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NASAの次世代宇宙望遠鏡と探査機部分が初合体

 NASA(米航空宇宙局)は8月28日(現地時間)、カリフォルニア州レドンドビーチにあるノースロップ・グラマンの施設にて、はじめて「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の望遠鏡と探査機部分の合体を終えたことを発表した。

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、赤外線観測用の宇宙望遠鏡で、NASAに加え、ESA(欧州宇宙機関)、CSA(カナダ宇宙庁)らが協力して開発しているハッブル宇宙望遠鏡の次世代型。宇宙の起源や謎を解き明かすため、太陽系だけでなく、もっとも古い遙か彼方の銀河系外星雲までも観測することを目的としている。

 2018年9月に宇宙望遠鏡と宇宙探査機部分の有線接続試験が成功し、今回はこれらを合体させる組み立てが初めて行なわれた。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は主鏡が金属ベリリウムで作られた18枚の六角形板で分割されており、表面には赤外線をとらえるための金メッキが施されている。さらに、太陽などからの赤外線を遮断して低温を保つため、5層からなる遮光板も備えているなど、ハッブル宇宙望遠鏡よりも大型で高精度な観測が行なえる。

 宇宙望遠鏡と宇宙探査機の組み立てはクレーンを用いて慎重に行なわれ、機械的な接続が無事に完了。次は電気的な接続試験や、遮光板の展開が行なわれる予定。打ち上げは2021年になるとしている。