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Amazonで買える1万円台の中華激安スマホって実際どうなの?使って試してみた
~試したスマホを1名様にプレゼント!
2025年12月19日 06:11
昨今のスマホは高価だ。大容量ストレージモデルであれば30万円超え。HUAWEIの3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XTs」は、最上位モデルだと直販で約48万円だ。ちょっと目を疑いたくなる価格である。
一方で対極的な存在と言えるのが激安スマホだ。円安が進んでいる現在でも、1万円台のAndroidスマホが販売されている。全体的にスマートフォンの価格が上昇している中で、これら1万円台のデバイスがどのぐらい使いものになるのか気になる……というか心配している人も少なくないだろう。そこで今回は、1万円台のAndroidスマホ「OUKITEL C3」を使って実際どうなのか検証していこう。
定番のベンチマークやカメラテストだけでなく、Webブラウザ、動画プレーヤー、電子書籍ビューワ、ゲーム(原神)などを試すとともに、具体的にどのぐらいのスピードで動作するのかが分かりやすいよう、動作している様子を動画で撮影した。これから1万円台のAndroidスマホの購入を検討している方の参考になれば幸いだ。
なお、今回試用したOUKITEL C3を抽選で読者の方にプレゼントする。ふるってご応募いただきたい。
広角カメラだけなのに何故かトリプルカメラデザイン
OUKITEL C3は、OSにAndroid 14、SoCにUnisoc T310を採用したスマートフォン。メモリは4GB、ストレージは128GBを搭載。microSDカードスロットが用意されており、最大1TBのカードを装着可能だ。実売価格は1万3,900円前後(12月18日時点)。
なお、ストレージを64GBに抑えた下位モデル(同1万1,900円前後)もラインナップされているので、予算に応じて選べる。
ディスプレイは6.52型1,200×540ドット液晶を装備。サウンド機能としてはモノラルスピーカー、マイクを内蔵している。
カメラは背面に1,300万画素広角(F2、Samsung S5K3L8)、前面に500万画素(F2.2、Samsung S5K5E9)を搭載。背面デザインはトリプルカメラ仕様となっているが、左上が1,300万画素広角カメラで、ほかの2つはダミーだ。説明書にもこれらのカメラについては記載がない。右下の環境光センサーのようなものもダミーだが、LEDフラッシュは機能する。見栄を張るためのデザイン……なのかもしれない。
インターフェイスはUSB Type-C、3.5mmヘッドフォンジャックを装備。ワイヤレス通信はWi-Fi 5、Bluetooth 5.0をサポートしている。
本体サイズは163×76.1×9.3mm、重量は199g(ともに実測値)。カラーはスターダストブラック、サンライズゴールド、ブロッサムピンク、オーシャンブルーの4色。5,000mAhのバッテリを内蔵しており、バッテリ駆動時間はビデオ再生8時間、音声通話29時間、ゲームプレイ6.5時間だ。
| OS | Android 14 |
|---|---|
| SoC | Unisoc T310 |
| CPU | Arm Cortex-A75@2GHz×1、Arm Cortex-A55@1.8GHz×3 |
| GPU | PowerVR Rogue GE8300 |
| メモリ | 4GB (仮想メモリ拡張機能利用時16GB) |
| ストレージ | 128GB (最大1TBのmicroSDカードを装着可能) |
| ディスプレイ | 6.52型1,200×540ドット液晶 (縦横比20:9、リフレッシュレート60Hz、輝度450cd/平方m) |
| サウンド | モノラルスピーカー、マイク |
| 背面カメラ | 1,300万画素広角(F2、Samsung S5K3L8) |
| 前面カメラ | 500万画素(F2.2、Samsung S5K5E9) |
| インターフェイス | USB Type-C、3.5mmヘッドフォンジャック |
