イベントレポート
Ryzen 8000搭載ノートからEVチャージャーまで展示する多種多彩なMSIブース
2024年1月10日 11:38
米ラスベガスで開催されているCES 2024で、MSIは大量の最新ノートPCとともに、PC周辺機器からネットワーク機器、電動自動車向けのEV充電器まで多彩な製品をブース展示している。ここでは、既出の記事では紹介しきれなかったノートPCを中心に、それらの注目アイテムをまとめて紹介していきたい。
Ryzen CPU搭載ノートPC
どちらかというとIntel CPUの存在感が目立っている2024年のCESだが、MSIではAMD RyzenのノートPCもゲーミングとビジネス向けのカテゴリでラインナップしている。
まずRyzen CPUの中で最も新しい8000シリーズ搭載モデルとしては、17.3型の「Katana A17 AIシリーズ」および15.6型の「Katana A15 AI」がある。Ryzen 9 8945HSにGeForce RTX 4070/4060/4050 Laptop GPUが組み合わされるミドルハイのノートPCだ。
ディスプレイはフルHD(1,920×1,080ドット、144Hz)と抑え気味のスペックではあるものの、フルHDゲーミングとしては余裕のあるパフォーマンス。多くのタイトルで高フレームレートや高画質設定でのプレイを期待できる。15.6型は約2.25kgと持ち運びも考慮された重量感になっているのがポイントだろう。
ハイスペックゲーミングノートのカテゴリでは18型の「Raider A18 HX」がRyzen 9 7945HX3Dを搭載する。
GPUにGeForce RTX 4090 Laptop GPUなどを選択でき、UHD+(3,840×2400ドット、120Hz)のミニLEDディスプレイ、CPUとGPUのトータル許容消費電力は250W。Core i9-14900HX搭載機種も用意されており、CPU以外の基本スペックは共通だ。
第13世代Core i搭載ノートPC
今回展示されたMSIのノートPCの多くが最新世代CPUを採用しているが、いくつかのモデルは前世代の第13世代Coreシリーズを搭載し、高コストパフォーマンスを追求している。
ゲーミングノートでは14型の「Cyborg 14シリーズ」がCore i7-13620Hを搭載する。ディスプレイはフルHD+(1,920×1200ドット、144Hz)で、GPUにはGeForce RTX 4060/4050/3050/2050 Laptop GPUを選択可能。導入コストを抑えつつもゲームを本格的に楽しめるエントリー向けモデルと言える。キーボードの一部や底面がスケルトンデザインになっているのも特徴的だ。
なお、今後のノートPCについて、同社ノートPC責任者である上級副社長のエリック・クオ氏は、「現在AIは非常に注目を集めており、我々としてもさらにAIを掘り下げていこうと考えています。当社は新しいAI対応型ノートPCで業界をけん引していき、お客様のニーズに応えるブランドとしてMSIを確立させていきます」と述べている。
また、同社初のポータブルゲーミングPCとなる「Claw」については、「ゲーミング体験をより良いものにしていくという我々のコミットメントのもと、ハンドヘルド製品に注力し、この業界における悩みの種を解決していきます。我々はゲーマーに刺さるデザインノウハウを持っており、それを今回の新製品に盛りこみました。Clawによってハンドヘルド市場の標準を再定義できるものと考えています」と述べている。
PC周辺機器ほか、要チェックのアイテム
MSIのブースではノートPC以外にPC周辺機器も多数展示されている。その中で特に目を引くアイテムを写真で紹介していこう。
なお、会期中にはIntel上席副社長兼クライアントコンピューティング事業部のミッシェル・ジョンストン・ホルトス氏もMSIブースを訪問。ポータブルゲーミングPCで初めてCore UltraをCPUに採用したClaw A1Mに対するIntelの期待度の高さも伺わせた。
ホルトス氏は「我々は、世界中のユーザーに比類ない体験を提供するため、MSIと協業できることをうれしく思っています。新しいMSIのClawは、いつでもどこでもすばらしいゲーミング体験をもたらすインテルCore Ultraプロセッサーを搭載したハンドヘルドゲーミングPCとなっています。
また、インテルCore HXプロセッサー(第14世代)を搭載したTitan 18 HXは、ノートPCにおいて最高レベルの没入的なゲームプレイ体験を提供できます。今回発表した新CPUにより、インテルとMSIは、ゲーマーだけでなくクリエイターやプロフェッショナルな人に対しても、必要とされるPC性能を実現できます」と述べた。