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時代は二刀流?作業効率アップに役立つ「左手デバイス」まとめ

PC操作時に空いている左手を使うことで操作を効率化できる

 PCの操作を効率化するために、左手を有効に使う方法がある。右手はマウス操作でふさがっているが、たいていの場合、左手はキーボードから文字を入力する時を除けば、空いた状態になっている。この左手に作業を分担させることで、PCの操作を効率化できるというわけだ。

 今回は、こうした場合に役立つ、左手での操作が可能なデバイスを集めてみた。これをキーボードの左側に配置し、利用頻度の高いショートカットを割り当てておけば、作業の効率も向上するし、右手が疲れた場合に基本操作を代替することもできる。目的によっても向き不向きがあるので、説明を参考に、自分にぴったりのデバイスを探してほしい。

記事目次

マウス
鏡写しになったデザインが特徴の左手専用マウス「MA-WBL164BK」
左右対称デザインを採用した有線ゲーミングマウス「G300S」
左右どちらの手でも使える有線ゲーミングマウス「Sensei 310」
トラックボール
左手専用デザインが特徴のワイヤレストラックボール「M-XT4DRBK」
特大ボールを採用した「エキスパートマウス ワイヤレストラックボール」
コンパクトさが売りの「オービットワイヤレスモバイルトラックボール」
片手で握って空中で操作できるハンディトラックボール「M-RT1DRBK」
テンキーパッド
クリエイターに人気の左手専用高機能キーパッド「Tartarus Pro」
全キーの割り付けに対応したプログラマブルテンキー「NT-19UH2BKN」
クリスタで使えるショートカットデバイスとして人気「IC-KP08」
ジョグダイヤル
Surfaceシリーズ向けのダイヤル式クリエイター用デバイス「Surface Dial」
ダイヤルと10ボタンが使えるクリエイター向けデバイス「Rev-O-mate」
ジョイスティックとジョグダイヤルが合体した左手デバイス「Orbital2」
その他
多彩なコントローラを搭載したクリエイター向け複合デバイス「TourBox Neo」
実はクリスタ以外でも使える? 片手専用デバイス「CLIP STUDIO TABMATE」
マウスのホイールだけを独立させた単機能デバイス「クレイジースモールWheel」

マウス

マウスは原則として左右どちらの手でも利用できるが、最近は右手で握ることに特化したボディ形状をもつ製品も増えているほか、側面の拡張ボタンが右手でしか扱えない製品も多い。左手用と称されるマウスはこれらの点にきちんと配慮しているほか、左右ボタンについても機能の入れ替えに対応している。ここではそうしたモデルを中心に紹介する。

鏡写しになったデザインが特徴の左手専用マウス「MA-WBL164BK」

製品ページ
メーカー:サンワサプライ●実売価格:1,900円前後

 一般的な5ボタンマウスを鏡写しにした、左手専用のデザインが特徴のマウス。「戻る」「進む」の拡張ボタンは右側面にのみ搭載されているほか、左右ボタンの割当も通常のマウスとは逆になっているため右手では扱えず、完全に左手専用となる。付属の2.4GHz帯レシーバを使ってPCとワイヤレス接続して利用する。有線タイプの姉妹モデルも存在。

左右対称デザインを採用した有線ゲーミングマウス「G300S」

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メーカー:ロジクール●実売価格:3,000円前後

 左右対称デザインを採用した有線ゲーミングマウスで、人差し指の位置に拡張ボタンが配置されており、左右どちらの手でも操作が行なえる。プロファイルはオンボードメモリに保存できるので、ほかのPCに接続しても同じコマンドが利用できる。トータル9ボタンを搭載することが大きな特徴。ちなみにAmazonでは「G300Sr」の専用型番で販売されている。

左右どちらの手でも使える有線ゲーミングマウス「Sensei 310」

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メーカー:SteelSeries●実売価格:6,800円前後

 前述のロジクールG300Sと同様、拡張ボタンを両側面に搭載することで、左右どちらの手でも使えることを売りにする有線ゲーミングマウス。設定はオンボードに保存できるので、ほかのPCに接続しても同じコマンドが利用できる。オムロン製のメカニカルスイッチを採用するほか、シリコン製側面グリップ、耐指紋仕上げなど品質の高さも特徴。