| ワイヤレス通信 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0 |
| バッテリ | 5,000mAh |
| バッテリ駆動時間 | ビデオ再生8時間、音声通話29時間、ゲームプレイ6.5時間 |
| セキュリティ | 顔認証(画像) |
| 防水防塵 | - |
| 実測サイズ | 163×76.1×9.3mm |
| 実測重量 | 199g |
| カラー | スターダストブラック、サンライズゴールド、ブロッサムピンク、オーシャンブルー |
| 実売価格 | 1万3,900円前後(12月18日時点) |
ベンチマークだと性能はフラグシップ機の1~2割程度
それではまずは定番ベンチマークを実施してみよう。ただし、総合ベンチマーク「AnTuTu Benchmark V11.0.6」は、「HEIFデコーディング」の計測中にアプリが落ちてしまい計測できなかったため、それ以外のベンチマークを実施している。
CPU/GPUベンチマーク「Geekbench 6.5.0」のMulti-Core Scoreは843、Single-Core Scoreは446、3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark」のWild Lifeは228、AIベンチマーク「Geekbench AI 1.5.0」のSingle Precision Scoreは86、Half Precision Scoreは86、Quantized Scoreは144を記録した。
Snapdragon 8 Elite for Galaxyを搭載する「Galaxy S25」のベンチマーク結果によれば、「Geekbench 6.5.0」のMulti-Core Scoreは9631、Single-Core Scoreは2,729を記録している。つまり、「OUKITEL C3」は「Galaxy S25」に対して、「Geekbench 6.5.0」のMulti-Core Scoreは約9%相当、Single-Core Scoreは約16%相当のスコアに留まったわけだ。
Webブラウジングや動画視聴なら実用的。カジュアルゲームなら遊べそう
以前、同様に1万円台のスマートフォンであるXiaomi「Redmi 12C」を試したことがあるが、それと比べてもOUKITEL C3はベンチマークスコアが低いということで、今回こそパフォーマンスに不安を感じていた。しかし、実際に使ってみると「Chrome」アプリでのWebブラウジング、「YouTube」アプリでの動画視聴、「Kindle」アプリでの読書などであれば、特にストレスなく利用できた。
画面が表示されるまでにやや待たされ感があるが、表示されてしまえばスムーズに操作できる。一般的な用途であれば、実用的な処理能力を備えていると言えそうだ。
ただ、「原神」はかなりキツイ。ほかのエントリースマホでも、データのロード、展開、そしてシェーダーの作成で相当な時間がかかることがある原神だが、プレイ中も明らかに描画が追い付いておらず、フレーム落ちどころか、モデルが崩れて表示されている。本機でプレイできるゲームは、「Angry Birds」「Crossy Road」のようなカジュアルゲームだと考えておいたほうがよさそうだ。
バッテリ駆動時間については、ディスプレイ輝度、ボリューム50%でYouTube動画を2時間連続再生したところ、バッテリ残量は82%となった。単純計算でバッテリ残量0%まで約11.1時間動作することになる。スペックでは8時間の動画再生と謳われているので、公式発表通りのスタミナ性能を備えていると言えそうだ。
1万円台スマホとしては、画質は悪くないし発色にも癖はない
ディスプレイには、6.52型1,200×540ドットの液晶ディスプレイを搭載している。リフレッシュレートは60Hz、輝度は450cd/平方mだ。1万円台後半で購入できるスマートフォンのディスプレイとしては、画質は悪くない。発色にも特に癖はないと感じた。
ただスペックに記載“されていない”通り、HDR動画の再生には対応していない。マイナスポイントとしてではなく、昨今のミドルレンジクラスの製品との違いとして考えるのが妥当だろう。
スナップ写真を撮るのであれば、「トイカメラ」感覚で楽しめるかも?
