIME(たとえばジャストシステムのATOK)が64bitアプリ(Intel、Arm限らず)で使えない問題や、AdobeのCreative CloudのアプリケーションがPhotoshopとLightroomしか用意されていない問題など、アプリケーションの互換性には依然として解決すべき課題がある。
そのため、Surface Pro 9 with 5Gをお勧めするのは、利用するアプリケーションはOfficeアプリケーション+Microsoft IMEで、ビデオ編集やイラスト作成などはノートPCでは行なわないというユーザーになるだろう。そうしたユーザーにとっては長いバッテリ駆動時間、ファンレス、NPUを利用したカメラ効果やノイズ軽減などがSurface Pro 9 with 5Gを選択することで得られるメリットとなるだろう。
なお、Surface Pro 9シリーズの日本での発売は11月29日が予定されており、一般消費者向けのモデル(SQ3/8GBメモリ/256GBストレージ/5G/Windows 11 Home/ Office Home and Business 2021/プラチナ)が21万6,480円(税込、参考価格)、今回レビューに使用した法人向けモデルRW8-0009、SQ3/16GBメモリ/256GBストレージ/5G/Windows 11 Pro)は21万7,800円(税抜、参考価格)として市場に登場する予定だ。