編集部・ライターの今年“これ買った”!
16型モニター、スーツケースに入る新しい当たり前
2022年12月26日 06:17
旅行や出張に携行するスーツケースには何がなんでも24型のモバイルモニターを入れると決めているわけではない。1泊程度なら普段遣いのバックパックに荷物を詰め込むことも多いし、宿泊を伴う以上、充電や着替えを入れた装備なども必要で、それを丸一日携行するのも億劫なので、スーツケースを持ち出すこともある。もちろん、持ち込み手荷物として、飛行機などの棚に収納できるコンパクトなキャスターつきのスーツケースだ。
もちろん、その中には24型のモニターが入らない。でも、最近は、いろいろなタイプのモバイルモニターが出てきているので選択肢はたくさんある。軽量ノートPCに加えて拡張用のモニターを持ち歩くと便利だということに、ようやく時代が気がついたといったところか……。
そんなわけで、今年は、UPERFECTの16型モバイルモニターが大活躍した。ぼーっと見ているだけでは、サイズ以外に違いを感じられないかもしれないモバイルモニターだが、いろいろと製品ごとの付加価値が異なる。
この製品は、16型と、それなりに画面サイズが大きいこと。それでいて実測で670gとサイズの割には軽量だ。厚みも13mmと薄く、解像度は2,560×1,600で、その縦横比は16:10で使いやすい。
入力はUSB Type-CケーブルでのDP Altモードのほかに、HDMI端子も装備している。しかも、この端子がフルサイズなので、アダプタなどは必要なく、一般的なHDMIケーブルが使える。この汎用性は重要だ。もちろんスピーカーつきでサウンド再生もできる。難点があるとすれば、各種ポート、操作ダイヤル類が左側に集中していることだろうか。もちろんその方が都合がいいこともある。
USB Type-C端子は2つあって、1つは電源供給専用だ。そこに供給した電力をもう片方のUSB Type-CにUSB PDでパススルーする仕様だ。左右に1個ずつポートがあって、両方とも同じ挙動で使えるのが理想だが、そこはコストとの兼ね合いなのだろう。その割には電源アダプタや各種ケーブルが全部入りですぐに使えるのはうれしい。
画面は非光沢。背面にはVESAマウント用のネジ穴を装備、自立する構造ではなく、ただの平板なので、付属のカバーで自立させる。このカバーが実測445gとそれなりに重く、しかも角度を2段階にしか調整できないので、100円ショップ等でコンパクトなタブレット用のスタンドを調達するのがいい。なんだかんだでモニターにほしい付加価値が全部入りに近い。
24型のモバイルモニターを持ち運びはじめたのは2012年頃だった。それまでは、GeChicのモバイル液晶モニター「ON-LAP」などを携行していたこともあった。すでに10年以上前のことだ。
最初はシャレで始めたのだけれど、あまりの便利さにやめられなくなった。預け入れ荷物にしたスーツケース内のモニターが壊れてしまうようなハプニングも経験したが、災難はそれが最初で最後だった。5年も経てば持ち運び方法も確立され、出張装備の新しい当たり前になった。
スーツケースに24型モバイルモニタを収納するには
— 山田祥平(syohei yamada) (@syohei)September 3, 2018
1. 出っ張りのない側を確保。
2. まず下着類を平べったくして緩衝する。
3. 発泡スチロールでさらに緩衝。
4. うつぶせにして入れる。
多少のガードを追加してできあがり。まわりを小物でブロックするとベター。pic.twitter.com/cmnX9ZMyvy
昔を知っているからこそ、USB Type-Cケーブル1本でつながるこんな製品の有り難みを感じる。テクノロジーってすごいよね。