カメラは、背面に1,300万画素広角(F2、Samsung S5K3L8)、前面に500万画素(F2.2、Samsung S5K5E9)のものを搭載している。どちらもSamsung製のイメージセンサーだが、ローエンドからミドルレンジクラス向けの製品だ。
今回標準のカメラアプリでテスト撮影してみたが、条件がよければそれなりの画質で撮影できた。しかし、画面内に強い色が含まれていると不自然な色になったり、逆光では露出がかなりずれてしまう。またNightモードが用意されているが、今回のようにかなり暗い被写体の場合には、デフォルトモードのほうが自然に撮影できた。
日常的にスナップ写真を撮るのであれば、「トイカメラ」感覚で楽しめなくはないが、ある程度綺麗に撮影したいのであれば、マニュアル撮影機能が充実しているサードパーティ製カメラアプリを使ったほうがよさそうだ。
「できること」「できないこと」を明確に線引きできるならアリ
1万円台のスマホは、「できること」と「できないこと」を明確に線引きできる方が買うべきスマホだ。Web閲覧や動画視聴、電子書籍といった負荷の低い用途が中心で、「ゲームはひまつぶし」「カメラはメモ的に撮れればいい」ぐらい割り切れるのであれば、価格相応の満足感を得られる。スペックを追求しないかわりに、コストを抑えられるのは明確な利点だ。
一方、「3Dゲームをプレイしたい」「SNSにそのままアップできる品質で写真や動画を撮りたい」というのであれば、安くても2万円台~3万円以上のスマホを購入したほうがいい。
今回、1万円台、2万円台、3万円以上という価格帯で新しいスマホをピックアップしたところ、2万円台後半になるとかなりスペックが充実していた。中でも「moto g66j」はIP68の防水防塵と、おサイフケータイに対応しており、使い勝手がよさそうだ。
大きなセールであるブラックフライデーは終わってしまったが、年末年始のシーズンにまたタイムセールでスマートフォンが安価に販売される可能性は十分にある。その時の端末選びに本記事を役立ててほしい。
| 【表1】1万円台スマートフォンの例 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メーカー名 | 製品名 | 実売価格 (12月18日時点) | OS | SoC | 物理メモリ | ストレージ | ディスプレイ | 備考 |
| UMIDIGI | NOTE 90A | 1万2,900円前後 | Android 14 Go | 不明 | 4GB | 64GB | 6.75型1,600×720ドット | - |
| OSCAL | Flat2 | 1万5,600円前後 | Android 15 | Unisoc T606 | 6GB | 256GB | 6.6型1,612×720ドット | - |
| DOOGEE | Note56 plus | 1万8,900円前後 | Android 16 | Unisoc T7225 | 6GB | 256GB | 6.75型1,612×720ドット | - |
| 【表2】2万円台スマートフォンの例 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メーカー名 | 製品名 | 実売価格 (12月18日時点) | OS | SoC | 物理メモリ | ストレージ | ディスプレイ | 備考 |
| FOSSiBOT | F110L | 2万2,900円前後 | Android 15 | Dimensity 6300 | 4GB | 128GB | 6.745型1,600×720ドット | IP68 |
| Xiaomi | POCO M7 Pro 5G | 2万6,300円前後 | Android 14 | Dimensity 7025-Ultra | 8GB | 256GB | 6.67型2,400×1,080ドット | IP64 |
| モトローラ | moto g66j 5G | 2万8,000円前後 | Android 15 | Dimensity 7060 | 8GB | 128GB | 6.7型2,400×1,080ドット | IP68/69、おサイフケータイ |
| 【表3】3万円以上スマートフォンの例 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メーカー名 | 製品名 | 実売価格 (12月18日時点) | OS | SoC | 物理メモリ | ストレージ | ディスプレイ | 備考 |
| OPPO | Reno11 A | 3万2,220円前後 | Android 14 | Dimensity 7050 | 8GB | 128GB | 6.7型2,412×1,080ドット | おサイフケータイ |
| OUKITEL | P1PRO | 3万8,900円前後 | Android 15 | Helio G100 | 8GB | 512GB | 6.7型2,412×1,080ドット | - |
| Xiaomi | POCO X7 Pro | 4万2,980円前後 | Android 15 | Dimensity 8400-Ultra | 8GB | 256GB | 6.67型2,712×1,220ドット | IP68 |
読者プレゼント
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どのプレゼントにも共通する決まりを以下に挙げます。詳しい応募方法は、各プレゼントごとの説明をご覧ください。
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・発送は宅配便または普通郵便にて行ないますが、長期不在、受け取り拒否などで未着の場合は当選を無効とさせていただきます。
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・本人以外の仮名や家族名義での応募は無効とさせていただきます。
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応募方法
応募方法 :上記の条件を満たし、PC WatchのX(旧Twitter)アカウント(@pc_watch)をフォローの上、下記応募フォームに必要事項を入力して送信してください
応募締切 : 2025年12月26日(金) 11:59まで












































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