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Androidゲームも遊べるMSI「Claw A1M」。Core Ultra搭載でポータブルゲーミングPCの大本命になるかも

Claw A1M

 MSIは1月8日(現地時間)、Windows 11搭載のポータブルゲーミングPC「Claw A1M」を発表した。CPUにIntel Core Ultraシリーズ、GPUにIntel Arc Graphicsをそれぞれ採用し、独自の冷却システムとゲーム管理機能などで快適動作を実現したとする。発売は2024年4月頃を予定、米国での価格は799ドル(Core Ultra 7 155H)、および699ドル(Core Ultra 5)を見込む。

最新Intelチップ採用、Androidゲームも遊べる

 「Claw A1M」はMSIオリジナルのWindows 11搭載ポータブルゲーミングPC。CPUはIntel Core Ultra 7 155H(16コア/22スレッド、最大4.8GHz、Processor Base Power 28W)、またはIntel Core Ultra 5を搭載し、GPUはCPU内蔵のIntel ARC Graphics。16GBメモリ(LPDDR5)を内蔵しており、フルHD 60fpsで幅広いジャンルのゲームを快適にプレイできるという。

Claw A1Mのシステム情報
CES 2024会場に展示されていたCore Ultra 7モデルは約1TBのストレージを搭載していた

 ディスプレイはタッチ対応の7型フルHD(1,920×1,080ドット)で、リフレッシュレートは120Hz、最大500cd平方/mの輝度とsRGBの色空間を100%カバーする。2W×2のステレオスピーカーを内蔵し、バッテリ容量は53Whr。

7型のディスプレイはタッチ対応、フルHD解像度で120Hz

 インターフェイスはThunderbolt 4(USB PD、DisplayPort Alt Mode対応)、ヘッドセット端子、microSDカードスロット、指紋センサー付き電源ボタンなど。無線通信はWi−Fi 7、Bluetooth 5.4に対応する。

本体上部にThunderbolt 4、microSDカードスロット、ヘッドセット端子、電源ボタンなどを備える

 本体左右のジョイスティックと右側にあるABXYボタンは、RGBライティング機能「Mystic Light」によって発光させられるなど、ゲーミングPCらしいギミックも用意。

左ジョイスティックはRGBライティング機能付き
右ジョイスティックとABXYボタンも光る

 R1/L1ボタンとR2/L2トリガーボタンを備えるほか、背面には複数のキー操作などを割り当てて使えるマクロキーボタンも2つ設けている。グリップ部分には曲面で構成したエルゴノミクスデザインを採用した。

ジョイスティックとトリガーボタンはホールエフェクト式センサーを採用
背面左右にマクロキーボタン
グリップ部分はエルゴノミクスデザイン

 冷却システムは専用設計の「Cooler Boost HyperFlow」を搭載。2つのファンと2本の冷却パイプを組み合わせ、背面だけでなく上面からの排気口も大きく取るといった工夫により、競合製品と比べても低い本体温度と小さい動作音を達成したとのこと。

背面左右と上部から排熱する

 ソフトウェア面では、本体の専用ボタンなどから呼び出せる独自ユーティリティ「MSI Center M」をプリインストールしており、インストール済みゲームの管理、ライティング設定、パフォーマンス設定などが行なえる。

独自ユーティリティ「MSI Center M」のゲームランチャー機能
RGBライティング機能の設定画面

 パフォーマンス設定については複数のプロファイルから選んで性能とバッテリ消費のバランスを調整できるほか、「AI Engine」による自動調整も可能にしている。

パフォーマンス設定画面
スピーカーとマイクのノイズキャンセリング機能も備える

 また、「MSI APP Player」によりAndroid OS向けのアプリやゲームにも対応する。AndroidのエミュレーションプラットフォームであるBlueStacksの技術を採用し、ゲームパッドを使ったAndroidゲームのプレイが可能。1台でPCゲームとAndroidゲームの両方を楽しめるハイブリッドな設計とした。