トラックボール

 トラックボールはもともと左右対称デザインのボディをもつ製品が多かったが、最近は右手専用デザインを鏡写しにした左手専用のモデルも存在する。右手でマウスを使いつつ、左手でトラックボールを扱うようにすれば、入力の補助として最適なほか、右手でのマウス操作が疲れた場合の代替としても役立つ。

左手専用デザインが特徴のワイヤレストラックボール「M-XT4DRBK」

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メーカー:エレコム●実売価格:4,000円前後

 右手専用のトラックボールを鏡写しにしたデザインの、左手で使うことに特化したトラックボール。ボールの径は34mm。ボールは親指で操作するタイプで、人差し指で操作可能な拡張ボタンを2つ、薬指で操作可能なボタンを1つ搭載する。スイッチはオムロン製で、チルトホイールにも対応する。2.4GHz帯で接続するためのUSBの専用レシーバが付属する。

特大ボールを採用した「エキスパートマウス ワイヤレストラックボール」

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メーカー:Kensington●実売価格:1万100円前後

 55mmという特大のボール径が特徴の、左右対称型のワイヤレストラックボール。上下左右の4ボタンは自由に割り当てが可能で、ボール周囲にあるスクロールリングはホイールとして機能する。Bluetooth接続のほか付属のUSBレシーバでの接続にも対応。ほぼ同等の機能を備えた有線モデル「Expert Mouse Wired Trackball」もラインナップしている。

コンパクトさが売りの「オービットワイヤレスモバイルトラックボール」

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メーカー:Kensington●実売価格:5,700円前後

 手のひらサイズのコンパクトなボディを特徴とする、左右対称型のトラックボール。割当可能なボタンは実質2つと控えめだが、場所を取らない左手用デバイスを探している場合に最適。ボールの径は32mmで、スクロールはボール外周のタッチスクロールリングで行なう。2.4GHz帯で接続するためのUSBの専用レシーバが付属する。

片手で握って空中で操作できるハンディトラックボール「M-RT1DRBK」

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メーカー:エレコム●実売価格:4,600円前後

 片手で握って空中で操作できるハンディタイプのトラックボール。左右対称ゆえどちらの手でも利用が可能。ボールの径は非公開(実測25mm)。ボタン数はホイールボタンを含めて10と多く、自在にカスタマイズが可能。2.4GHz帯で接続するUSBレシーバを搭載したモデルのほか、Bluetooth接続に対応したモデルもラインナップする。

テンキーパッド

 通常のテンキーは数字入力のための製品だが、なかには割り当て可能なボタンを備えた製品も存在するほか、ソフト側で用意されているキー割り当て機能を使うことで、左手デバイスとして使える製品もある。このほかキー入力を基本としながら、ホイールなどを搭載したゲーミング用の複合デバイスも存在する。

クリエイターに人気の左手専用高機能キーパッド「Tartarus Pro」

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メーカー:Razer●実売価格:1万5,800円前後

 クリエイターにも高い人気を誇る左手専用のゲーミングパッド。姉妹モデル「Tartarus V2」と同じくホイールを搭載しつつ、24個のキーと8方向の親指パッドはすべてカスタマイズに対応する。キーを押した時の深さを感知し、より細かいコントロールを可能にするアナログオプティカルスイッチも搭載。手元のリストレストの位置も2段階で調整可能。

全キーの割り付けに対応したプログラマブルテンキー「NT-19UH2BKN」

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メーカー:サンワサプライ●実売価格:3,100円前後

 見た目は一般的なテンキーそのものだが、すべてのキーを割り付け可能なプログラマブルテンキーとして根強い人気を誇る。キー割り当ては本体内に記憶可能、またキーカバーを外して手書きのシールを貼り付けることも可能。ただしEnterキーは右手利用を前提とした配置であるため、左手で使うには若干クセがある点は要注意。2ポートUSBハブも搭載。

クリスタで使えるショートカットデバイスとして人気「IC-KP08」

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メーカー:iClever●実売価格:2,500円前後

 製品自体は一般的なBluetooth接続のテンキーだが、クリスタこと「CLIP STUDIO PAINT」と組み合わせて任意のショートカットを割り当てられるデバイスとして、一部で高い知名度を誇る。こうした用途を意識してか、キー割り当てを書き込める専用シールが付属しているのも面白い。ホワイトのほか全4色のカラーバリエーションをラインナップする。

