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ロボットもたこ焼きとビールで夏祭りに参加
~竹芝夏ふぇす開催中
2019年8月21日 19:40
東急不動産株式会社と鹿島建設株式会社は、竹芝地区のエリアマネジメントの一環として、共同設立した事業会社・株式会社アルベログランデ、一般社団法人竹芝エリアマネジメントとともに、第5回「竹芝 夏ふぇす TAKESHIBA Seaside Music & Dining」を、8月21~23日に竹芝客船ターミナルにて開催中だ。
ジャズ・ポップス、ハワイアンミュージックなどの音楽ライブ、ビアガーデン、プロジェクションマッピングなどが行われるイベントで、今回は、東京都と連携して調理ロボットや警備ロボット、コミュニケーションロボットなど、公募で選ばれた7種類のサービスロボットの実証実験「Tokyo Robot Collection(Tokyo Robot Collection)」も同時に行なわれた。
たこ焼きロボット
飲食業の調理現場にロボットを持ち込んで改革しようとしているスタートアップ コネクテッドロボティクス株式会社の、たこ焼きを焼くロボット「OctoChef」。具をセットするのは人間だが、あとは自動でたこ焼きを焼いて、クルクルとひっくり返して焼き上げてくれる。
最終的な盛り付けと客への提供は人間が行なうが、焼きあがったたこ焼きをバットに移すのはロボット。先端の串を持ち替えて、たこ焼きをあげていく。同社のロボットは、IBM「Watson」による画像認識を使ってたこ焼きの焼き上がりをチェックしているデモが多いが、今回はたこ焼きチェックの画像認識は使ってないとのこと。
ビールサーブロボット
たこ焼きロボットの隣はビールサーブロボット。ビールサーバーを使ってビールを提供する。
じつはもともとは、たこ焼きロボットとビールサーブロボットを1台で兼ねようとしていたのだが、ブース自体が広いことから、2台での登場となったとのこと。ビールサーブではコップの有無を確認するのに画像認識を一部使っている。
ビールサーブとたこ焼きに使われているロボットアームは、オムロンと提携している台湾のロボットメーカーTechMan製の協働ロボットで、安全柵で区切ることなく人間と空間を共有して動かすことができる。そのため、狭い場所での活用も期待されている。
なお、ビールサーブロボットは肘部分がやや客方向に出ているので、その安全対策として客側の床面にレーザーセンサーも設置されていた。
唐揚げ串提供ロボット
コネクテッドロボティクスはコンビニ向け「Hot Snack Robot」も出展。唐揚げ串を提供してくれるロボットである。
冷蔵庫から唐揚げ串を取り出してフライヤーで揚げ、ショウケースに保存して、注文に応じて提供する。こちらのロボットアームは、協働ロボットシェアで6割を持つ、ユニバーサルロボット社製。
また調理以外のパック詰めには、Dobot社製の小型ロボット「Magican」が使われている。
なお、たこ焼きは6個入り500円、ビールは1杯500円。唐揚げ串は1本200円だ。
パーソナルモビリティや運搬ロボットも活躍
このほか、株式会社サイバーエージェントと国立大学法人大阪大学 先端知能システム 共同研究講座による声かけロボット、株式会社メルカリと国立大学法人東京大学 川原研究室・新山研究室によるパーソナルモビリティ「poimo (Portable and Inflatable Mobility)」、綜合警備保障株式会社の警備ロボット「REBORG-Z」、一般社団法人CiP協議会による追従運搬ロボットを使ったスマートショップ、川崎重工業株式会社による産業用ロボット「RS003N」の操作体験などが行なわれている。
東急不動産と鹿島建設は竹芝地区に技術を取り入れ、スマートビル・スマートシティとすることを目指している。今後もロボットのほか先端技術を町全体に実装していくという。