ジョグダイヤル

 ジョグダイヤルタイプの製品はクリエイター向けの製品が多くを占めており、グラフィックスソフトと組み合わせての画像の回転や拡大縮小が行なえる。さらにショートカットを割り当てられるボタンを搭載した製品など、複合的な機能を備えた製品も増えつつある。当初からクリエイター向けに設計されていることもあってか、ほかの左手用デバイスに比べると、全般的に価格はやや割高だ。

Surfaceシリーズ向けのダイヤル式クリエイター用デバイス「Surface Dial」

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メーカー:マイクロソフト●実売価格:9,100円前後

 アルミ製ボディを備えた、Bluetooth接続のダイヤル型デバイス。同社Surfaceシリーズと組み合わせての利用を前提としており、画面上に直接置くことで周囲にメニューを表示するダイヤルオンスクリーン機能を備える。CorelDRAWやPremiere、Lightroomのほか、GrooveミュージックやSpotifyなどの音楽アプリ、さらにはOneNoteやWindowsマップなどWindowsの基本アプリにも対応。

ダイヤルと10ボタンが使えるクリエイター向けデバイス「Rev-O-mate」

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メーカー:ビット・トレード・ワン ●実売価格:1万100円前後

 押し込みが可能なダイヤルに10個のボタンを備えたクリエイター向けの入力補助デバイス。アルミ削り出しのダイヤルによるずっしりとした質感が特徴で、接続方式はUSB。各ボタンには自由にマクロを設定可能で、設定内容は内部メモリに記憶されるため、ほかのデバイスでの再設定が不要。Photoshop、CLIP STUDIO PAINT、SAIの基本的な動作を登録したプリセットも用意されている。

ジョイスティックとジョグダイヤルが合体した左手デバイス「Orbital2」

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メーカー:BRAIN MAGIC●実売価格:3万5,200円前後

 ジョイスティックとジョグダイヤルが合体したかのような形状をもつクリエイター向け左手デバイス。「回す」「倒す」「押す」の3つの動作を組み合わせ、ズームや画像回転、ツールの切り替え、さらに登録した8つのショートカットを実行できる。接続方式はUSBで、PhotoshopなどAdobe製ソフトやCLIP STUDIO PAINT、さらには動画編集ソフトに対応している。

その他

 ここまで紹介したカテゴリには分類しにくいものの、左手での利用に適したデバイスはほかにも数多く存在しており、工夫次第でほかにない活用が可能だ。左手を使った操作の効率化を追求するのなら、これらの製品に目を向けてみてもよいだろう。

多彩なコントローラを搭載したクリエイター向け複合デバイス「TourBox Neo」

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メーカー:TourBox●実売価格:1万9,600円前後

 ノブやホイール、ダイヤル、十字キー、単独ボタンなど多彩なコントローラを搭載したUSB接続のクリエイター向け複合デバイス。PhotoshopやCLIP STUDIO PAINT、Final Cut Proなどのクリエイティブソフトに対応し、登録したショートカットを書き出してほかのユーザーと共有できる。専用キャリングケース付属で持ち歩きにも対応。本稿執筆時点ではBluetooth接続の新モデル「TourBox Elite」のクラウドファンディングが行なわれている。

実はクリスタ以外でも使える? 片手専用デバイス「CLIP STUDIO TABMATE」

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メーカー:セルシス●実売価格:5,700円前後

 同社の「CLIP STUDIO PAINT」シリーズと組み合わせ、片手でのショートカット操作を可能にするBluetooth接続のデバイス。ボディは左右対称のデザインゆえ、左右どちらの手でも利用できる。本来は「CLIP STUDIO PAINT」専用だが、Windows用のシェアウェア「JoyToKey」と組み合わせれば、サポート外ながらBluetooth接続の高機能ジョイスティックデバイスとしてほかのアプリでも利用できる。

マウスのホイールだけを独立させた単機能デバイス「クレイジースモールWheel」

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メーカー:クレイジースモール●実売価格:3,600円前後

 マウスのホイール部分だけを独立させたかのようなUSB接続の有線デバイス。左右ボタンもなく、可能な操作はホイールでのスクロールと、ホイールクリックのみという割り切った仕様が特徴。片手に持っての操作はもちろん、足での操作にも対応する。同じクレイジースモールシリーズにはジョイスティックタイプの「クレイジースモール5FT」など複数のラインナップがある。